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あのときの書評

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過去に書いた書評を順次アップしていきます。
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2021年11月の記事一覧

天久聖一『こどもの発想。』

天久聖一『こどもの発想。』

※2011年3月掲載

 あまりのバカバカしさゆえ、逆に「あんたはエライ!」と賛嘆せずにいられない“天才的にバカな本”、略して「天才バカ本」を紹介する、というコンセプトで始めたこのコーナー。これまで紹介してきた本は、いずれもイイ大人がバカなことを真剣にやってるところに価値があるもので、バカと言っても本当のバカが書いた本(ビジネス書とか自己啓発本とかであるでしょ?)はもとより相手にしないのであった。

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田中宏和『田中宏和さん』

田中宏和『田中宏和さん』

※2010年11月掲載

 みなさん、自分の名前、好きですか? 私はあんまり好きじゃない。電話で「新保(しんぼ)です」と名乗っても「は?」と聞き返されたり、「じんぼさん」や「しんどうさん」ならまだしも「しんごさんですね?」ってオレは風見しんごか!みたいなことばっかりで、なかなかわかってもらえないのがイヤ。さらに「信長」となると、「本名ですか?」とか「やっぱりご両親が織田信長のファンで?」とか、いち

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安居良基『世界でもっとも阿呆な旅』

安居良基『世界でもっとも阿呆な旅』

※2010年10月掲載

 いつ、どういうきっかけで知ったのか、まるで記憶にないのだけれど、世界のどこかに「エロマンガ島」という島があることは、かなり昔から知っていた。中学生ぐらいのときには地図帳でその存在を確認して、ほかにもエロい地名はないか、みんなで探したりしたものだ。「スケベニンゲン」という地名を知ったのもその頃だったか。インターネットで検索すれば、エロマンガ島に関する情報もエロ画像も、簡単

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