東への道(一日目)

2022年5月28日(土)

 早起きした。早起き鳥の鳴き声は聞こえなかった。母も起きていた。歯を磨いたあとの朝食は、いつもの豆乳オレとは違いトマトジュースと食パンに蜂蜜を垂らした。旅の準備は前日に済ましていた。早々に出発するも文学フリマで使用するガムテープを忘れた。同人誌20冊を入れたキャリーバッグを引き、黒のリュックサックを背負い、アリスと帽子屋のトートバッグを提げて最寄り駅まで歩いた。ICカードに3000円チャージして、いざJR豊橋駅へ。地元のプラットホームで緑茶を買った。私鉄に揺られてJRで乗り換え豊橋に着いたのは昼前だった。駅弁を買うことなく乗車率高めのひかりに乗った。車内販売でトッポを買っちゃう暴挙に出た。いやはや先行きが危ぶまれる。通路側のために富士山は見えず。本は読めず。東京で下車して浜松町駅の改札内コインロッカーにキャリーバッグとリュックサックを預けた。腹が減ったので改札を出てドトールへ。ミラノサンドAを食した。チェックインは15時なので大江戸線で新宿へ。東口をぶらつこうとしたがJRで高田馬場に出て東西線で早稲田へ。こんなことなら日本橋で東西線に乗り換えればよかった。大隈講堂前の広場で夏目漱石『永日小品』を読む。早大工学部OBの方に声をかけられる。下関からサークルの同級会出席のために上京したそう。僕も愛知から来たという。明治用水事故の話題で盛り上がった。大学ツアーみたいな一団がぞろぞろやってきて、ダンスサークル所属の工学部生がハキハキと引率していた。キッチン南海でしょうが焼き定食を食した。古書ソオダ水へ。『RE:前衛アンソロジー』を5部納品。『前衛アンソロジー2』『REBOX2』の精算をした。『三人の女』『エンディミオン』『地球礁』『九百人のお祖母さん』『節節』『いねむりのあとで』を購入。浜松町に戻ってチェックイン。テレビで森山直太朗と高山一実の卒業ソング番組を観た。新宿へ。紀伊国屋書店へ直行。『彼は早稲田で死んだ』『アンソロジスト』を購入。フォロイーと落ち合う。ミズサーへ。場所を確認後、コンビニでパンを買って腹に入れた。開場前だったがマスターのご厚意で入店。本日は「大阪大学感傷マゾ研究会発行『青春ヘラ』ver.3 発刊記念トークイベント」。第一部は感マゾ研会長のペシミ氏とクマ財団5期生のキュアロランバルト氏の対談、第二部は大阪大学トイレ研究会初代会長のおでん丸氏、ゼロ年代研究会のちろきしん氏による感マゾ研および関西学生サークルについてのトークセッション。会場はすずなりの満員だった。トークはウェットなユーモアとドライなセンスに富んでたいへん楽しめた。文学畑の僕にはついていけないアニメや音楽の話があって少々困惑した。新世代の勢いを見せつけられた。新旧入り乱れた様々なイベントが開けそうだった。アフターの交流会ではバタイユ研究の方や世界文学研究会の方と交感できてよかった。イベント後も居残って、カレーを食べたり、マスターを交えて長々とサブカルトークに花を咲かしたりした。朝方になか卯でモーニングを食べた。浜松町に戻り、ホテルで歯を磨き、コインロッカーの荷物を取り出して、文フリ会場の流通センターへ向かった。一睡もしていないのだった。(東への道(二日目)に続く)

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