«1995» (6)
上智大学外国語学部の二次試験は、平成7年2月15日に行われた。
選考は終日にわたり、午前中が小論文とディクテーション、午後に面接だった。
ここまで覚えているのは、入学から間もない時期に別のエッセイに書き留めていたからで、記録しておくのは大切なのだなと今更ながらに思いもする。
試験前の教室に着くと、女性の姿が圧倒的に多く、取り残された想いがする。というよりも、小学校から12年間男子校で育ってきた僕にとって、同年代の女性がこれだけ同じ教室にいて馴染めるはずもありはしまい。
気持