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5月と9月のイベント

今週の土曜は東大の五月祭、日曜は文学フリマ東京へ出没予定。日々文学フリマの準備に追われている。春の新刊は2点。東北と伊藤計劃の冊子だ。が、SNSではvtuberだ、VRだ、アニメ批評だと先端の文化を扱う本が注目されている。むろん弊誌は売上度外視の活動である。今回の印刷代は計6万円程だ。各頒価1000円。元は取っておきたい。
ところで特集のテーマでかなり難儀した。老後の預金を切り崩して資料を揃えているが主宰としての力不足に毎度苦しめられる。完成に漕ぎつけられそうで一安心でも、新刊2点ともに続刊予定であり、資料蒐集と読書は続く。
さて、東京の次は9月8日の文学フリマ大阪12。こちらは映画誌創刊号の刊行予定である。ただいまの寄稿予定者は6名程。テーマは「戦争映画」。わたくしは巻頭言と論考の予定。巻頭言では敗戦国の戦争映画を探究しようと思う。まずはニュー・ジャーマン・シネマのヴェンダースだろうか。学生時代は『東京画』(1985)『ベルリン・天使の詩』(1987)『時の翼にのって』(1992)『愛のめぐりあい』(1993)『エンド・オブ・バイオレンス』(1997)などを観た。後年『アメリカの友人』(1977)『パリ、テキサス』(1984)『ミリオンダラー・ホテル』(2000)、そして昨年『ベルリン・天使の詩』を30年振りぐらいに見返した。マケプレでDVD『さすらい』(1976)と『ヴィム・ヴェンダース und seine filme』(平凡社、1992)入手。今年2月『perfect days』(2023)を観た。ヴェンダースといえばニューアカの面々が頭に浮かぶが、やはりブルーノ・ガンツやペーター・ハントケだろう。『ゴールキーパーの不安』(1972)は観ておきたい。
ひとまず春のイベントを無事終わらせて、疲れを取り、映画誌制作と水面下で進行中の企画に取り組んでいこう。

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