日記(35)

2020年6月3日

 今朝は連投ツイートをしてなかなか寝つけなかった。起きたのは昼過ぎ。パンと豚しゃぶを食べ図書館へ。道すがら給付金請求書を投函。百貨店で単3電池とボールペンを購入。図書の閲覧室はコロナの影響で1時間の利用制限。デイヴィッド・ロッジ『小説の技巧』(白水社)の「アポリア」の章とサミュエル・ベケット『ジョイス論/プルースト論』(同上)の「ヴァン・ヴェルデ兄弟の絵画」を読む。そそくさと席を立ち、三ツ矢サイダーをこそこそラッパ飲みして、階下で斉藤環、ガタリ+ネグリ、伊藤守・小林直毅、そしてマーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』(堀之内出版)を借りる。帰りしな、くまざわ書店によりポイント券で『SFマガジン』6月号と保坂和志『試行錯誤に漂う』(みすず書房)を購入。CDショップにも立ち寄り格安のクラシックを物色。動く歩道で検温を受けた。帰宅後、クラシックを流しながら『資本主義リアリズム』の第一章「資本主義の終わりより、世界の終わりを想像するほうがたやすい」を読み終える。元ブロガーだけあって文章にスピード感がある。音楽批評家としても活躍していたそうで、ニルヴァーナのカート・コバーンやヒップホップについての後期資本主義を絡めた考察は息を呑むほど鮮やか。ハリウッド映画やノワール小説の話題もてんこ盛りでとにかくポップでキッチュでキャッチーで受ける。この資本主義のデッドロックとカミュ『ペスト』を併置することは可能だろうか。考えてみたい。 

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