ハイブリッドな学校祭は最高に熱かった 【週刊新陽 #16】
全国的に厳しい暑さが続いていますね。札幌も連日、強い日差しが降り注いでいます。
そんな中、新陽高校では7月16日(金)〜17日(土)に新陽祭(学校祭)が行われ、校内がますます熱くなる2日間となりました!
今年のテーマは「協心戮力(きょうしんりくりょく)」。
学校祭を通して団結力・企画力をつけ、達成感を味わうことを目指して、生徒主体で実行した新陽祭の様子をお伝えします。
ハイブリッドな学校祭とは?
昨年はオンラインのみで開催した新陽祭ですが、今年はオンラインと分散登校でのハイブリッド型で実施しました。
札幌の新型コロナウイルス感染が一進一退の状況で、どのような学校祭が実現可能か・・・生徒たちが考えた末の結論が、対面とオンラインを併用したスタイル。
2日間にわたるスケジュールはこんな感じです↓
(イベント会社もびっくりの緻密な計画です!)
クラスごとに
・ステージ発表(登校)
・ミニゲーム参加(登校)
・オンライン企画配信(在宅)
を行い、他学年・他クラスの企画や発表はYoutubeのライブ配信で視聴します。
ステージ発表はダンスが人気。よく見たら、先生も一緒に踊ってました。数日前に駆り出され、必死に振りを覚えたそう(笑)。
他にも、オリジナル制作の動画を流すクラスや科学実験するクラスなど、短い準備期間にも関わらずどれもなかなかのクオリティ。やるときはやるのが新陽生です!
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行事委員企画のミニゲームは、趣向が凝らされた6種類。
・マシュマロチャレンジ
・折り紙
・お絵描きですよ!
・シンクロクイズ
・風船爆発
・紙思考
動画などを見て徹底的に研究してくるチームや、ゲームをしながらコツを掴んでやり方を改良していくチームなど、攻略法にもコースごとの特色が垣間見えます。
各ゲーム会場の様子も配信され、チャットも盛り上がっていました。
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クラスごとのオンライン企画はクイズやゲームなど様々。Google Meetやzoomも、新陽生はオンライン授業で慣れているのでスムーズです。
総合コース3年生は、担任の先生たちが街のどこかに出かけて行き、それを生徒たちが当てるという「リアルウォーリーを探せ!」。4クラス合同企画にすることで時間をたっぷり使うとは、なかなかのアイデア。
「協心戮力」を実現する、生徒会執行部と行事委員
初日、生徒会長から、
「少しでも楽しめる学祭になるように、行事委員と執行部でたくさん話し合って試行錯誤して、今日まで準備してきました。コロナ禍で思い通りにはいかないけれど、今年の学祭は1回きり。記憶に残る新陽祭となるよう皆さん全力で楽しみましょう!」
と力強い開会宣言がありました。
実際に一堂に会することができない学校祭での協心戮力を実現してくれたのが生徒会執行部と行事委員たち。無事やり切れたのは彼らの尽力の賜物です。
役割は多岐にわたり、当日は
・開会式や閉会式、ステージ発表の進行
・ステージの照明や音楽
・各ミニゲーム会場の進行
・ライブ配信の確認
・生徒の誘導(密にならないようにチャットやインカムを使いながら)
・各会場で生徒の入れ替えごとの消毒と清掃
などなど、かなり複雑なオペレーションをチームワーク良くこなしました!
さらに、執行部のオリジナル企画で盛り上げたり、暑さ対策したり、とにかくみんなが楽しめるように奔走してくれました。
ちなみに執行部企画「学校のここはどこでしょうクイズ」は、先生たちも真面目にやっていたのですが難題だったようです。正解にたどりつくことができた数少ない先生たちは、職員室で自慢気にその話をしていました(笑)。
閉会式でみんなへの感謝を伝えた執行部の新陽祭担当生徒と行事委員長からは、達成感がひしひしと伝わってきました。
なお、新陽の学校祭はICT活用が当たり前。
Googleスプレッドシートで作成された生徒用のデジタルパンフレットには
・実施要項(目的やテーマ、感染対策を含む注意事項が記載されたもの)
・スケジュール
・校舎内配置図
・MeetやZoom、Youtubeのリンク
・ミニゲームのチームメンバー表
などが全て載っています。
もちろん、このシートを作ったのも生徒たち。ファイルを共有し、急な変更にもリアルタイムで対応するあたり、今どきです。
クラスも一致団結
オンライン授業が続き、直接会うことが少なかったクラスメイトとも、新陽祭で一気に距離が縮まったようです。
ステージ発表やクラスオンライン企画の準備に入ったのは、新陽祭の1週間前。それでも、クラスTシャツを作るなどして一体感を高めてました。
さらにクラスが団結する仕掛けとして考えられたのが対抗戦。
総合得点を競い、各学年の優勝クラスには賞品が出るので、ステージ発表直前まで入念に振りを確認しあったり、ゲーム前に作戦会議をしたり、みんな真剣です!
学校祭を支える先生たち
生徒主体とはいえ、学校祭は教職員も協心戮力しての大イベント。
企画からずっと生徒会執行部と行事委員に伴走し、ときに叱咤激励し、ときに見守り、全般にわたって生徒を支えたのは生徒会担当の先生たち。
当日は、分単位で動く生徒たちをフォローしながら、先生たちへの指示出しやトラブル対応などで走り回っていました。(本当にお疲れ様でした!)
それから、担任の先生たちは、クラスの生徒たちが滞りなく参加できるようにサポート。準備中に揉めだす生徒たちを仲裁したり、ダンスを踊ったり、動画に出演したりと、一人で何役もこなします。
他の先生たちも、ミニゲームの審判員やオンライン企画の見守り、消毒や体温測定など、各持ち場で大忙し。
でも、「時間がない!」とか「暑い〜」などと言いながら職員室に戻ってくると、ふと足を止めてライブ配信に見入る表情は優しくて、そしてとても楽しそうでした。
祭りのあと
ぎゅっとコンテンツの詰まった2日間。生徒たちが力を合わせ、心を合わせて、今しかできない新陽祭を作ってくれました。
2週間前、生徒会長からみんなに伝えられたのはこんな言葉でした。
「今年度はなぜ学校祭をやるのか?というところまで立ち返りました。飲食や騒ぐことが本来の目的ではなく、交流を持つ、クラス・学年・学校での協力が目的だと再認識しています。
・・・このコロナ禍で、私たちはオンライン授業が続いている状況です。思っていた学校祭ではないかもしれませんが、こうした中でも『出来ること』に目を向け、新しい新陽祭を作りましょう!」
新陽高校には、「何をするか」よりも
なぜやるか(Why we do it)
「できるか、できないか」ではなく
どうやったらできるか(How can we do it)
を考えよう、というカルチャーがあります。
『本気で挑戦し自ら道を拓く人の母校』として大切にしたいマインドが、生徒たちにも浸透していることを感じた新陽祭でした。
【編集後記】
私にとっては27年ぶりとなる学校祭。準備が進む中で1日ごと盛り上がっていく雰囲気や、当日のソワソワ・ワクワクを懐かしく感じていました。
校内を回っていると「Tシャツの模様、ココにこだわった!」とか「(折り紙で)最高傑作のキリン作ったから校長先生見て〜!」と声をかけてくれる生徒もいて嬉しかったです♪
みんなが帰ったあとグラウンドの空を見上げると、昼間の熱気を冷ますような心地よい風が吹いてきました。
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