日記(11)

2019年11月27日

 旅から戻って睡眠不足を解消するためか、暇さえあれば横になっている。そのため身体がなまってきたので夜の散歩に出かけたはいいが、ますます鬱屈としてきた。
 それでさきほどまでまた寝ていたのだが、これではさすがにまずいなと思い直し、pabulumで付録としていただいた『必要性の丘2』を読んでみた。俳句については、正岡子規、芥川竜之介、尾崎放哉くらいしか恥ずかしながら読んでいない。でもこの小冊子の三人の俳句を読んで元気が湧いた。以下、おもしろいな、かっこいいなと思ったものをそれぞれ一句ずつ挙げる。

指をひらいたらすでに数えている   石山正彦

虫歯になっておやすみなさい     暮田真名

夜営せよあらゆる午後の眠るまで    杉倉葉

 僕は数年前から、雨田プールという俳号を称していた。

山之手は山ノートだよ英語でね

クッキーが焼けましたよと狂人は

うちすてたスメルジャコフと聖骸布

まちどおしサンクチュアリは午前二時

石つぶて落雷の園わらべ泣く

 俳句、たのしい。

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