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300円で『神巫女』になって世界を救った話

 諸君、私はセールが好きだ。中古品が好きだ。無料配布が好きだ。PS+のフリープレイが好きだ。

 セール! セール! セール!

 よろしい。ならばPS Storeを覗こう。

 と言うことで、PS Storeでは4月14日(火)までSpring Sale 2020が開催中。ちょっと前にTwitterでこのセールの開催情報を知り、買おうと目をつけていたのが『神巫女-カミコ-』です。

『神巫女』とは

 『神巫女-カミコ-』は2017年4月13日にNintendoSwitchのダウンロード専用ソフトとして配信開始したアクションゲームです。それから約2年ほど経った2019年6月27日にPS4を始めとした他機種での配信も開始されました。
 ドット絵で描かれた、美しいアートワークに配信開始前から期待していたものの、先日まで触れずじまいでした。
 通常価格は500円で、セールによって更に安くなることもあります。自分は300円ほどで購入しました。ファミチキ2,3個分、我慢しよう。
 公式ページはこちら

Switch版発表当時はSwitchを持っておらず、今回ようやくプレイすることに。
開発者であるユウラボさん。

紹介映像

 どんなゲームなのかというのは、動画で見たほうがわかりやすいと思うので、公式がアップロードした紹介映像をペタリ。

Switch版の紹介映像

神に選ばれた3人の「巫女」

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 人間が暮らす「うつし世」と神の住む「かくり世」をつなぐ「幽現の門」が「天魔」によって封印されてしまった世界が舞台。巫女の中でも人一倍の力を持った3人の巫女が「かくり世」へと呼ばれ、神から神器を受け取って「神巫女」となり、天魔を撃退しつつ幽現の門の封印を解いていくのが目的である。
 ステージ数は全4ステージ。1ステージに4つの「幽現の門」があり、それらの封印をすべて解くとボスとの対決となる。ボスを倒せばステージクリアだ。

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封印を解いていく

 3人の「神巫女」は、それぞれ攻撃方法が違う。近距離攻撃、中距離攻撃、遠距離攻撃といった違いを持つが、ゲーム中に3人を切り替えて進むようなことはできない

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ヤマトちゃん推し

軽快なアクションとピコピコサウンド

 操作はシンプルで、基本的には移動と攻撃のみ。動きは軽く、サクサクと敵を倒して進むことができる。必殺技で敵を蹴散らし、ほどほどの難易度の謎解き要素もあり、軽くやるにはもってこいのゲームだ。
 効果音やBGMはレトロゲーム風のピコピコサウンド、いわゆるチップチューンで、世界観にバッチリハマっていて良い。「The Sunken Relics」が好き。

Spotify、ステキ。

ステージ開始時のステージ名の出し方が良い

 この出し方! これ! とても良い!
 タイトルを忘れちゃいましたが、街に入ったときにこういう表記をするゲームをやった気がするけど、ど忘れ。

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ワタシ コレ スキ

美しきドット絵

 操作キャラ、敵、ステージ、オブジェクト。どれをとっても上質なドット絵である。以下は、神巫女の1人であるウズメのグラフィックだ。攻撃をする際に、一瞬だけ片目を閉じる仕草がしっかりと描かれている。

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細やかな演出が良い

良くも悪くも不親切? いじわる?

 昨今のゲームのように、ゲーム中に丁寧な操作の説明はない。いきなりステージにほっぽり出されるというのは、ファミコン時代のゲームを彷彿とさせる。手探りで操作を覚えていく感覚は嫌いではない。一応メニューを開けばいつでもマニュアルが読むことができるので、良心が多少は残っているようだ。
 『神巫女』では、操作キャラがステージの一定の場所を通ると、ステージ上に敵が湧き出ます。この湧き出る場所がいやらしく、例えばスイッチを押そうとダッシュすると、スイッチの直前に敵が出現したり、アイテムを運ぶ道中に、急ぎすぎると当たる場所に敵が出現したりなんてことは日常茶飯事。また、敵を全て倒して、別の場所に行ってから元の場所に戻ってくると、再び敵が湧くようになっている。
 良く言えば稼ぎができる、悪く言えばいやがらせ。ファミコン時代にも敵の配置で苦しんだゲームがたくさんあったことを思い出す……。

迷子になりがち

 『神巫女』のステージは、大きな1つのマップになっているのだが、同じところを行ったり来たりするため、迷子になってしまうこともしばしば。木に隠れたオブジェクトに気づかなかったり、分かれ道に気づかなかったりで、簡単なところを見落として詰まってしまうことがある。すぐに気づく人やマップを記憶できる人はサクサクと進めるけど、苦手な人には辛いと思う。通ったところだけでもわかるマップ機能のようなものがあれば嬉しかった。

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自分が詰まったところベスト3。「ゲーム勘」がある人は迷わないのかな?

ゲーム自体のボリュームは少ない

 値段的なところを考えると、相応のボリュームではあるかもしれません。初見プレイ時は約1時間ほどでクリアができました。こちらを見ると、開発期間が短かったみたいですね。2周目以降は、だいたい20〜30分程度でクリアできるようになります。謎解き要素については、2回目以降は余裕ですしね。PS4版のトロフィーには、各キャラで30分以内にクリアするというトロフィーも用意されている。

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ちょっと迷子になったので、普通はもうちょっと早いかも?

結論、ワンコインでこれだけ楽しめるなら十分

 個人的には、軽くできるアクションゲームとしては十分楽しめるゲームであると感じました。ボリューム的には値段相応。それ以外の部分に関してはお値段以上に楽しませてもらいました。
 謎解きやボスの攻略方法については、解き方がわかれば簡単ですが、そこに行き着くまでは過去の経験や知識がないと難しいかもしれない……。感覚的に『ゼルダの伝説 夢をみる島』と同じレベルの謎解きだったような。うろ覚えの感覚ですが。
 ノーダメージクリアをしようとすると、結構難易度が高くなるので、2Dアクションゲームに自信のある方にはぜひとも挑戦してもらいたい。
 「まだインディー作品が少ないSwitch初期に出たから、今だと微妙かも」という評価もあるようですが、個人的には良い作品だったので、パワーアップした新作があれば見てみたいと思います。気になった人は、セール期間中に購入をおすすめする。

各ストアのページはこちら
PS4SwitchXbox oneSteamDMM

 それでは。

 おわり。


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トロコン難易度はそこそこ。4時間くらい?


追記:パッケージ版が発売決定

 Twitterを見てたら、Switch版『神巫女』のパッケージ版が出るとのこと。気になった方はこちらもチェックしよう。


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