松本清張の「火の路」と飛鳥の石
奈良や古代史、都市伝説について興味があると友達と話していたら、松本清張の「火の路」を紹介してもらった。この本はとても奇妙な本で、清張自身もこの小説の主役は論文であると言っているぐらい肝が論文の変な小説だ。
飛鳥にある「酒船石遺跡」に若い女性考古学者と真面目な文化論を載せる旅の雑誌の副編集長とカメラマンが出会うところから物語は始まる。飛鳥にはユーモラスな猿人の石像、大きな噴水だった石像、今も何のために作ったのかわからない酒船石など他の町では見る事のないタイプの石像がたくさん存