Griffin Technology radio SHARK 2 を macOS Big Sur で使ってみた話
この記事はなに?
これは Mac でラジオを聴くための radio SHARK 2 というガジェットを、最新の Mac (Intel)で使ってみようという記事です。現代では Radiko やらじるらじるがあるので、あまり需要はないかもしれませんが、空中を飛んでいる電波を受信して Mac で再生したいという単純な思いで書きました。
2021年3月に執筆しております。
radio SHARK 2 ってなに?
Griffin Technology という Mac 系のガジェットを作っている会社が、USB 接続するラジオチューナーとして 2004 年に発売した radio SHARK 。 中にはラジオが入っていて、形はその名の通り「サメ」の背ビレに似ているというちょっと不思議なガジェット。
発売当初は、AM が 522 〜 1710 kHz の、 FM が 87.5 〜 108.0 MHz のチューナーとして利用できるものだったのですが、 2007 年になると FM が日本国内の周波数である 76.0 ~ 108.0MHz (今風に言うとワイドFM)にも対応する radio SHARK 2 が登場しました。この記事は radio SHARK 2 を macOS Big Sur で動かすためのメモです。
radio SHARK 2 はラジオの周波数をメモリしたり、番組を録音(エアチェック)できる、専用のソフトウェアが付属しているのですが、こちらは Mac OS X 10.7 までの対応でして、 macOS Big Sur どころか macOS Catalina でも動作しません。
専用ソフトウェアについては発売された当時の ascii.jp の記事を参照してください。
用意するもの
radio SHARK 2
ヤフオクやメルカリで探すと1000円〜4000円ぐらいで売っています(当時は10,000円ぐらいで販売されていました)。
radioSH
macOS のコマンドラインから radio SHARK を制御するためのソフトウェア。
https://www.floodgap.com/software/radiosh/
本体以外に必要なものは、上記の radioSH です。ただし、現在公開されている実行ファイルは PowerPC / Intel 32bit 用と Intel 64bit 用の2種類のみ。 Apple Silicon (M1など)用は用意されていません。そのため、必要であればソースコードをダウンロードして、自分で makefile 作ってみたらもしかしたら動くかもしれません。また、 radioSH の詳細については上記のリンク先のドキュメントを確認してください。
radioSH のバイナリを macOS インストールする
radioSH のバイナリをダウンロードします。私は 64bit 版の radiosh-64.gz をダウンロードし、それを解凍、 radiosh-64 というファイルができあがりました。
radiosh-64 のままだと実行ファイルになっていないので、実行パーミッションをつけます。以下はダウンロードフォルダに radiosh-64.gz をダウンロードしてそのまま解凍。その後実行パーミッションを付与する操作です。
$ cd Downloads/
$ chmod 775 radiosh-64