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#005 スタッカートの奏法

はじめに
以下に記す奏法はあくまで私の基本的な考え方であり、すべてにおいてその奏法が正しいわけではありません。
なぜならば作曲者の記号に対する解釈の仕方、また、その国や地域、時代、音楽家の解釈等により奏法が変わるからです。

004スタッカート4のコピー

【スタッカート】

staccato スタッカート(イタリア語)

スタッカートは「短く切って」という音楽用語です。
どの程度に短く演奏するのかというと、おおよそ音価の1/2の長さで演奏すると楽典等では説明をされていたりしますが、原則的には音と音の間が切れていることが大事で、音の長さに厳密な決まりはありません。

スタッカートは言葉で聞けばわかりやすいものの、具体的な演奏方法となると少し工夫が必要です。

【スタッカートがついた音符は音量が小さくなる】

まず、スタッカートは「音価(音の長さ)の指示記号」ということを覚えておきましょう。
スタッカートの表現の大きな特徴は、スタッカートのついた音符は、音量が小さくなると言うことです。
これは意外と演奏する上で意識することが無いのではないでしょうか?

ではなぜ、スタッカートのついた音符は音量が下がるのでしょう?

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