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東大寺の指図堂のこと

東大寺の大仏殿の近く西側に指図堂はある。もちろん境内図には書かれているのだけれど、小さい御堂でいつも扉が30センチほど開いているだけでそこが拝観して良い場所なのかどうなのかはわかりにくい感じでちょっと入りずらい場所である。

指図堂


初めて訪れた時は恐る恐る声をかけて入った。どうぞお入りくださいと親切にしてもらい、仏像の説明もしていただき、そしてフラッシュを使わないなら仏像の写真も撮ってもいいですよとめちゃくちゃ寛大な御堂だ。指図を全くされないという!


この指図堂は、浄土宗の開祖・法然上人の霊場だそうで、御本尊も法然上人の描かれた絵というのも珍しい。

私にとって指図堂は扉が開いているならば声をかけて、お寺の方とお話しすることで拝観を許されるというよく考えるととても普通なことをはっきりと理解ができた場所だった。その後、前を通るたびに何度も訪れて、いつも大好きな阿弥陀様を拝ませていただいた。noteの私のページの一番上に掲げている写真もここの阿弥陀様なのだ。

そんな中、東大寺友の会からお手紙が来た。ずっと指図堂が工事をするとは聞いていたんだけど、半解体修理をするらしい。

寄付も集めておられ、私も微力ながら少しだけ寄付をさせていただいた。そうするとしばらくしたら領収書と共に法然上人のお札を送っていただいた。指図堂にゆかりのある方はぜひご寄付をなさってください。

この前、修二会を見に行った次の日に東大寺に行って指図堂のあたりに寄ってみると工事が始まっていて、隣に新築の写経道場が建っていた。

初めての東大寺でのお写経を終えて聞いたところ、なんとその写経は大仏様の中に奉納されると聞いてちょっと誇らしい気持ちになる。

指図堂の仏様はピカピカの新築のお写経道場に引っ越しされてしばらく仮住まい。まだちょっと慣れてなさそうw

真ん中が御本尊の法然上人

それにしても指図堂の表でずっと見守っていたびんずるさんはどこに行ったんだろう。今度、お写経に行ったときに聞いてみなくては、、、

指図堂のびんずるさんのチャームポイントは歯!ですw


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