今後の読書会について

 私は2017年8月からTwitterで、「生存系読書会」を、主にPさんと、ときには崩れる本棚メンバー、山猫文学会の方々をゲストに招き、今日まで行ってきました。
 参考までにこれまでの課題図書を機械的に列記するなら
「文字禍」「十七枚の写真」「魔の退屈」「暗い青春」「中国の拷問」「書かれなかった長篇小説」「最愛の子ども」「幸福」「田紳有楽」「学校の近くの家」「鳩」「無名者たちの昼と夜」「ワンの絨毯」「スキャナーに生きがいはない」「シビュラの目」「理解」「沈黙のフライバイ」「カフカ全集7 日記」「ハーモニー」「眼球譚」「境界なき土地」「TIMELESS」「百年の孤独」「モロイ」……
 となります。書き漏れがなければ、24作ですね。足かけ2年でこの数字ですから律儀に継続してきたものです。さらに2日後には「路面電車」東京読書会も予定されています。
 さて、ざっと見渡すに回を追うごとに、噛み応えのある小説に特化してきているようです。そしていま、シモンの「路面電車」をつらつら読む進めているうちに、むくむくと読書会四期への提案が浮かんできました。
 それは、数日前の早朝にも呟きました。この丸2年間、古今東西の小説と真っ向勝負してきました。得たものはもちろんあるのでしょうが、失ったものもたぶんにあるのではないのか? との思いから、四期は哲学や宗教、戯曲など小説以外の著作物を中心に取り上げたらどうだろうか、という提言をしたはずです。
 それについてのPさんからのリアクションはありませんでしたが、いま考えていることは選書の範囲に詩歌を加えたらどうか、というものと、参加形態についてです。これまでに1回でも生存会に関わった方は私たちを除いて6名います。四期もこの流れのまま不定期で追加メンバーを募ってもいいとは思うんですが、この点は東京読書会や名古屋読書会でカバーして、Twitterを使用した通常開催では、Pさんと私の二人で原則的に固定してみてはどうかと考えています。
 三期の後半戦で読む予定の本、「くっすん大黒」「なにもしてない」「神聖喜劇」などは広く参加を呼びかけるとして、来年4月開始予定の四期からはPさんと私の真剣勝負、それは漱石が宣言した「明治の志士のように命がけで文学と戦いたい」を地でいくようなことがしたいのです。
 どうぞ、ご一考のほど願います。

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