蝉の鳴き声をミンミンと擬音化したの誰?

アブラ蝉が足元にいた。

のろのろと動くアブラ蝉。たぶん6日くらい生きたのかな。電車が停車位置に止まるかのようにそろりそろりと動くアブラ蝉。

ただそんな6日目の蝉さんも、鳴き声は圧巻だった。
けたたましく響き渡る声は喫煙所にいる、全喫煙者の視線を釘付けにした。


どうやってあんなに高音域かつ大音量の鳴き声を出せるのか疑問に思うほどの小さな胴体で。

蝉は何のために鳴いているのか。

オスしか鳴かないらしく、メスへの求愛行動かつ仲間への存在アピールらしい。

6日目に至っても自己顕示欲を爆発させているアブラ蝉さん。
今持っている生命力を振り絞り全力で生きている。


俺も負けてられんと、心を文字にしNOTEから存在をアピール。
蝉の声は大きく力強いほどモテるよう。
俺の小さな声はどこまで届くのか。


「スイカで」
「はい?」
「あSuicaでお願いします」

さっそく声は届かなかった。

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