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コロプラの街づくりゲーム『ランブル・シティ』を曖昧な記憶で振り返る話

 コロプラ

 スマホ向けにゲームを作ったり、VRでなんか色々やってたりする会社だ。雑ですまない。名前を聞いたことがある人も多いと思われる。代表的なものを挙げると『黒猫のウィズ』『白猫プロジェクト』『アリス・ギア・アイギス』などなど。諸事情があり、ゲーマーからは忌み嫌われることも多いが、個人的にはお世話になったタイトルが多い企業である。
 その中で、今回取り上げるのは『ランブル・シティ』だ。ひっそりと始まり、あまり日の目を見ないままこっそりと終わったソシャゲの1つである。

『ランブル・シティ』とは

 2015年4月9日からAndroid、iOS向けに配信されていた本格派街づくりシミュレーションゲーム。配信開始のお知らせはこちら
 ジャンルの通り、イメージ的には『シムシティ』のような感じで街を作っていくゲーム。絵柄がアメリカンな雰囲気で、日本人には少し合わなかったかもしれない。キャラクターデザインは、当時入社2年目の方が行っていたそう。立派。外国の方がデザインしてるものかと思ってました。

割とリリース直後からやってたかも?

 ゲームキャストでも事前登録開始の記事が作られていたが、実際にリリースされたら期待外れだったようで、月間リリースアプリ紹介の1つとして簡素にまとめられてしまった。ぴえん。

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建物 is パワー

ソシャゲ要素を多分に含む、新しい街づくりゲーム

 基本は他の街づくりゲームと同じ。住居や商業施設などを建てて人口を増やしていくゲーム。住人の生活のために発電所や水道局などを建てて、住居とそれらを道路で繋ぐことで、やっと住人が生活できるようになり、人口が増加する。もちろん、そういった施設と住居を隣接させると人口が減るといったペナルティもあるので、限られたスペースを上手いこと使って配置していく必要があります。ちょっとパズルっぽい要素も含む?
 現実で建物を建てるには時間がかかります。それはゲーム内でも同じ。大きい建物になればなるほど時間がかかります。なので、1日で一気に作るというよりかは、のんびりと気長に続けていくゲームとなっていました。街づくりゲームの基本ですかね。

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少し大きめの住居を建てるには1時間くらい。
クソでか建造物は300時間とかかかった気がする。

 ソシャゲといえば「ガチャ」。もちろん『ランブル・シティ』にもあります。ガチャで排出されるのは建物。定期的にラインナップが変わり、最高レアはSR。他のゲームだとSSRとかですが、このゲームではSRまで。
 各SRの建物はイメージキャラクターのようなものとスペシャリストスキルという特別な力を持っている。いわゆる特殊能力で、スキルの効果は様々。建築時間を短縮他のスペシャリストスキルを即座に使えるようにする建物が持つ人口増加量をさらに増加させるなどなど、強力なスキルは街づくりを楽にしてくれます。人口を増やすにはSR建物は必須。スペシャリストスキルは1回使うと、次回まで数時間待たないといけなくなるので、使えるようになったら即座に使ってしまうほうが良い。今更そんなアドバイスをされても……と思わないで。
 うろ覚えだが、当時はガチャのSR排出率が公開されておらず、実際に何%だったのかは不明。滅多に引けない印象がありました。

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かわいいぶたさん。良牙じゃないよ。

 プレイヤーの習熟度を示す「ランク」は街の人口が増加すると上がるようになっており、ランクが上がるタイミングで報酬がもらえる。基本的には建築数が増える、というケチくさい感じで、無課金プレイヤーにはなかなか厳しい日々が続きます。私は最終的に94まで上がっていました。凄さが全然わからない

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100万人って、なんかすごそうだけどしょぼい報酬

「広がる街づくりの領域」と「パンクする頭の領域」

 プレイしているうちに、マップは建物で目一杯になってしまいます。それなら建物を建てる場所を増やせばいいじゃない、と言わんばかりにアップデートによってエリアが増えました。最終的には中央+上下左右+飛行機で飛んでくところ6つのエリアが実装されました。
 港のような建物を海沿いに建てられるエリア、油田のある砂漠のエリア、白銀の世界が広がる雪国のエリア、人口増加が強力な電車があるエリア、建物を製造することができるハイテクのエリア……。イベントによっては、イベント用のエリアが用意されたり、建物の中にさらに建築ができたりと、熱心なプレイヤーしか追いつけない世界が広がっていました

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左上から中央、海岸沿い、砂漠、雪国、電車あり、建物内……

 いわゆるガチ勢はエリア拡張を喜んでいたかもしれませんが、ライトなプレイヤーとしては「1つのエリアも満足に作り上げてないのに、やるべきエリアが増えた……」という感覚でした。
 新しいエリアに建物を建てるには、まずは障害物の除去から始めます。しかし、これはまた新しい素材が必要になり、それを生成するラインを作っていかないといけない。私は雪国の「Northern Forest」を開拓して行くところで完全に力尽きてしまいました。やること多すぎて、もういいやってなっちゃうパターンですね。

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かわいい建物を見て癒やされよう

こんなの今まであった? 街づくりバトル!

 『ランブル・シティ』には、他の街づくりゲームと一線を画すシステムがあります。それが「街たてマッチ」だ。
 ルールは非常にシンプルで、制限時間内に一番人口を増やせたプレイヤーが勝ち。簡単ですね。プレイヤーは事前に「街たてマッチ」で使用する建物をまとめたデッキを作成し、そのデッキに含んだ建物を使って戦っていきます。
 この対戦モードの面白さは、建物の効果が自分の他人の問わずに発動するところです。相手の強力な建物の近くに自分の住居を建てればその恩恵も受けられるのだ。また、建物や道路を買収して自分のものにすることも可能になっています。相手の交差点の真ん中を買収し、終盤でそこを除去することで電気や水道が通らないようにして人口激減なんて嫌がらせもできます。されました。自分に有利に建ててたはずが、それを利用されて逆転される、という展開も少なくなかったです。
 さて、制限時間については8分、20分、8時間が用意されています。いや、8時間て。

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あまり真面目にやった覚えはない

 驚くなかれ、リリース初期には24時間マッチもあったぞ。当然、ずっと張り付いてプレイするわけではないけど、この時間設定だとあまり気軽にはできないシステム。正直、私はあまりやることはなかったです。
 24時間マッチをプレイした記事があったので、よかったらこちらもどうぞ。

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イカれてるのか?

伝統芸能「インフレガチャシンドローム」

 私はコロプラのゲームを結構やるのですが、そこで味わうのがインフレ。過去のキャラクターを超える性能を目指した結果、バランスが崩れ、強さがどんどんと高まって行く現象。壊れ性能にはより壊れ性能を。私はいつも「コロプラの伝統芸能」と呼ばせて頂いてます。これが顕著なのが『白猫プロジェクト』ですね。伝統芸能出しすぎ。
 それは置いておいて。先程、ガチャで手に入るSRにはスペシャリストスキルがあるという話をしましたが、案の定ゴリゴリに壊れていきます
 最初は建築時間が3時間短くなる程度だったものが12時間、24時間となり、次に出てくるのが建築時間が何時間でも一瞬で完成するスキル。でも効果があるのは完全にランダムで、1つの建物だけだけど。はい、じゃあ次は対象がランダムで3つに。ランダムじゃなくて、指定したやつを即時完成させちゃうやつ出しちゃお。次は……。
 出てくるわ出てくるわ上位互換。人権スキルが産廃になるスピード感。うーん、伝統芸能

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地味に強力な障害物除去スキル

注目度が高そう! だが、完全に手遅れ感のあるコラボ

 『ランブル・シティ』でも、コラボはありました。おそらく1回だけのコラボだったと思う。その相手は『東京スカイツリー』。すごくね?
 自分の街にスカイツリーが建てられるのは夢があります。が、このときはすでに私のモチベーションはなく、イベントを走る気力もありませんでした。「東京スカイツリーとコラボ」なんて大きく話題になりそうなものですが、もともと多くないプレイヤーの数と末期状態では全く話題にならないまま、ひっそりと終了しました……。
 ここで結果が出なかったせいなのかは不明ですが、3ヶ月後にサービス終了の告知がされることになります。

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画像は4Gamer様の記事より拝借

『ランブル・シティ』でしか満足できない身体になってしまった

 サービスが終わる。となれば別のゲームをやればいい。This is 消費者。新しく街づくりゲームを探すぞ。
 『シムシティ ビルドイット』をインストール。キレイ! 感動! 『ランブル・シティ』とは違うリアル志向で良い。が、進みが重い。課金要素が結構強いので、無課金でやろうとすると『ランブル・シティ』以上にかなり気長にやっていかないといけない。あまり続かず、アンインストール。
 『メガロポリス』をインストール。『シムシティ』の傷が癒えぬまま、インストールしただけで満足してしまった。ストレージがいっぱいだったのでアンインストール。
 このように、他の街づくりゲームは超本格派なものが多く、『ランブル・シティ』の手軽さは他にはあまりないことがわかった。シンプル、かつデザインがポップ。無課金でもそれなりに遊べるというのは唯一のものだったのかもしれない。いろいろと改善された『ランブル・シティ2』のリリースを期待したいところ。

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自分の街の最終形。犯罪と病の街。

 それでは。

 おわり。


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