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令和5年/2023年の総括

コロナが明けた今年は、昔の友達と再会する機会もできたんだけど、久し振りに会った人がこんな話をしてくれた。

いわく、昔働いていた職場の同僚に最近偶然会って、挨拶はしたんだけど、どうしても名前を思い出せない。一緒に旅行に行ったこともあったくらいなのに、どうしても思い出せなくて、別の元同僚にも訊いてみたんだけど、どうしても分からなかった、と。

記憶が薄れるなんてことが自分たちの年代で現実に起きていることに驚くし、歳を取ったんだねと言って済ませてしまうのはたやすいけれど、様々なリソースを今の生活に全振りしたら、過去の事柄はおのずと圧縮され整理されてしまうものなのだと思う。
そんな中でこの僕が忘れられずにいるのは幸せなことだし、大切にしたい人との関わり合いは、しっかりと意思を込めて維持しなければならないのだと改めて自戒した。

また同時に、残り少ない人生を歩むにあたっては、人を適当に利用してやろうと思っているような人種、自分と他人の区別がつかない無責任な人種を、注意深く避けなければなるまいし、そうした輩にどんな悪罵を加えられようと、平気でシカトするだけの気の強さは持っていたい。

今年は、無職で年明けを迎えるという異例の事態から始まり、2月に就職先を見つけるも2ヶ月余りで適応障害と診断される事態に陥り退職、その後、むかしいた業界で同じ仕事をしていた、出身校の先輩でもある知り合いに誘われていまのメーカーに収まるという、自分でも全く予想しない展開の12ヶ月だった。
新しい職場は慣れないこともあったけれど、走りだしたばかりの会社をつくってゆく過程を楽しむこともできたし、営業の内容自体は以前と変わらないから、一所懸命やってゆくだけだと思っている。

どんな失敗や回り道があっても、あるべきところに戻って行くものだと昔から僕は思ってきて、果たしてそうなったなと感じたけれど、周囲の人々の厚意や愛情に感謝しないわけにゆかぬ一方で、この僕はいったい自分の友人たちに何をしてあげられたのだろうかと考えてしまう。

ついこの前まで保育園への送り迎えをしていた愚息が、来春から高校生。
この時の流れがあと2セットも来たら自分の人生も終わるんだな、などという考えもよぎってしまうけれど、息子もまた、困難はあっても着実に成長していると思うし、親としてこれから何をしてやれるのかと、自分は自分で藻掻いてゆくんだろうなと思う。

2024年は年男。一体どんな1年になるんだろう。
今年も会って下さった皆さん、たくさんの助言と励ましをくれた皆さん、本当にありがとうございました。
来年も、もっともっと皆さんと仲良くできますように。

感謝をこめて

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