目次公開(その1)
2022年5月29日(日)、東京流通センターで開催の文学フリマ東京に「メルキド出版」としてサークル参加します。
新刊は、4月上旬にBOOTHにて通販を開始した『RE:前衛アンソロジー』、合同創作誌『マジカント4号 都市/革命』、そしてサブカルチャー誌『REBOX3 特集:ウエルベック』の3誌の予定です。
本日は『マジカント』を紹介します。当ブログにて本誌の「序文(下書き)」を断続的に投稿してまいりました。それに呼応するかたちで3作の詩、6作の短篇、1作の論考が集まりました。序文でも記したように本誌4号は、2018年の春文フリで出合った、早稲田大学のサークル「山猫文学会」(活動休止中)の部誌に触発されて制作されました。寄稿者には、山猫文学会のOB・OGが4名参加しております。副題を「都市/革命」としたのも山猫の部誌の体裁を借りてのことです。サークルの活動休止の理由は、新型コロナウイルスにあります。そこでわたくし沖鳥灯は、都市のコミュニティをテーマに本企画を立ち上げました。いっぽう革命については戸惑った寄稿者もいたようです。革命と一口にいっても政党政治による変革とは限りませんし、民衆蜂起だとも一概にはいえないでしょう。わたくしは個人が共同体との関係のなかで生じる変化を革命だと捉えています。ですが拘束力のあるテーマではありません。二つの言葉のイメージから各々が自由に連想して創作をおこなっていただきました。手前味噌ながら、先鋭的な作品が集成されたと自負しております。以下に目次を掲載いたします。どうぞ御覧になってください。
『マジカント4号 都市/革命』
A5判/200頁程/500円
巻頭詩
雨澤佑太郎/
オルト・ヌードルの理想的な作り方 アンチ・ユートピア生活のキッチン兼食卓
序文
沖鳥灯/いまコミュニティは劇化する
短篇
湯本虚/馴染み難いハーモニーと
織沢実/駐車場
沖鳥灯/消失
詩
中野ち子/動物と子どもたちのとても幸せな詩
短篇
温海恵/イフ
歌猫まり/押すことのできるボタン
木耳/燃える島の子供たち
詩
長濱よし野/巡行
論考
大沢野櫻/守護者:あるいは鏡写しのギレアデ?──『彼岸花が咲く島』について
装画・装幀
長岡ハジメ
もっか鋭意編集中です。表紙絵やブース番号が決まりましたらご報告いたします。では、会場でぜひお会いしましょう。よろしくお願いいたします。
沖鳥灯
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