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【おまけ】中国でのトランジット入国について(2024年4月19日現在)

現在、中国に入国する際には原則ビザが必要

ただし、次の条件を満たせば入国する空港で手続きをすれば、一定の制約がつくが中国に入国できる。その方法は以下の2つである。

・144時間トランジット入国(出入国空港・移動範囲限定)
※地方によっては72時間の場所もある。
→長沙、桂林、ハルビン(詳細省略)

・24時間トランジット入国(出入国空港・移動範囲自由)

今回は144時間トランジットで中国に入国したため、それについて説明する。

144時間トランジット入国(出入国空港・滞在範囲限定)

原則

中国に入国した日の翌日0時から144時間以内に第3国に出国すれば良い。
※香港、マカオ、台湾は第3国扱いとなる。

【良い例】
・東京(羽田)→北京→バンコク
・シンガポール→上海→関西
・東京(成田)→上海→台北

【ダメな例】
・東京(成田)→上海→沖縄
 →最終目的地は出発地以外の国でなければならない。
・関西→上海→北京
 →最終目的地は中国以外の国でなくてはならない。

出国する航空券、滞在するホテルの予約確認書の所持は必須だ。

北京首都国際空港、北京大興国際空港、天津浜海国際空港、石家荘正定国際空港から入国した場合

【滞在可能場所】北京市、天津市、河北省
【出国可能空港】北京首都国際空港、北京大興国際空港、天津浜海国際空港、石家荘正定国際空港

※鉄道だと北京西駅、海路だと天津国際クルーズや秦皇島海港もこのプログラムでは出入国可能である。日本人である我々が使用することは少ないため詳細省略。

上海虹橋国際空港、上海浦東国際空港、杭州蕭山国際空港、寧波櫟社国際空港、南京禄口国際空港から入国した場合

【滞在可能場所】上海市、江蘇省、浙江省
【出国可能空港】上海虹橋国際空港、上海浦東国際空港、杭州蕭山国際空港、寧波櫟社国際空港、南京禄口国際空港

※鉄道、海路だと上海鉄路口岸や上海海口岸もこのプログラムに含まれるが、ここでは詳細省略。

広州白雲国際空港、深セン宝安国際空港、掲陽潮汕国際空港から入国した場合

【滞在可能地域】広東省
【出国可能空港】広州白雲国際空港、深セン宝安国際空港、掲陽潮汕国際空港

瀋陽桃仙国際空港、大連周水子国際空港から入国した場合

【滞在可能地域】遼寧省
【出国可能空港】瀋陽桃仙国際空港、大連周水子国際空港

青島膠東国際空港、青島港から入国した場合

【滞在可能地域】山東省
【出国可能空港】青島膠東国際空港、青島港

成都天府国際空港から入国した場合(※要確認)

【滞在可能地域】四川省(成都、雅安、楽山、眉山他) ※四川省全てではない
【出国可能空港】成都天府国際空港
※現在国際線は全て成都天府国際空港(新空港)に移管されているが
国家移民管理局HPでは出入国対象空港は旧空港(成都双流国際空港)のままである。
成都天府国際空港で144時間トランジット入国できたという情報が多数あり。 

厦門高崎国際空港、厦門港から入国した場合

【滞在可能地域】厦門市
【出国可能空港】厦門高崎国際空港、厦門港

昆明長水国際空港から入国した場合

【滞在可能地域】昆明市
【出国可能空港】昆明長水国際空港

武漢天河国際空港から入国した場合

【滞在可能地域】武漢市
【出国可能空港】武漢天河国際空港

重慶江北国際空港から入国した場合

【滞在可能地域】重慶市
【出国可能空港】重慶江北国際空港

武漢天河国際空港から入国した場合

【滞在可能地域】武漢市
【出国可能空港】武漢天河国際空港

西安威陽国際空港から入国した場合

【滞在可能地域】西安市、威陽市
【出国可能空港】西安威陽国際空港


当日の流れ

実際、2024年4月19日に筆者が北京首都国際空港にてトランジット入国した際の実例を揚げる。
【日程】
4月19日(金)
CA926 東京(成田) 15:15分発→北京(首都) 18:25着
4月20日(土)
CA871 北京(首都) 16時25分発→クアラルンプール 23:00着
北京での宿泊は中国国際航空のトランジットホテル無料サービスを利用(チケット発券後 事前予約必要)


東京成田から約3時間30分後、北京首都国際空港に到着。


流れにそって、ターミナル内に入る。


临时入境许可申请(Temporary entry permit application)に向かう。

外国人指紋採取の機械はビザのある方の入国用のため通過。


临时入境许可申请(Temporary entry permit application)カウンターに着いたら上記申請カードを記入し、パスポート、中国出国の航空券と併せて、ビザ申請カウンターに提出する。

※入国審査付近の申請書は中国正規入国VISAを取得している方用のものなので間違えないように。


手続きが終わるとパスポートに入境許可シールが貼られる。


あとは入国審査に向かえば良い。

そこでは、指紋認証、パスポート、出国航空券、ホテルの予約書類を提出し、怪しいことが無ければ晴れて入国となる。

分からないことがあれば、あちこちにいる入国審査官の方が優しく丁寧に教えてくれる。ありがたいことだ。


筆者は中国国際航空を使用したため、第3ターミナルのサテライト棟に到着した。

連絡鉄道に乗り、本館で受託手荷物をピックアップして到着ロビーへと向かう。

手続き等で時間がかかるため、荷物がターンテーブルの外に出されていることもある。


これで入国完了

以上がトランジット入国の流れとなる。

準備さえしておけば多少手間取るかもしれないが、少し旅慣れた方であれば簡単である。

筆者はトランジットの時間を効率良く使い、万里の長城を楽しんだ。144時間トランジットを使い、中国での滞在を楽しもう!

(おわり)


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