見出し画像

エリートが陥りがちな、根本的な医療への1つの間違い。

エリートはIQが高いです。

エリートは自分の能力に自信があります。

エリートは自分が歩んできた人生を肯定しています。

そのエリートだからこそ、医療に関して、逆に陥りやすい罠があります。


それは、人類が、人体をすべて把握し、コントロール可能と思っているところです。エリートは優秀さ故に、今までの素晴らしい過去がある故に、ほぼすべてのことが自分がコントロールできると勘違いする傾向があります。この根本的な過ちにより、医療の方向性がずれてきています。

もう少し、正確に言うと、人体には、コントロールできていると思われるところと、コントロールできないところがあります。

骨を折った、血管が破れた、先天的な奇形などは、医療の進化により、かなり治療できるようになってきました。これをコントロールできると言ってよいかはわかりませんが、ある程度、お医者さんの想定内の結果を出せます。

あと、菌やウイルスとの戦い。人類の歴史は、菌・ウイルスとの戦いと言って良いくらい、この問題がなくなったことはありません。いまも新型コロナウイルスが世界中を騒がせています。

この菌・ウイルスとの戦いにおいては、人類は目覚ましい成果を上げてきました。天然痘ウイルスはワクチンのお蔭で病人が0になりました。ペニシリンという抗生物質は、菌由来によるたくさんの病人を救ってきました。人類の歴史の闇であるハンセン氏病も、いまでは完治できるようになっています。菌・ウイルスも生きているため、いたちごっこになるのは仕方ないですが、人類の医学の進歩により、多大な成果を上げて来た事実は否定できません。

ただ、現代病と言われる、ガン、高血圧、糖尿病などの病気に関してはどうでしょうか。ガンの5年生存率が三大療法により増加しているから、コントロールるできているのでしょうか?高血圧を下げる薬が、血圧を下げれているから、克服されつつあるのでしょうか?

否。進化はしていますが、根本原因の解決はできていませんので、コントロールできていないといって良いでしょう。そしてこの方向性の解決策を何十年続けても、巨額マネーを投入し、世界中の優秀な人が日夜研究しても、決して菌・ウイルスの戦いのように、病気の根治にはいたらないでしょう。

なぜなら、人類は、既に出来上がっているこの精細にデザインされた人体というものの、一部のメカニズムを解明していじっているだけだからです。そこをいじると全体のデザインにどう影響を及ぼすかもわかっていません。言うたら子供が時計を分解していじっているようなものです。パーツを無闇やたらにいじったら逆に壊してしまう可能性もあります。

人類は細胞1つも作れないのです。なのに37兆もの細胞が集まってできあがったこの肉体を、複雑な仕組みで動いている肉体を、どういう目的でその働きをしてるかもわかっていないのに、コントロールできると思っているのが間違いなのです。

人類が、医療を飛躍的に高めるための立ち位置はひとつです。人類はこの体をコントロールすることはできないという事実を認め、この完璧にデザインされた体のサポートに徹することです。メカニズムをいじらず、メカニズムのサポートを追求したときに、医療は目覚ましい発展を遂げるはずです。

泣いて喜びます!いただいたお金は、新しい本を買うことに活用して、還元いたします♪