未来へ投資しよう〜12月は寄付月間 【週刊新陽 #87】
とうとう本格的な冬が札幌にもやってきました!
11月30日に今季初めて1cm以上の積雪が観測され、先週末は一気に冷え込んで真冬日(最高気温がマイナス)に。新陽の校門からのアプローチも雪が固まってつるつるなので、滑らないように気をつけながら歩いています(という私を、生徒たちはスイスイと追い抜いていきます・笑)。
さて、そんな12月は寄付月間。NPO・大学・企業・自治体などが協働して毎年12月に実施しているキャンペーンで、1年の終わりのこの時期、寄付を啓発するための様々な情報発信やイベントが行われています。(新陽高校は寄付月間の賛同パートナーです。)
寄付は未来への投資
日本の個人による寄付の市場規模は約1兆2千億円。これを多いと思いますか?少ないと思いますか?
日本ファンドレイジング協会の資料によると日本の寄付の規模は少しずつ増えています。ただ、震災など困っている人を助けるための寄付は集まりやすい一方で、恒常的な寄付を行なっている人は必ずしも多くないと言われます。
税制優遇なども国によって違うので一概には言えませんが、欧米との比較(対GDP)や個人金融資産状況(タンス預金の多さ)から見ると、もっと寄付が増えてもいいのではないかと感じます。
寄付月間のキャッチコピー「欲しい未来へ、寄付を贈ろう。」という言葉のとおり、寄付は未来への投資。日本でも寄付文化が根付いて未来に投資する人が増え、その寄付によって挑戦できる人や自由な発想を生み出す人が増えたらいいですね。
未来を作る教育への投資
教育もまた「未来への投資」と言われます。
先日訪問したオランダでは、学校の施設や設備、そして教員など人に割かれている予算が多いように感じました。過去に視察に訪れたことがあるイスラエルも18歳まで教育は無償、フィンランドに至っては大学院まで授業料無料で、教材費用や給食費さらには学校に通う交通費も無償です。
実際、これらの国では教育に対する公的支出のGDP(Gross Domestic Product:国内総生産)に占める割合が高いです。一方、日本の教育支出はOECD加盟国平均と比較して低く、さらに初等・中等教育に対する公的支出は諸外国に比べて少ないと言わざるを得ません。
すべての子どもに教育と挑戦の機会が与えられることや、未来に向けて教育を革新するには、資源(資金)が必要。だから日本でも公的資金をもっと教育分野へ投入してほしいと心から願っています。同時に、寄付や助成の規模が拡大すれば、教育分野での挑戦がもっともっと支援されやすくなるのでは、と思います。
新陽と一緒に、欲しい未来へ。
新陽も目指すビジョンの実現に向けて、新しいカリキュラムの開発や学校組織の改革という大きなチャレンジをしています。そしていよいよ、校舎改修というビッグプロジェクトも始まりました!
現在の校舎のリノベーションを行い、新しい学校に生まれ変わる予定です。新陽ビジョン2030『人物多様性〜サステナブルな社会を目指して、生徒・教職員・社会が協創する』を具現化する「インクルーシブ」で「サステナブル」な環境を、ソフト・ハードの両面から実現したいと思っています。
新陽は札幌にある一高校に過ぎません。でも忘れないようにしたいのは、学校を作っているという意識ではなく「どんな社会を目指すか」「どんな未来を創りたいか」という視点。
そのため様々な企業や団体と連携させていただいたり、取り組みをオープンにしたり、視察を受け入れたりしています。プロボノでご協力くださっている方々がたくさんいるのも、新陽のビジョンや創りたい未来に賛同していただいているからだと思います。
実は校舎改修には20億円の財源が必要です。耐震補強などの補助金もいただく予定ですが、私立高校のため多くは自己資金で賄わなくてはいけません。そこであらためて、寄付で新陽を応援してくださるサポーターを募集しています。
なお現在「税額控除法人へのチャレンジ」を実施中です。3,000 円以上の寄付があと90名分ほど集まると、新陽高校(札幌慈恵学園)が税額控除法人になることができます。 ※税額控除とは、課税所得金額に所得税の税率を乗じて算出した所得税額から一定金額を控除するもの。所得控除に比べて一般的には節税の効果が高くなるため、寄付しやすくなると言われています。
卒業生など新陽高校や札幌慈恵女子高校に縁のある方も、まだ繋がりがない方も、新陽と一緒に未来を創りませんか。ご支援どうぞ宜しくお願いいたします!