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ビーマー(Medical Beamer) -これで「床ずれ(褥瘡)」が治った!! 亡父の体験記-

この体験記は、床ずれ(褥瘡)で悩んでいた亡父が、ビーマー(Medical Beamer) を使った 2011年6月1日から、7月4日までの期間の体験です。
床ずれ(褥瘡)で悩んでいる方の少しでもお役に立つことができれば幸いです。

ビーマー(Medical Beamer) について少しご説明します。
ビーマーは、ベットや布団の上に敷いて使う電気布団と同じようなイメージでお使いいただくことができる床ずれ予防マットです。
体圧分散を目的に開発された床ずれ予防マットと違い、ビーマーは、血行を促進して血流量を増やし、褥瘡部分への修復物質と栄養を供給し、皮膚組織が壊死するのを防ぎます。
ビーマーは、介護保険レンタル適用・床ずれ予防福祉用具ですので、介護保険適用を受けることができれば、利用者の自己負担も少なくご利用することができます。
https://www.francebedsop-plus.com/shop/g/g061002557/

私が父の体験記をnoteに書く理由

この体験記が最後に書かれた7月4日の数日後に病状が悪化し、病院に入院することになりました。
そして、19日後の 2011年7月23日に父は他界しました。
享年 76歳でした。
そのため、この体験記は、残念ながら、”これで「床ずれ(褥瘡)」が治った!!” まではお伝え出来ておらず、途中で終わっています。
タイトルの ”これで「床ずれ(褥瘡)」が治った!!” に確実に向かっていただけにとても残念です。

父のお葬式の際、今でもはっきり覚えていることがあります。
それは、父の湯灌(納棺の前に故人をお風呂に入れてきれいにしてあげること)をしている時に、母が、湯灌をして下さった方に行った言葉です。
「床ずれの状態はどうですか?
入院していたので、また悪くなっていませんか?」
母は、父が床ずれで痛い思いをしていないのかを入院中も常に気にしていました。
入院している病院のベットに、ビーマーを敷かせてくれないかとも考えていました。
そして、湯灌の時も、父が床ずれの痛さを抱えたまま浄土に行くのを心配していたのです。
悪くなっていないとの返事を聞いて、「ありがとう。よかったね。」と安堵の顔を浮かべていた母を今でも覚えています。

私がこの体験記を知ったのは、父が他界してから、父のパソコンの整理をしていた時です。
その時は、悔しさで涙が出たことを覚えています。
その後、父が他界して、10年になり、この体験記のことは、すっかり忘れていました。

そして、先日、ある会合で、床ずれで困っている方のお話をお聞きする機会があり、この体験記を思い出し、お話をさせていただきました。
お話をさせていただく中で、父が残してくれたこの体験記が、床ずれで困っている方のお役に立てることを知り、今回、note に残すことにしました。

私がビーマーと出会ったのも、”たまたま” ある会合で、体験記にお名前がでている國司哲次様のお隣に座らせていただき、お話をしている中で、父が床ずれで悩んでいることをお話したことがきっかけです。
この父の体験記が、”たまたま” 床ずれで悩んでいる方のもとに届き、床ずれの治療のために、少しでもお役に立てることができれば、床ずれが完治せず、旅立ってしまった父もきっと喜んでくれると思っています。

それでは、父の体験記を始めたいと思います。



ビーマー(Medical Beamer) -これで「床ずれ(褥瘡)」が治った!! 私の体験記-

千葉県  男性  76歳

私の病歴と床ずれの症状

先ず簡単に、私の病歴とともに、それに伴う床ずれの状況を説明しておきたいと思います。

実は、私は国が指定する難病 の一つ 結節性動脈周囲炎(顕微鏡的多発血管炎) に昨年の夏以来取り付かれています。
今年1月、その難病の併発を発病、その際すでに腰痛の痛みがありました。
入院後、変形性脊椎症と最初云われていた腰痛が、「第2脊椎圧迫骨折」と診断され、その原因として、転倒などの思い当たる原因は見当たらず、結局難病治療に服用しているステロイド剤 による骨粗しょう症によるものとの診断でした。
そして、圧迫骨折の進行に伴い、ベッド(背を持ち上げた)上での生活が多くなり、入院生活20日過ぎから、尾てい骨部分に若干の違和感を感じていたにもかかわらず、床ずれの認識が乏しかった私は、そのまま診断も受けず入院25日間(2月24日)で退院しました。

退院後、寝起きなどの折などに尾てい骨周辺に痛みを感じ、家内の見立てもあって、入院していた総合病院の皮膚科を受診(3月上旬)、その後2~4週間おきに通院して、診察のうえ薬を処方されました。
その薬剤 も通院のたびに変更してその後の経過を見たのですが、3ヵ月も経つというのに全く症状の変化は見られませんでした。
先生も「私は他にも高齢者の施設にも関係しているが、床ずれはなかなか直らないのだよね。
それにステロイド剤を服用しているから、なおさら面倒だ。治癒に向けて、私も自信が持てない。」とおっしゃる有様でした。

ビーマーとはなにもの?

このような時に、息子がたまたま出会った知人から紹介されて、私にメールで薦めてきたのが、メディカル・ビーマーとの私の最初の出会い。

とは云え、「メディカル・ビーマーとはなにもの?」 送られたきたパンフレットとホームページを念入りに見る。
「毛細血管の血流量を166%以上に増やして床ずれを防ぎ、細胞が壊死した状態の褥瘡の再生を助けて回復を促す」という理論は一応納得できるものとしたうえで、しかし、今までにケア・マネージャーがくれた2冊の各200ページ余の福祉用具総合カタログには床ずれ防止マット、エアマットの類は沢山記載されているが、ビーマーなるものはもちろん顔を出さないし---メーカーの名前も聞いたことはないし---病院での治療経過の写真なんか世の中に出回っているありふれた他の健康器具でも多々見られるし---近所の奥さんが強引に買わされた高額の健康?ベッドのことも頭をよぎる---。

迷ったものの、日々現実の床ずれの痛さと今後なお悪化する不安も大きくて、介護保険でレンタルも可能となった福祉用具承認「床ずれ予防器具」であり、また厚生労働省医療用具承認であることを唯一の頼りに、試用(無料体験)でお願いすることとして、送付を依頼した。

床ずれ解消にいたる私の体験記

5月28日(土) 「ビーマー」----ついに到着

散々迷った末に依頼した翌々日には、メディカル・ビーマーが宅急便で我が家に到着。
極めてコンパクトな梱包(横約1m×縦0.2m×高さ0.65m)。

開封して説明書を読みつつセットする(セットは簡単)。
とりあえず、和室に広げて、タイマー1時間、強度「強」で試用。
直ちに発熱を感じ始めるとともに、痛めている腰部にもほんわりとした温かみが伝わって気持ちがいい。
タイマーも正常に作動。
明日の国司さんの来訪を待つ。

なお、治療前の病徴をと、携帯電話カメラで撮影。

5月29日(日) ビーマー介護レンタル・國司哲次氏 来宅

(指定福祉用具貸与事業所 「ビーマー介護レンタル」 福祉用具専門相談員)

雨の日曜日にもかかわらず、訪ねてきてくれる。家内とともに応接。

ベッドにセット。
尾てい骨部の床ずれの病状を診察(患部の写真撮影)。

2011/05/29 國司氏撮影・治療前

今後の治療内容の説明~消毒液(pure H2O pH=2)だけの手当てで、この
1~2週間、強度「強」で極力ベッドでの時間をと。
血流量の増加で組織(肉)が再生し盛り上がってきて治癒の方向に向かうとのこと。

その後、ナチュラル・マイナス・イオンなどの効用をレモンの輪切りでの実験なども含めての説明。

午後2時から4時にいたる熱心な説明に感謝。

5月30日(月) 1日目・身体が馴染まない~睡眠不足 (使用開始後1日目)

「信ずるものは救われる」と、昨夜からスイッチオン。
ところが、最初の体験だけに身体のほうがびっくりしたのか、睡眠剤服用にもかかわらず、午前1時半を最初に、その後も何度か目覚めて、全くの睡眠不足。

ビーマー上に横たわった時間:午前3時間(9:00~12:00)午後3時間(3:00~6:00)夜8時間(10:00~6:00)合計14時間

6月1日(水) 熟睡~馴染んできたか (使用開始後3日目)

身体もほかほか温かさにようやく安堵してか、朝まで熟睡。

ビーマー上に横たわった時間:午前2時間半 午後2時間 夜7時間  合計11時間半

6月2日(木)「あらぁ!少し変った」との家内の声 (使用開始後4日目)

正午ごろ、國司様から電話があり、「どういう具合? 変化がありますか?」と。
「いやぁ、まだ変化はみられませんよ」と返事。

だってまだ4日目だもんなぁと思っていたところ、夜の消毒の際、家内の声「あらぁ!少し変った」。
さっそく、携帯電話のカメラで撮影してもらって、治療前の写真と比較して眺めてみる。
少し組織に赤みを帯びてきて、傷口のエッジの部分が少ししわしわに、傷口部が少し小さくなった感じがする。

注:なにしろ、尾てい骨あたりの患部は始末に悪い。
自分で手当ては出来ないのはもちろんで、家内にお願いするしかない。
感謝!! また、どういう具合になっているのかも分からない。
それで、家内に簡便な携帯電話のカメラを用いて撮影してもらって、初めてこんな具合かと認識する有様。

ビーマー上に横たわった時間:午前2時間半 午後2時間 夜7時間  合計11時間半

6月3日(金) なかなか時間とれず (使用開始後5日目)

ビーマーに昼間横たわる時間がなかなかとれない。
食事などの日常生活、それに圧迫骨折(硬性コルセット着用)のリハビリ(週一回の訪問リハビリ、庭での散歩などを含む)などもあるし、今日はまた近所の友人が半年ぶりだと訪問してくれて、2時間ほど談笑。

結局、ビーマー上の時間は、午前0時間 午後2時間 夜7時間の合計9時間と、当初に計画していた14時間前後はなかなか確保できない。

6月5日(日) 写真撮影~また少し変ったかなぁ? (使用開始後7日目)

朝、携帯での写真を見ると、また少し変ったような気もする。
國司さんあてに、メールで「お願い・その後の経過」として、2日と今日の写真を添付して送付。
いろいろお忙しいのに、迷惑とは思ったが、ご意見を伺いたいと思って。

ビーマー上に横たわった時間:午前0時間 午後2時間半 夜7時間  合計9時間半

6月6日(月) 國司さんからメール~少しずつ再生のよう (使用開始後8日目)

次のような内容のメールが寄せられた(要旨)。

「先週木曜日に電話で様子を伺いましたところ、目視した限りでは余り変化は無いとの事でした。」

「しかし、昨日メールされてきた、使用を始めて一週間目の昨日の時点での写真と、私が撮りました使用前の写真と比べて見ますと、使用前は傷口のエッジの部分が真っ白で毛細血管に血液が回っていませんでしたが、今はエッジの色が肌色に変わり厚みが出ていますので、内部から細胞組織が少しずつ再生してきたように見えます。」

「お伺いしました時に患部を見せて頂きましたが、臀部の栄養状態があまり良くない様で全体が黒ずんで血行不良でした。
痔も併発していらっしゃるそうで、痔も血行不良の場合にかかりやすいです。
この様に褥瘡だけでなく、元々血行が悪い場合は対象となる血行促進部位が広い為、褥瘡だけの場合より治癒に時間がかかります。」

「褥瘡は時間が多少かかってもビーマーで治癒できると思います。
それと同時にもしかすると痔もビーマーで良くなる可能性があります。」

6月8日(水) 「また少し、小さくなったみたい!」と家内 (使用開始後10日目)

昨日は圧迫骨折のコルセットの調整、そして今日は難病の定期的検診と、病院通いが忙しい。

夜の手当ての際、家内「また少し、小さくなったみたい!」と。
定規で計測をして貰うと「縦2cm×横0.7cm」とのこと。
治療前の計測値がないので推測の域ではあるが、当初より4~5mm程度づつ縮小しているのではと、家内が簡単な絵を描いて説明してくれる。
また、傷口が赤みを増しているよう。

夜、國司さんあてに、「お願い・その後の経過2」として、この写真を添付してメールする。

6月11日(土) 國司さんからのメール「専門の医師の見解~完治可能」 (使用開始後13日目)

國司さんからの元気の出る、うれしいメール(要旨)。

「組織が盛り上がり、創傷部分が縮小して本当に良かったです。
メディカル・ビーマーを治療に使っている医者の見解です。
他のケースに比べて多少時間が掛かっても、床ずれはメディカル・ビーマーで完治しますので心配ないそうです。」とのこと。

そのほか、介護保険での取り扱い、対処方法についての考え方が丁寧に記述されていた。
ただ今、「要支援1」を変更申請中であるが、その結果などを合わして対応を検討しなければ。

ビーマー上に横たわった時間:午前2時間半 午後1時間半 夜7時間  合計11時間

6月14日(火) 「あっ!ほんとだ」デジカメでの撮影写真で見る (使用開始後16日目)

今朝の手当ての際に、最近机の中で眠っていたデジカメを思い出し、これ    
での撮影を家内に頼む。

2011/06/14

小生の安価なデジカメでも、やはり、携帯電話でのカメラとは解像度が違う。

先日11日の國司さんからのメールに、お医者様の見解としてあった「組織が盛り上がり、創傷部分が縮小」という様子が、この映像ではかなり明確に読み取れるような気がして、嬉しくなった。

さっそく、國司さんにメール添付で送付する。

なお、今日も訪問リハビリなどもあって、昼間のベッドは2時間足らずに終る。

6月16日(木) 定規計測・國司さんからのメール「あともう少し」 (使用開始後18日目)

今朝の手当ての際に、家内に創傷部の大きさを三角定規で計測して貰う。

前の8日(水)(使用開始後10日目)の計測値と比較してみると、縦は 2cm → 1.5cm へ、横は 0.7cm → 0.5cm に縮小していることになる。
もちろん大雑把な数値同士の比較ではあるものの、ビーマー効果による創傷部の縮小は、この数値でも一応はっきりしていると喜ぶ。

パソコンを開くと、國司さんから14日送信(デジカメでの写真)への返信メール。
お忙しい中、常に丁寧な返信をいただいて恐縮。

「確かに4.07MBの写真で、組織が再生して盛り上がってきた状態と創傷部分の縮小がよく分かります、良くなってきて本当に良かったです。
 ここまで来ますと、あともう少しで創傷部分は無くなると思います。」

気を良くして、少しでも早く治れと、午前中も3時間、ビーマー上に横になる。午後は2時間。

6月20日(月) デジカメ撮影「少しは変った?」 (使用開始後22日目)

今朝の手当ての際に、家内にデジタルカメラでの撮影を頼む。

2011/06/20

自分にとっては、数日間ぶりに見る患部であり、一段と変った良くなった写真を期待していたのだが-----見た目には余り変ったようでもない。
少々がっかり気味の自分に、家内は写真で見た目以上に組織(肉)の盛り上がりや傷口のカバーは進んでいると慰める。
そう云われてみれば、傷口自体の広さが大分縮小しているようではあるが。

既に3週間を過ぎた。小生の場合、色々の条件があって、長引くとは思っていたが、あと2~3週間ほどすれば、治るのかなぁ!?

午前中、久しぶりに3時間ほどベットに。

今後の治療に励みになるメール—―遠隔診療で専門医の見解

昼食後、パソコンを開けてみると、國司様からのメール。

「前回頂いたメールの写真(注:6月14日のデジカメでの撮影写真)を医者に転送して見て頂き、遠隔診療して貰いました。
写真でもはっきりと壊死した組織が再生してきているのが確認でき、壊死の連鎖が止まったようだとの見解です。
ここまできましたら、メディカル・ビーマーのコントローラーの強度調整を「強」から「2」程度に下げて使用しても構わないそうです。
また出来ましたら、医者に診て貰いますのでデジカメで写した現状の写真を送って下さい。」とのこと。

専門の医師との遠隔診療でのコメントまで頂いて、今後の治療の励みになるメール。
親切な取扱いに感謝して拝読。

そして、タイミングよく今朝撮影しておいたデジカメ写真を添付して、早速返信する。

6月22日(水) 皮膚科の診察医も驚いた!! (使用開始後24日目)

掛かり付け(3月上旬以降)の総合病院・皮膚科の先生の診察日。
4週間ぶりに患部を見て、「大分良くなったなぁ!!」と驚きの様子。
「半分ほど良くなった。これだと次の診察日(7月20日)までには、治っているかなぁ」
「完治まで見届けましょう」とのこと。

初診から3月近くを経過した一月前の診察時には治療に自信が持てなく匙を投げかけ気味とも思え、患者を不安にさせた皮膚科の先生が、「完治の見通し」を口にしたことは、ビーマー使用3週間余による床ずれの確かな治療を保証したことになろう(ビーマー使用について自白していない)。

今日は、家内付き添いで、朝8時から朝食抜きで脳MRI(造影剤)撮影、皮膚科の診察、引き続いて内科(難病)の診察があって、帰宅は午後2時。
院内では車椅子でなくてステッキ歩行だったが、やはり腰部などが疲れる。
病院通いはほとんど1日がかりで年をとると本当に大変だ。
ベット・ビーマーに早速横になる。今日は気温が上がって31.9℃(東京)とか、強度調整「2」で助かる。

6月27日(月) 傷口大分小さくなったが~あともう少し (使用開始後29日目)

前回撮影(20日)から1週間。確かに創傷部分が、まだ薄い皮膜ではあるが次第にカバーされてきて、大分縮小したように思える。

「あともう少しの治療かなぁ」と、心に言い聞かせている。

早速、國司さんに、メールで写真を送る。

6月28日(火) 周りの細胞も短期間に再生~昨日の写真(使用開始後29日目)について~専門医の見解~

國司さん、昨日送付した写真を早速専門医に転送して、その見解をメールで知らせてくれた。励みになるうれしい便り。その要旨は次のとおり。

「22日目(6月20日撮影)の状態と比較してより一層創傷部分が縮小しただけでなく、治療前は創傷部の周りが黒ずんで細胞組織が貧血状態で壊死寸前だったのが、4週間で健常の状態にまで細胞は再生してきて、きれいな肌色になっている事からも、臀部全体にビーマーが作用していて、少なくとも血流は正常に戻っていると思われるとの見解でした。
通常は細胞の再生開始には2~3ヶ月を要するそうですが、こんなに短期間に再生して回復するには、健常者の血流量を上回る血流量と自然治癒力の活性化が関係していると推測できるそうです。」

ここで改めて、治療前(5月29日)と今回の写真を対比してみます。

2011/05/29 國司氏撮影・治療前
2011/06/28

6月30日(木) 黒い壊死細胞・脱落 (使用開始後31日目)

家内が朝の治療時に言う。
「これが細胞の死体かなぁ」と。
黒いしわしわの薄い皮膜がぽろぽろと幾つか落ちた。
これが、治療開始時に目立った「創傷部の周りの黒ずんでいた細胞組織」のなれの果てなのか(例えれば、ちり紙の燃えカスのしわしわな小片みたい)。

7月3日(日) 全面的に創傷部に皮膜・しかし、剥げる (使用開始後34日目)

一度は薄い皮膜が、全面的に創傷部を覆った筈なのに、手当ての際に撮影した写真で見ると、剥げ掛かっている。

2011/07/03

これも、通常の切り傷の場合と同様に、かさぶた(”つう”とも言った)が何度か入れ替わって正常な皮膚になるのと同様な過程かなぁとは思ってみるが、―――折角出来たのに、ちょっと勿体無い気持ちもする。

7月4日(月) やっぱり剥げて---創傷部が顔出して (使用開始後35日目)

昨日に引き続いて、デジカメ撮影。
やっぱり、昨日の皮膜は剥げてしまって、創傷部が顔を出して見える状況になっている。

2011/07/04

このように、皮膜を薄く形成したと思ったら、また剥がれている状況がこの数日繰り返している様子。
まぁ一進一退、一歩後退二歩前進と思ってみる。

私の体験記 Wordバージョン

父がWordで書いたイメージをそのまま、画像として貼り付けます。
内容は、noteに記載したものと同じです。
一部、注釈を本文に入れたり、注釈を省略している部分があります。

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