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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

戸田真琴さんの「さじを投げる」を見て


明滅する、光
鋭くて、遠くて、美しくて、切なくて
憧れのような、諦めのような
刹那のような、永劫のような

手術の後、麻酔から覚め、ベッド上で身動することすらできない集中治療室の中で、他の、同じように手術をした方々のうめき声や生きることを求める声を聞きながら、ぼんやりと感じていた光を思い出しました。
息苦しい。麻酔が残っているが、じんわりとした痛み。
手術をしたことをゆっくりと思い出して感じる死への不安
それらを越えて、感じていた光

戸田真琴さんの作り出された映画「さじを投げる」を見て、すごい映画だなー、と思いました。
内容については、ネタバレにならないようにしますが、色々な思いが溢れましたので、そこら辺を少しだけ、書かせていただきます。
作品は短編ですが、大きく深く、濃厚なものでした。
一つ一つの場面が深く沈み込み、静かなようでとても激しく、厳しいようで愛しさが溢れて、とても優しく、いつの間にか澄み渡った玄天の下にいるような感覚になりました。
作品は鮮烈な光を描き出していました。
その光と人が、いつしか一つになるようで、人がいつの間にか光となっているようで、とてもステキな作品でした。
ホント、見ることができて、幸せだなあとおもいました。

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