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人生がうまくいく、心身統一の四大原則

合気道の世界を極めた人と言えば、有名なのは塩田剛三九段。ケネディの前で、いとも簡単に100kgを超えるボディガードをねじ伏せた話が有名ですね。

実は、この塩田さんの師匠、植芝盛平さんが塩田さん以上にめちゃくちゃ凄い人。合気道の開祖と呼ばれる人です。

この話は、また次回書きたいですが、なんと鉄砲の弾ですら、この人には当てることができない。

そして、この神がかっている植芝さんから亡くなる前に十段をもらったのが、藤平光一さんという方。現代ではあまり有名でないが、かの有名な、中村天風さんから、弟子になってくれと懇願されたすごい人。中村天風さんは、パナソニック創業者の松下幸之助や、原敬元首相など、各界の錚々たる人が教えを乞うた人です。そして、世界のホームラン王の一本足打法の基礎を築いたのも実はこの藤平十段だ。

この藤平さんは氣の達人で、合気道が強いのはもちろん、氣の力だけで相手を動かなくさせたり、いとも簡単にできてしまう。

その方が創立した、氣の研究会の四大原則がこれだ。これは、全てのスポーツや人生にも応用できる。

1、臍下の一点に心をしずめ統一する
2、全身の力を完全に抜く
3、身体の総ての部分の重みをその最下部におく
4、氣を出す

実は、これらはすべて同じことを言っているらしい。どれか一つが完璧にできていたら、その他3つも同時にできている。逆に言えば、一つでもできてないということは、何も全てができていないということ。

簡単に解説すると、

1は、心を丹田の下の一点に置くと言うこと。座禅などでは丹田に力を込めろと言われるが、これは間違い。丹田に力を入れると身体が硬直してリラックスもできないし、押したら倒れてしまうような不安定な体勢になる。この心を丹田の下に置くと、押してもびくともせず、無限に静まっていく

人前で緊張したり、何かトラブルがあったり、怒ったりすると、カーッと気が上がってくる。これを、上がるとか、頭に来たとか、気が立つとか表現するが、この氣を沈めるには、丹田の下に集中させるのが一番。これを落ち着くという。

2、全身の力を抜くのが武道でも強い秘訣らしい。「力が抜けた」状態ではなく「力を抜いた」状態というのがポイント。この全身どこにも力が入っていない状態が、最強に強い。現に実験で、力を抜いて立っている人と、力を入れて立っている人を押すと、力を抜いた人は動かない。天と地と一体となったような状態になる。

3、地球上にあるかぎり、あらゆる物体の重みは最下部にある。これは天地の理。だから、最下部にないということはとても不自然なこと。すべて最下部に落ち着かせるのがとても自然だ。
気が上がってくることを感じたらリラックスをして、気を自然に下がるようにしよう。

4、氣を出す秘訣はとても簡単。トレーニングは何もいらない。ただ「氣が出ている」と考えるだけだ。これは中村天風さんの「心が体を動かす」という極意に通ずる。すべてのことは、心を次第になる。病気になるのも、気が病むだけで、心の持ちようだけで病気にはならない。「病は氣から」とはこのことを言う。

氣が弱いと人生を色々な意味でたくましく生きていけない。何かを成し遂げることもできなければ、病気にもなりやすい。心をコントロールすることで、氣をコントロールして、氣を強くもって生きていきたいと願う。

ちなみに、前述の塩田九段が言っていたが、昔からの弟子入りで、師匠につき、師匠は口では教えずに背中を見て学ぶという方法があるが、あれをやると強くなると。すなわち、師匠の気を先回りして、察知して、行動をしないと怒られるのである。この鍛練を積むと、武道でも、相手の気を察知することができるらしい。なるほどである!


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