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赤い傘をさしたい

赤い傘は何本も持っていたはずだった
けれどいつのまにか壊れ、捨ててしまったようだ
わざと傘を持たずに出かけ
雨が降ったら折り畳みの、赤い傘を買うのだ

気づいたら、そんなふうに傘を買っていた店が無くなっていた

しばらく前にそんな風に傘を買おうと思ったのだが
赤い傘はなかったのだ
しようがないので
赤い線の入った白い傘を買った
買ってから気づく
特にさしたいとも思えないことに

あの店が閉まる時に
私が好む赤い傘の赤い色も一緒に消えてしまったのかもしれない





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