日記(10/29~10/31)

『文芸思潮』の新同人雑誌優秀賞の授賞式に際して、2泊3日で愛知県から上京した。

10/29
朝7時起床。9時ごろに家を出る。私鉄の最寄り駅から岡崎で乗り換え豊橋へ。豊橋から新幹線で東京に13時ごろ着く。御茶ノ水の宿のチェックインは15時なのでリュックを御茶ノ水口のコインロッカーに預けてランチをカロリーで食べる。食後に三省堂へ。改版『ヒロシマ・ノート』『沖縄ノート』を買う。神保町古本街をぶらつく。ゾッキ本で玄侑宗久と西村賢太などを買う。まだ14時前だが17時待ち合わせの新宿に向かうため都営新宿線神保町駅で橋本方面に乗る。新宿の京王線口で出てモード学園下のタリーズで休憩。『ゼロ年代の想像力』を読む。読書に疲れて気分転換にタリーズから歌舞伎町前のドトールへ。ミルフィーユを食べる。まだ16時前だが紀伊國屋へ。2階の廊下で家電する。ディスコードに待ち合わせ場所に早めに着いた旨を書き込み。体調不良のフォロワーにはツイッターで連絡。1時間ほど店内をさまよい『ドゥルーズ・コレクションⅠ』を買う。17時、同人メンバーの1人と合流。11/23の文フリ東京の宅配ラベルを渡す。ほどなくしてもう1人の同人がやってくる。3人で店内をべらべら喋りながら物色。1人は岡井隆詩集を、自分は『昼の家、夜の家』を買う。近傍の謎の洋食屋へ。鮭焼き定食を食べる。食事中、浦和古本祭りや東京国際映画祭の話題が出た。ゴールデン街の「月に吠える」へ。ここで他の同人2人とも合流。店員さんにサークルのダイレクトマーケティングをしてしまう。店の書棚に『ゼロ想』『セカイ系とは何か』『1000の小説とバックベアード』があって盛り上がるが帰りに棚に戻すのを忘れてしまい反省。その足でカラオケ館へ。僕は『冷たい花』『AFTER’45』『失格』『すばらしい日々』『セブンスター』を歌う。他のメンバーはSyrup16gやアートスクール、ザ・ブルーハーツ、アジカン、佐野元春、グリーンデイ、クイーンなどを歌う。翌日がメンバー1人の誕生日だった。日付を跨いで宿にチェックインしてアロエヨーグルトを食べて風呂に入って寝た。

10/30
7時ごろ起床。今日は授賞式だ。コンビニの菓子パンを食べる。宿を出て白山通り沿いのドトールへ。ミラノサンドAを食べる。その後、岩波ブックセンターへ。文庫を数冊買う。それからまたぞろ三省堂へ。つげ義春、色川武大、野坂昭如の文庫本を買う。一度宿に戻り買った本を置く。待ち合わせ場所の御茶ノ水駅聖橋口へ。集合時間の1時間前に着く。丸善へ。加藤典洋の新書を買うか迷って止める。正午、兄と合流。兄とまたぞろ丸善へ。12時半、前衛アンソロジーの同人と合流。もう1人の同人は残念ながら欠席。会場の三井住友ガーデンシティ御茶ノ水へ。学生時代に三井住友系列の清掃会社で働いていたことを思い出した。エレベーターで中上紀氏と同乗。受付を済まして入場する。文芸エムの原氏と同人の方に挨拶。開会して三田誠広氏のスピーチや赤川次郎氏の講演を拝聴する。兄が感動していた。休憩を挟んで授賞式が執り行われる。岳真也氏から賞状とトロフィーを授与される。時間の都合上、僕の受賞の言葉は省略された。正直ホッとする。授賞式では河林満賞に合わせて北海道から駆けつけた川村湊氏の談話と選評が印象的だった。休憩後、同人雑誌会議のシンポジウム。三田文学や季刊文科の同人雑誌評の報告で、同人作品とメジャー作品を類似点では論じないこと、同人雑誌とネットのサブカルチャーとの連関、30代~50代の書き手の台頭などが語られた。文芸エムのオンライン映像を観た後、集合写真の撮影。そして会場を山の上ホテルへ移して懇親会。その道すがら僕と同じく愛知からきた方に『中部ぺん』をいただく。銀河の間に通されて赤ワインで乾杯。宴席の場で先ほど省略された受賞の言葉を述べる。「僕たちは弱い集団です。資金は不足し、地盤は脆弱、後ろ盾もない。ですがこれからも素直に批判してください」と言った。文芸思潮代表の五十嵐勉氏にインターネットを活用した新しい同人活動を前衛アンソロジーと文芸エムに期待していると言っていただけた。文芸エムの南部氏とたいやき氏、北斗の尾関氏、文芸復興の西澤氏、弦の中村氏と交歓。ホテルの料理に舌鼓を打ち「この場から将来芥川賞・直木賞を受賞しよう」と三本締めで閉会。五十嵐氏に最後の挨拶をして銀河の間を出る。クロークルームでは三田文学の岡氏とお話した。まだお腹が減っていたのでサイゼリヤでハンバーグを食べた。サークルメンバーと文学の未来について議論したのが楽しかった。宿に戻りスペースで翌日の神保町ブックフリマに帯同することになった。

10/31
8時起床。白湯だけ飲んでチェックアウト。靖国通り沿いのドトールでモーニングセットを食べる。集合場所の岩波ホール前の『プレイボーイ』誌のビルボード「見るまえに、跳べ」に爆笑。11/23の文フリ新刊の同人と来春に企画している本の表紙を依頼している方、そして昨日初めて喋った方の3人と合流。とりあえず白水社に向かう。旧訳で読んではいたが『改訳 通話』を買う。次いで国書刊行会で『城から城』『さらば、シェヘラザード』を買う。資金が尽き始め、双子のライオン堂の『多和田葉子ノート』と堀之内出版の『大洪水の前に』で打ち止めになる。ODD ZINEの太田靖久氏に出会い損ねたのが悔やまれる。雨が降ってきてトロフィーを入れておいた紙袋が破れ路上に落ちそうなる。間一髪、トロフィーの落下を防ぐ。その後いろいろ回って九段下近くの日高屋で唐揚げ定食を食べる。神保町に戻り3人と別れ御茶ノ水から東京駅に出て新幹線で帰郷した。衆院選にはギリギリ間に合った。例の如く例の政党に投票した。帰り際、神社に参拝。帰宅して仏壇に賞状とトロフィーをお供えした。なかなか眠れず朝まで激情系キャスを聴いた。minamoが良かった。朝方、ようやく眠りに就けた。長くハードな3日間だった。こうして晴れ舞台に立てたのはすべていままで協力してきてくれた方々のお蔭である。この場を借りて感謝申し上げたい。これからもどうぞよろしくお願いします。それにしても今日も眠れそうにない…… カフカでも読むか。



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