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円空展@あべのハルカス美術館

友人二人と、あべのハルカス美術館の円空展へ。

私がやってるワインバーに円空彫のびんずるさんがおられる話は前にnoteでお話しましたよね。円空工房Zの三秀さんに彫っていただいたびんずるさん。

そんなご縁もあり、三井寺に円空仏を見に行ったこともありました。

なかなか、関西で数が少ないので円空に会うことは難しくていつか訪ねたいと思っていたところ、、、いや、ほんまに、栃木で見たいと思ってた素晴らしい円空仏にたくさん出会えて感動しかなかったです。

なんと!160体もの円空仏がおられます!

うちのびんずるさんのモデルの、円空の自画像と言われているびんずるさんの本物もあった。泣ける!

声にならない。

円空みたいに、修行をしつつ、一宿一飯の恩義を仏の姿で写しながら旅を人生にできたらどんなに素敵だろう。誰もが憧れるけど、そんな生活はできる人は選ばれし人だけだ。

あんなにたくさんの円空仏を見られて感謝と共に有難いと思う。美術館で見る仏は、お寺では細部まで見れないところを見せてくれる。白洲正子やみうらじゅんやいとうせいこうの言葉を反芻しながら感じ入った。

「まさに円空。これ、滞在期間長いね」みうらさんが言った。確かにいわゆる木っ端仏でなく、ある程度腰をすえて作ったものだった。仏像の作りがそのまま円空のいた時間をあらわすというのは慧眼だ。いずれ円空という時間単位になるかもしれない。

いとう せいこう,みうら じゅん. 見仏記 道草篇

↑見仏記での円空について読んで唸ってる私はこっちを読んでね。

白洲正子の言葉はその時借りた音声ガイドで紹介されていたもので、詳細までは覚えてないけど、円空を見ていたら神仏分離以前の宗教観、神も仏もどちらもを対等に拝んでいた人々と円空の祈りの姿を感じることができるといったような表現だった。確かに、仏様も神様も円空らしく彫っている。

このハルカス美術展の展示は、4月7日(日)まで。図録を買って眺めていたら、もう一度、行かねばならぬという想いがふつふつと沸いてきて、来週行きます。行ってきます!

23.3.11

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