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単独ネイルランウェイができるまで #3

4月10日京都宇治 興聖寺
世界初 単独ネイルランウェイの舞台裏

-NOBUコレBackstage ③-

【一人の夢を公の志へ】

 単独ランウェイをやる気持ちをより強くしたのは、
「後に続くネイルデザイナーの道を創れるかもしれない」
「私の挑戦が誰かの希望になればいい」ということです。

 私自身も、迷った時、目標にしている人の生き方や在り方が、勇気になった経験があります。
また、前を走ってくれる人がチャンスをくれたおかげでここまで来ました。

 それを今、自分が与えられる側にいることに気づいた時、感謝で震えましたし、そうせねばならないという志が力になりました。

誰かのためになると思えると、力が湧き、揺るぎないものになります。

これまで、自分のことに没頭し続けてきて、次の段階に来たのだと強く感じました。


 しかし、ショーを創るには一人の力では到底難しく、演出や事務的なサポートを爪華師に担ってもらいましたが、資金面は私個人で動かねばなりません。

そこで今回初めてクラウドファンディングにも挑戦しました。

支援した経験はありましたが、自分でプロジェクトを立ち上げるのは初めてでした。



 やってみて驚きました。
すごいシステムでした。支援が目に見える形で集まるエネルギーは、とんでもなく大きな動きになりました。
生半可な気持ちでは怖くなってしまうぐらい、覚悟がないと受け取れないと思いました。

私の場合、何年もかけて積み上げてきた活動の上にランウェイの開催がありましたし、思い出づくりの「発表会」をしたいわけではなく、そこから先の未来に繋げたい想いがあったので、心のブレはなく、とにかくランウェイを開催したい、知ってもらいたい、という気持ちで伝え続けました。

 クラファン期間の1ヶ月半ほどは、毎日告知しました。
難しかったのは、やはり、まだ誰もやったことのない前例のないものを、説明しなければならないこと、価値を感じてもらうように伝え、足を運ぼうと思ってもらわなければならないところでした。

普段まわりにはいない分野の人たちにも伝える必要がありましたから、自分と違う感覚の人に届く言葉はなんだろうと必死でした。

何か大きなことを成し得る時は、得意でない分野もでてきます。過程に出てくる苦手分野を鍛えることは大きな成長になりました。
 開催がなくなることはないので、達成するしか道はなく必死でした。
ここでも、ご支援してくれた方のためにと思うと頑張れました。

 結果は支援者202名165%達成。
一般的に2割しか成功しないというクラファン、私が直接知らない人にも伝えてくださる方も多く、シェアだけでも大変ありがたく感謝しかありません。

資金や認知はもちろんですが、みなさまの応援の気持ちがどんどん集まるのが力になりました。
今回クラファンにご支援くださった方のことは、私は一生忘れないと思います。

(④へつづく)

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