今日の独り言

2022/07/03
今日の独り言

長く生きてると
出会いと別れの数が増えてくる

昔を思い起こすと
楽しくなかった

4歳でポリオ に罹患
それから半世紀をはるかに超える四肢機能障害との付き合い

幼い頃、おそらく学校に行くまでは障がいのことは何も感じなかったはず
ただただ無意識に立ちあがろう、歩こうとしていただけ

幼稚園は経験なしのベッド生活
当時の日本で
ベッドで眠れてたなんて超特別待遇だよね

その頃は普通小学校しかなく、そこで沢山の子供と接する衝撃

クラスには他に誰もいなかった
歩けない子は

何人かは奇異の目で
何人かは露骨な言葉を発してきた
(びっこ、かたわ、いざり、死ね、そばに来るな、汚い等と何もしてないのに、ただ居るだけで言われた)
何人かはヒソヒソ
後ろを振り返ると指を刺して笑われて
今では考えられないけどね
辛かった

間違いなくあの時の自分は暗い顔をしていてきっとほとんど話はしなかった

でも時々感じてたこともあるよ
優しい目
手を貸してくれる
肩を貸してくれる
背負ってくれる
そんな時の自分は少し微笑んだ気がする
残念なことは、はっきり口に出して
ありがとうは言えてない

心身共に自分が成長していくと
なぜか辛さが減ってきた

高度成長期に向かう日本
バリアフリーなんて言葉ない
バリアだらけ
だけど自然に生きるコツを掴めたのかもしれない
足を引きずりながらも絡まれればケンカもできた
当然負けてケガして陰で泣いて
でもそれで
負けず嫌いが培われ
デカい声も出せるようなった

堂々と生きられるようになってきた
笑えるようになった
ありがとう
って言えるようになってきた

年頃になったときの苦手が女性
女性には興味があり
もちろん普通にときめく恋心も持ち合わせた心は健康体

恋愛(?)最初は順調
あるところまでは気持ちも前向き
でも最大のバリア
最後の一線が
結局そっと後退り

理由?
誰にも自分の裸を見せたくなかった、それだけ

細い曲がった足を誰にも見られたくなかった
二十歳を超えても海やプールは辛かった

でも変われたよ
その後ポリオの患者会を見つけて入会

そこには大勢の自分と同じポリオの仲間が沢山いた
世界中に同じ気持ちの仲間がいるのがわかった
ポリオ の仲間はみんな家族以上の関係
男も女もなく年齢も関係なく繋がれた
一緒にいると何日でも語り会える

そこで完全に気持ちが変わった
足をさらけ出して大勢の仲間と都内を闊歩できた

会のご縁で幾つもの医療系の大学で模擬患者の経験ができた
実際の障がい者の自分や仲間達が患者役で学生の授業に医療貢献

その仲間たち、そして人生で知り合った仲間たち、自分が歳を重ねていくと少しずつ旅立っていく
それは寂しくなるよね

でも、でもね、最近は長く生きてきた分、新しい出会いの連続

遠い昔の暗い自分はもういないからね
初対面でぐいぐい行ける
相手には少しご迷惑かも

たた、それだけ変われたんだよね

もしこのダラダラとした文章を、読んでくれてる暗い気持ちのあなたがいたら、強く言いたい

生きてればなんとかなる

生きてるとそれぞれにあった生き方がみつかるから

今の僕は楽しく生きていられる

おそらく数年後には完全に歩けなくなりそうだけど、それに腕の麻痺もかなり進みそうだけど、ある意味どうなるか楽しみ

これはね、決して負け惜しみではない
生きてれば工夫ができるし、何より次々に素敵な仲間ができてる
嬉しいよね、みんな一緒に手伝ってくれるって言ってくれる

僕とネットや実社会で繋がってる人はみんな僕の支えになってるよ

恋はいつもしたいよね
好きなことはいつもしていたいよね



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