日記(22)

2020年4月7日

 noteで日記を書くのは実に3ヶ月ぶりである。別のサイトで「灯の目」と題した日記を付けていた時期もあった。こちらは2月末で途絶えている。この2、3ヶ月のうちにツイキャス読書会を開いたり、読書会の冊子と年刊誌の編集があったりで日常を日記に起こそうという余裕がなくなっていたと思われる。だが、ツイキャス熱は冷めだして編集作業も佳境を迎え読書は相変わらず進まない。それで再度憂さ晴らしといっては聞こえは悪いが深夜に日記を書いてみることにした。
 今日もいつものようにTwitterを開いた。といっても火曜日の大半は2月の朝刊をいっきにスクラップすることに費やした。あとは『ニュース7』と『ニュースウォッチ9』を比較的、真面目に観た。けっこうこれだけでも体力を奪われた。風呂に入りいっぷくするためにモンクを流した。またぞろTwitterに接続して保坂和志のデビュー作『プレーンソング』の載った『群像』が1990年4月7日に発売されたことを知った。つまりはちょうど30年前の今日なのだ。30年というと途方もない時間に思えてしまう。保坂は1956年生まれで現在63歳。たしか10月15日生まれだからデビュー時は33歳。自分の30年前というと15歳。中三だ。魯迅『狂人日記』『阿Q正伝』、ポー『ウィリアム・ウィルソン』『群集の人』『黒猫』『アモンティリャードの酒樽』、ゴーゴリ『外套』『鼻』なんかを貪り読んだころだ。外国文学は25歳くらいまではB・クレイグ、ムアコック、バルザック、バタイユ、サド、カフカ、サリンジャー、クリスティ、キイス、ドストエフスキー、プイグ、オースター、バラード、サルトル、ボルヘス、マルケス、フエンテス、コルタサル、ルルフォ、ムージル、格非、デュラス、トルスタヤくらいしか読了できなかった。読みさしは大量にしてましたね。といってもいま読めているわけでもありませんが…… 
 15歳から45歳のあいだにほんとうにいろんなことがあった。よく覚えていることもあれば忘れたことさえ根こそぎ忘却していることもあるだろう。そしてこれからどうなるかまったく予測できない。考えるだけ野暮なんでしょう。
 そういえば昼に『文學界』の最新号を買った。パラパラ斜め読みした。印象としてはあまりよくなかった。困った性分だ。明日も特に用はない。

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