見出し画像

一水四見(いっすいしけん)とリフレクション【週刊新陽 プレ創刊号】

こんにちは。札幌新陽高校の赤司です。先日、校長就任をご報告したところ多くの方から反響をいただき、あらためて大任を仰せつかったことを実感しています。(温かいお言葉の数々、本当にありがとうございました!)

同時に、学校現場に関心がある人が多いのかも?と思いました。そこで「週刊新陽〜校長室から」をnote上で創刊することにしました。

校長日誌を書くといいよ〜と友人にアドバイスをもらっていますがマメな性格ではないため毎日発信するのはハードルが高いので(笑)、1週間の出来事をまとめてお伝えしていきたいと思います。

今回は、プレ創刊号ということで就任前の1週間(2021/3/25〜3/31)についてレポートします!

「卒業後の姿」についての対話

新陽高校は現在、コース別学年制を取っています。「特進」「進学」「探究」「総合」の4コースで特色ある教育活動を行なっていて、年度終わりにその経験をシェアしようということで教員研修会を実施しました。

講師を務めてくださったのは熊平美香さん。3/9に発表された文科省・中教審の新委員のお一人でもあります。私のメンター的存在であり、今回の校長就任にあたっても背中を押してくださった方です。

画像3

《先日発刊された「リフレクション」は新陽の教職員の手引き書に》

画像1

画像2

《対面とオンラインのハイブリッドは研修でも当たり前になってきました》

テーマは「卒業後の姿について」。先生たちの願いや教え子のエピソードがシェアされ、コースごとの特色よりむしろ新陽高校としての共通点が見えたのは新しい発見でした。

研修の最後に振り返ってもらった「印象に残ったこと」。その中で私が最も印象的だったのが、あるベテランの先生の「一水四見 〜 同じ新陽高校にいて、その生徒を見ていても、見る人によって感じ方が異なる。」というもの。一水四見とは仏教の言葉で、同じ「水」を見ても見方によって四つの様相があることから、見る側によっていろいろ異なって見えることだそうです。

ニューノーマルにおける学び方

3/26(金)、札幌市での新型コロナの感染拡大傾向を受け、3/27~4/16まで「警戒ステージ4相当」の強い措置を講じていくことを北海道が決定しました。

新陽高校はこれまでも「命を守る+学びを止めない」方針のもとハイブリッドな教育活動を模索しながら実現してきたので、こういう時の動きが早い!ニュース速報を受けてすぐ、入学予定者ガイダンス、始業式、入学式などの行事の実施と、16日までの登校形態を各担当が再検討しはじめました。必要とあれば直前だろうと修正・変更する、これが新陽の先生たち。そこにあるのは「生徒の不利益にならないように」「生徒の安全に配慮しつつ、できる限り思いを汲む」という信念です。

新型コロナウイルスのような危機もあれば、デジタルテクノロジーの進化や価値観の多様化など、私たちの生活や社会は変化しています。こういう時代に必要な学びと"あるべき学校"とは何か、前任の荒井優校長が問いかけ続けてきた問いを、これからもみんなで考えていきたいと思います。

チームワークと遊び心

明日4/1は新入生がガイダンスのため登校します。体育館の前を通ると感染対策を講じながら会場設営をしていました。

画像4

間隔を開けながら椅子をセッティングしたり、座席指定のシールを貼ったり、プロジェクターで投影する資料の見え方を確認したり・・・1学年担当の先生たちが準備していると他学年の先生や事務スタッフもヘルプしに集まってきました。「めちゃくちゃ助かる〜!」と褒め上手なのも先生ならではでしょうか(笑)。

無駄のない動きで作業が進んでいく間も、冗談を言ったりボケた先生にツッコミが入ったりと、笑いがちょくちょく起こるのも新陽らしさです。

【おまけ】澄川の小ネタ

新陽高校のある札幌市南区澄川は、かつてトドマツの森で、開拓後には水田やリンゴ農園が広がり、林業と農業が盛んな地域だったそうです。

私にとって初めての土地なので、街歩きしながら知った澄川のことも少しずつ発信していこうと思います。

画像6

学校の近くにある東光ストアはチェーンのスーパーマーケット。
こちら2009年まで「東急ストア」だったそうです。

下の写真をよくみていただくと・・・店舗の看板の「光」の字と「O」の字の色が違うのが分かりますか?

/TOKYU→東/TOKOU、つまり漢字は「急」→「光」、ローマ字は「Y」→「O」のそれぞれ一文字のみの書き換えとなっているんです!看板を全て付け替えるのに比べてかなりコストを抑えたというエピソードもあるらしいのですが、経営者のきめ細かさはこういうところにも表れますね。

画像5

新陽高校の最寄りの地下鉄南北線「自衛隊前」の隣、「澄川」駅から徒歩8分の天神山に相馬神社はあります。坂道を登りきると樹齢300年以上と書かれた御神木(柴栗)が荘厳な佇まいで迎えてくれます。
福島県相馬郡の相馬太田神社の御分霊が奉還されているそうです。福島県のご縁がなければ澄川に来ることもなかったと思うと、この相馬神社に導かれたような気がしてしまいます。

プレ創刊号、最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。

明日はいよいよ #複業する校長 の初日です。すこしのドキドキと大きなワクワクで今日はなかなか寝付けないかもしれません(笑)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?