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春はあけぼの、夏は𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖

善とは、なんだ? 善とは、誰だ?
悪とは、なんだ? 悪とは、誰だ?

お世話になっている方お世話になっております。
初めましての方は初めまして。信綱です。

𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 2nd Live tour
GOOD and EVIL
WEST(大阪)公演
EAST(神奈川)公演
観客席で目に、脳に、全身に焼き付けてきたのでレポートとしてここに記しておきます。
ネタバレ全開ですのでまだ配信を見てないよ!って方は配信を見てからご覧になっていただきたい。
また、これを読んで新規さんに配信を見ていただきたいので何卒よろしくお願いいたします。
それではいきましょうか。

夏は〜〜!!𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖〜〜〜!!!

マジでクソ長いのでご注意ください。


𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖ってな〜に〜?

って人は下記を読んでください。


セットリスト

まずは頭からセットリストをおさらいしましょう。
ぶっちゃけ現地だと頭三曲で脳みそが沸騰したので𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖公式がアップしてくれたセトリそのまんま書きました。

全体の大まかな流れを確認しましょう。


  • オープニング(セピアの虹のインストアレンジ?)

  • エレクトリック・スポットライト・ガールズ

  • 空想エスケープ

  • Brilliant and bad

  • 眠れぬ森

  • VOICE

  • passport

  • マイペースにマーメイド

  • SKIT 〜GOOD or EVIL〜

  • アラビアン・ユートピアン

  • アンチクライアント

  • Unfair Mirror

  • Love is a potion

  • ブルー・フェアリー

  • SKIT 〜GOOD and EVIL〜

  • QUEEN

  • Wonder Girl

  • 気まぐれチクタック

  • ふたりピノキオ

  • HAPPY CANDY MARCH

  • encore

  • 一寸先は光

  • harmony to the west

  • セピアの虹

Q 教授!SKITってなんですか?

A ボーカルなしの短いメロディのことです。衣装チェンジの間に幕間映像、ナレーションと共に𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の世界観をより強固にしてくれます。

開幕でいきなりエンドロール(スタッフロール)を見せてくるのは𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖ライブの定番になっていくのかな?

1stライブに引き続き2ndライブでもセットリストの最初の三曲を予想しようというキャンペーンが行われました。

こんなもん当たるワケ……………

え???????


当たっちゃった。当たるんだぁ………
予想するにあたりどういう経緯を辿ったのかはこちらにありますので暇な時にでも読んでやってください。


Villans impressを曲順に上から聞いていくと
EVILの目覚め(QUEEN、Brilliant and bad)
EVILを振るう快感(アンチクライアント、眠れぬ森、VOICE)
EVILになってしまったことの後悔と葛藤?(Unfair Mirror)
というふうに解釈できます(𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 roomのブログでより細かに書かれていますので加入をおすすめします)


アルバムでは『EVIL』だけにスポットが当たりましたが、その曲順を崩すことでGOOD and EVIL
𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖による『善』と『悪』の物語に再構築しています。

ここからはセットリストの各セクションにそれっぽい名前をつけたのでセクションごとに書いていきます。

セクション1:『EVIL』との邂逅

「たくさんの物語を知りたいなら
 この先にある図書館へ
 向かうといい」


1stライブでは𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人が旅をして訪れた町のおとぎ話を歌うというテーマがあったので、モチーフの違う曲になっても『次の町に行った』ということで違和感なく受け入れられました。

今回の2ndライブでは
『This is 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 WORLDの旅の先に図書館を見つけた』
というストーリーになっています。
なるほど、1stからの連続性を意識させつつこれならモチーフの違う曲になっても『次の本を手に取った』と解釈できるわけか。流石のお手並み(何様?)
オープニングでやたら声のいいおじさんの英語のナレーションや映像と相待ってわずか数十秒で世界観にガッチリ引き込んでくれます。
この時流れる曲もセピアの虹を彷彿とさせるメロディで1stライブからの連続性を感じさせてくれます。


エレクトリック・スポットライト・ガールズ

1stライブの旅を終えた𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖が最初に手に取った本はピノキオ。
1stライブの時点では『ふたりピノキオ』は発売前でしたので、そのカップリング曲であるこの曲からスタートというのも1stからの連続性を感じました。
この曲は𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖楽曲の中でも心地のいいエレクトロニックサウンドに乗った屈指の楽しい曲だと思っています。実際にライブで披露されるとお二人ともニコニコしていて笑顔が印象的でした。Bメロのゆったりとしたクラップで観客の我々もライブの一部になれますし、そう言った意味でも開幕には相応しいのかもしれませんね。絶妙〜。
ダンスもサビでぴょこぴょこ跳ねる振りが非常に可愛らしい。
ここでバックダンサーに𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖イベントではお馴染みのkanaさんとKaoriさんのお二人が出てきます。
ここから総勢8人ものダンサーさんが入れ替わり立ち替わりで𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の世界観に彩りを添えてくれます。


空想エスケープ

『お気に入りの本開いてひとり空想トリップ』
図書館にきたらいつも読んでる本見つけて思わず手に取ったんだね。わかるよ。

はいきました。
𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖のキラーチューンと言っても過言ではありません最高の暴れ曲です。
Bメロのクラップ、1サビ前のドロップで腕を天に掲げ、指先をくるくるさせる振りに合わせてペンライトをぐるぐる回してテンションはもう最高潮です。
歌唱部分はしっかり聴き込み歌唱がないドロップ部分では存分に暴れる。これが𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の楽しみ方です(通の食べ方)

『淡くきらめくランタンが私の旅路を照らすよ』でペンライトも上手く色変えできた。
2番のメロが終わり再びドロップがくるので暴れるぞと身構えて………



なんだこれは?!!?!!?!



スモークがバシューーーー出てレーザーギャンギャンに光らせて低音ドゥンドゥンにきかせた知らない曲調。

リミックスだこれ!!!!
そういや1stでも2曲目にリミックスを置いてた。

『私は私のものさ』

最後の歌詞もアレンジされてる!!!
図書館でお気に入りの本を見つけて開いたらいつも読んでたのは翻訳版でこっちが元版だったのかなぁなんて解釈もできるので楽しいですね。もしくは初版と改訂版?

まさかこの曲をEVILの入り口に使ってくるとは………
言われてみればこの空想エスケープ
「昔々あるところに」聞き飽きた枕詞さ
退屈な小部屋から窓の外夢を見た
現状を打破してどこまでも
ドレスは脱ぎ捨てて

などなど、どことなくEVILを感じる歌詞が散りばめられていたんですね。
特にドロップで雰囲気が変わってからの『ドレスは脱ぎ捨ててさあ!』の歌い方と表情どれをとっても原曲とは打って変わってまるで気にいらないものを投げ捨てるかのようなパフォーマンスでした。

曲終わりに上がる歓声。当たり前や。こんなんもう今からEVIL曲やりますて宣言したようなもんですからね。客席の期待値はストップ高。爆発しそう。
私の気持ちも最高潮。ここまで開幕2曲当たり、EVIL曲を期待させる展開。頭の中はQueenかBrilliant and badか………

Brilliant and bad


EVILとの邂逅を任されたのはこの曲。
赤く不気味にライトアップされ独特のイントロ(シロフォンですかね?)で上がる歓声。叫び散らかすアタシ(嘘です、当たった?って呆然としてました)
空想エスケープの『ドレスは脱ぎ捨ててさあ』でほんとに脱ぎ捨てちゃいました。白い衣装の上についてた𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖カラーの装飾が脱ぎ捨てられて白一色の衣装のみになっています。
impressの表題曲でもあるこの曲はEVILに触れた𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人が段々と染まっていくそんな曲になっております。
それがパフォーマンスの立ち位置でもあらわれています。𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖上下の立ち位置を巧みに楽曲に活かしてくる。
2人のダンサーが真っ黒の衣装で階段の上に登場し、𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人と全く同じ振り付けを踊ります。
2サビ後に台詞パートが入ります。

心のどこかでずっと この時を待っていた
身体の奥の熱を解き放って
自分らしく とびきりの道ならぬ道を



CD音源とはまた異なる台詞の言い方に加えて舞台上で演じる𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人の表情に思わず息を飲みました。
『心のどこかでずっとこの時を待っていた』という台詞が空想エスケープの『退屈な小部屋から窓の外夢を見た』という歌詞と対応しているとも解釈できます。空想エスケープが塔に閉じ込められているラプンツェルがモチーフなこともありこの解釈はかなり気に入っています。
ここからCパートで階段を登り𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人とダンサー2人の立ち位置が上と下で入れ替わります。もうEVILを完全に自分のものにしていますね。Cパートの歌い方と表情からも読み取れます。
ここからラスサビで階段上の𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人と階段下のダンサー2人が向かい合いまるで鏡写しのようにダンスします。黒い衣装も相まってまさに影そのものです(これ配信だとほとんど見えねぇわ)(定点映像が待たれる)

𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人のEVILのイメージがそれぞれ違うようで岩田陽葵さんはEVILの力を振るう快感に美しくも妖しい笑みを浮かべ、一方で小泉萌香さんはEVILの力を振るい高圧的に圧倒するかのような表情をしています(あくまで個人の感想です)
ダンスも今までの𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖では見られなかった官能的にも見える振り付けがあり、それでいて下品には見えないのは振付師の腕によるものなんですかね。かなみ先生流石でございます。言うならば妖艶?ですか。えっちだ


眠れぬ森


はい、眠れません。
空想エスケープ remixで芽生えてBrilliant and bad で自分のものにしたEVILを存分に振り回してくれます。

岩田陽葵さんの圧倒的なEVIL感。

真っ暗クラクラフラジール

からの煽るかのような小馬鹿にしたかのような弱者をいたぶるような歌唱の連打。妖艶な動き恍惚とした表情。小泉萌香さんの不安げな歌い方や表情もこれをより一層引き立ててくれます。
からの高笑い。メロメロです。こりゃ〜勝てん。俺の死因。来世もこれ。
眠れぬ森は個人的にimpressで1番好きかもわからない曲なのですが、ライブの演出と𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖のノリノリの演技で凄まじい化学反応を起こして化けました。
強い心情を吐露する歌唱パートや台詞調のところは生歌だとその瞬間瞬間の演者のパワーが乗るのでCD音源を遥かに凌駕してくれますね。収録で手を抜いてるとかそう言う意味ではありませんよ。命ある者は常に前に進みます。昨日までのデータなど。

客席側に背中を向けるダンスが多くこれがまた官能的で腰から背中のラインが非常に芸術的でsexy…えっちだ

ミツケテring/ring ma bell(hey!)
一連のメロディ心地良すぎる。暴れろ。

VOICE

EVILを存分に振り回すPart2
今度は小泉萌香さんのターンです。
CD音源よりも長い雷雨のようなイントロから曲が始まります。
イントロで階段を登り嵐に見舞われた王子様を助けに行く人魚姫。このとき人魚姫は人間として王子様の隣にいたいと願ってしまい………

深い海の底ひとり悩む少女よ助けましょう

アースラ(小泉萌香さん)の甘い誘惑に人魚姫(岩田陽葵さん)は乗ってしまいます。
階段上から一段一段アースラのいる深海に向かう人魚姫………

1番終わりにこの曲も台詞パートがあります。

さあ!ここに!はやく!

高圧、怒涛、侵略。小泉萌香さんの圧倒的EVIL感。
相手の言葉を最後まで聞かず執拗に契約を迫るシーンは圧巻です。戸惑いつつもアースラの言葉に乗ってしまう岩田陽葵さんの演技にも注目です。
からの高笑い。俺の死因。来世もこれ。

このとき登場するダンサーさん。
岩田陽葵さん側はカラフルな衣装なのに対し小泉萌香さん側は深い緑一色の衣装で2人の配役を視覚的にもわかりやすくしてくれています。
間奏で舞台をダンサーに預けて𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖は一度引っ込みます。そして間奏明けにスカート(足)を装着して舞台に戻ってきます。

謙遜は美徳ではない さあ思いの丈叫んでごらん
を歌い終えた後の岩田陽葵さんの表情があまりにも妖艶で美しくてドキドキします。

ラスサビの美しいハモリはまさしく𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の真骨頂。素晴らしいパフォーマンスでした。誰がハモリ部や!

passport

かくして地上へのパスポート(足)を得た人魚姫は水面を目指します。
個人的にpassportは1stの演出が非常に刺さったのもありアレを超えないなら2ndでやって欲しくないなぁとか思ってました。


そんな甘い考えを𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖は許さない。


幕を水面に見立ててその前でパフォーマンスした1stに対して
幕を水面に見立ててるまでは同じですがなんと幕の後ろでパフォーマンスしているじゃないですか。度肝抜かれました。より水中で歌っていると言う情景に説得力が生まれています。
そしてまた幕が上がり地上へとたどり着きます。

マイペースにマーメイド

魔女も王子もいらねーーー!2人なら最強っしょ!

セットリストを予想するに当たってVOICEに並べるならmake a pearl だろうと予想していたのでこの流れは予想外でした。
VOICEで足をもらいmake a pearlで泡となって消えてしまいUnfair Mirror で『私はどうして愛されないのでしょう』と繋いでくると思っていたので予想を外されました。
今思うとこれだとEVILに寄りすぎてるな。
今回のライブタイトルはGOOD and EVIL
善もあれば悪もある。
また悪もあれば善もある。

史上最高の夏という歌詞の通りドロップで暴れクラップで暴れられる楽しい曲です。
𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖はモチーフにしたおとぎ話を𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖らしく解釈していますがこの曲はその最たる例だと思います。
人魚姫なのに『魔女も王子もいらないわ』なんて『2つの足携えてあの人と歩いてみたい』とさっきまで歌っていたのが嘘みたいだ。
同じ人魚姫モチーフでもこうして解釈に幅があるのが𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の楽しさでもありますからね。

セクション2:悪とは、なんだ? 悪とは、誰だ?

SKIT 〜GOOD or EVIL〜

幕間映像が流れながら再びナレーションが入ります。

ランタンに照らされ浮かんできた
二つの影が話しかけてきました。
影は、自分たちこそが
本当の𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖だと言います。

空想エスケープ2番のドロップ直前のランタンの光から影が生まれました。Brilliant and badで出てきた2人の影の正体はこれだったんです。

この二つの影を担当したダンサーさんは今までの𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖イベントやライブ、MVを支え続けたkanaさんとKaoriさんです。
𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の影を演じるのにこれほどの適役が他にいるでしょうか?いや、いない。


アラビアン・ユートピアン

このセクションの衣装1番好きです。はやくオフショットほしい(ゴシックミリタリーっていうらしい)(DGPのナビゲーターみたいなやつ)
白と黒のレザー調のライダースジャケットを思わせる衣装に着替えて1発目はこの曲。
8人のダンサーを総動員したMV完全再現ダンスは1stでもありましたがやはり圧巻。MVもこの8人らしいです。


『そのままのボクがいいんだ、と砂漠に染みる澄んだ声』
『背伸びするのはどうやら向いてないみたい』
『魔法のランプがなくても ほら ボクらしく』
𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の善と悪の物語を紡ぐ上でこれ以上ない歌詞ですね。
善とは悪とは、光とは闇とは。

アンチクライアント

アラビアン・ユートピアンのアウトロを食って息つく暇もなく繰り出されたアンチクライアントに熱狂するフロア。ノリノリの曲、バシューーーでるスモークにビッカビカに光らせたレーザーはまるでクラブだ。行ったことないけど。
アンチクライアント大好きな曲ですが本当に変な曲だと思っています。
どこがメロでどこがサビなのかわからん。全部サビ?

挑戦の終わりは滅びのドア
そこが限界二度とは出てこないで

ここでファングストライザー。滅びのドア蹴り壊しちゃった。絶叫するアタシ。

ドロップのダンスも曲に乗り激しさを増しキレッキレでした。𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖のダンスは優雅さ、しなやかさのようなものを感じることが多かったですが、EVILを乗りこなすことで今までの𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖になかったタイプのカッコよさを手に入れています。

アラジンと魔法のランプに登場するジャファーがモチーフの曲ということもあり『自由』というワードが随所に出てきます。3つ目の願いでランプから出て自由になる。ランプの持ち主は無視。だからアンチクライアント。

『この自分が選び取るんだ個性なんだ』

Unfair Mirror

EVIL(影)と出会った𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖が光と影、善と悪、天使と悪魔とは何かと葛藤します。

『本当の自分を見つめたら初めてあなたのこと愛せるのかな?』

アルバムの最後の曲ということもありてっきりEVILではない自分を見つめたら誰かを愛せると歌っているものと思っていました。
これたぶんEVILの自分を見つめることでEVILな自分も愛せるってことですよね。解釈は人それぞれみんなバラバラで当たり前だ!

8人のダンサーと共にパフォーマンスしたアラビアン・ユートピアン、アンチクライアントとは対照的に𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人だけでパフォーマンスしています。
センターに置かれた鏡と背後のモニターの演出が非常に印象深いです。あの不公平な鏡には一体何が映るのでしょう。

雪のかけら、make a pearlに続く𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖バラード。
ダンスの手数が少ない分表情で魅せてくれるので大好きです。舞台女優としても活躍するお2人ならばこそです。

『交わる白と黒 めくったページの果て』

そしてアウトロで不公平な鏡を割った2人。

Love is a potion

鏡を割り、晴れやかに披露された未公開楽曲。

しらねぇ曲きた。

Unfair Mirrorと同じく白雪姫モチーフの曲なので連続してやるのでは?と予想はしていましたが鏡を割った途端すぐやるとは思いませんでした。

『ホントの美しさは映せない』

あの鏡には映らないものがホントの美しさ、ホントの自分だったのでしょうか。

曲調も打って変わって非常に可愛らしいものになっています。毒リンゴ食べて死んじゃったけどなんか生き返ったから延長戦だと思って楽しく生きるわ!
𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖ポーズをコップに見立てる振りが特徴的な可愛らしいダンスになっています。

なんかもうフルでmv出すらしいよ。


ブルー・フェアリー


ファミコンゲームのBGMのようなイントロを引っ提げ、ふたりピノキオのカップリング曲のブルー・フェアリーが登場。
こちらも可愛らしい曲になっておりますのでLove is a potionからの繋ぎは文句なしですね。
Love is a potionの『さっき、いっかいおわった、この命 どうしてまた目を覚ますの?』とブルー・フェアリーの『チャンチャンチャンスを掴んで アイアイアイを知れるのかな?来来来世じゃ遅いって』がなんとな〜く繋がりを感じさせてくれます。やや強引。

人形のピノキオが妖精に魔法をかけてもらい人間になる場面が歌になっています。
ダンサーさんが再び登場し一目で妖精とわかる衣装を着ています。
モニターの映像も魔法をかけたようなエフェクトが入ります。

AメロBメロのゆったりさに対してサビでは突如として縦ノリになる不思議な曲です。このギャップがたまんねんだ。

『こんなにも美しい世界』

鏡を覗いているだけではわからなかったものが見えてきました。

セクション3:闇を抱いて光となる

幕間映像、ナレーションそしてダンサー8人によるダンスパート。
いやーーーマジで圧巻よダンス。キャーって声出ちゃった。

私たちは「GOOD and EVIL」。
「まごう事なき   私が私」でしょう。

SKIT 〜GOOD and EVIL〜



通常盤CDのスリーブ

善も悪もコインの裏表のようなもので別々なものではない。
善も悪もまごうことなき___

Queen

スモークを背に逆光を浴びてグロッケンの不穏なイントロと共に登場する𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖。
アルバムではトップを務めたQueenをEVIL曲の最後に持ってきました。
Queenの小泉萌香さんの歌い方マジで怖すぎる。最初聞いた時別人かと思ったくらい。

『歩く姿に道がついてくる』
『まごうことなき 私が私』

フォーマルさを感じさせる装いのダンサーがQueen(𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖)の従者になってるかのようなこの部分の振り付けかなり好きです。

サビに入ったらダンスも激しさを増し見入るしかありませんでした。この曲もアンチクライアント同様にキレッキレのダンスでバチバチにカッコよかったです。瞬きすら忘れてこの瞬間を目ん玉に焼き付けました。ラスサビでまた蹴り出てバカデケェ声出た。

善も悪も正しさも間違いもめちゃくちゃでぐちゃぐちゃでもそれでも抱えて生きていく。
最後の『心だけはQueenでしょ』のところで自分で自分の頭に王冠をつける振りが自分は自分というQueenないしimpressのコンセプトが感じられました。

wonder girl

1stライブではEVILの入り口とも取れる使い方をしたこの曲を2ndではEVIL曲を全て披露したあとに出口として披露しました。
散々EVILの入り口としての意識をさせておいて出口に使うの巧みな使い方しますねほんと。

『戸惑いの迷路はもう 抜け出した』

善とは?悪とは?という戸惑いの迷路から抜け出し善も悪も等しく私なんだと気づきました。

気まぐれチクタック

不思議の国のアリスモチーフで3連続。
QueenをEVILのラストに使う事で気まぐれチクタックの収録順をなぞってくるとはねぇ。予想だにしなかったな。
キュリオシティパレット
wonder girl
気まぐれチクタック
となってるところを頭をQueenですか。


あれ?wonder girlからの暗転の間に上着脱いでるぞ!今回衣装ギミック多くてびっくりしました。
カラフルな衣装を着たダンサーも登場し楽しいお茶会が始まりました。
時計の針の振り付けやっぱ見てて楽しいっすねぇ。

ふたりピノキオ

基本的に同じモチーフで製作されてる楽曲は近い場所に配置されているのですがこのピノキオだけはバラバラに置かれているので意図が読みきれなくて苦戦しています。
1stシングルの気まぐれチクタックと4thシングルのふたりピノキオということで最初の曲と最新の曲(シングルとしては)を並べてきたのかなとしか(Love is a potionは?)

ピノキオの長い鼻をイメージした振り付けや4人並んで手を合わせるダンスが印象的な可愛い曲です。
ダンサー2人が寝巻きを彷彿とさせるような衣装でMVを思い出しますね。

このMVバカ可愛くて好き。
ピノキオなのに恋の曲なんですよね。

HAPPY CANDY MARCH


踊れや!歌えや!

『さあみんな踊れラッタラッタラッタッタララ』

ダンサーさんも全員飛び出し客席含めて踊れる人は踊り狂ってました。
そして1stライブではできなかった声出しができます。
ということは?
オーブン!からの一連の部分を叫ばせていただきました。
もともと楽しい曲ではありましたが声出し解禁でさらにブーストされたそんな曲です。

あ、ふたりピノキオ→HAPPY CANDY MARCHって並び1stライブのときと同じじゃん!
並びをあえて同じにする事で1stでできなかったことのリベンジをしたかったのかな。

ラスサビで銀テープ発射。何故か号泣するアタシ。
こんなに楽しい時間がもう終わりなのかよ〜!

encore:お前らこれを待ってたんだろ!

響き渡る𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖コール。
大阪ではアンコール!でコールだったので最初に𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖!って叫んだお前、ナイスな👍
みなさん薄々気づいてはいると思いますがせっかく声出し解禁になったのにアレやってないよね?

さあ、1stにおいてきた忘れ物を取りに行こう。

一寸先は光

独特の三味線の音色を掻き鳴らすイントロから𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖がステージに登場しテンションはまさにクライマックス。
1stアルバムではトップバッターを務める曲をアンコール1曲目に持ってきました。

楽しいぞ!!!!

あまりにも楽しい。
曲も楽しいダンスも楽しいでいう事ない。
ダンサーさんが波になったり(通称ソーラン節)船になったり望遠鏡になったり風になったりと大活躍です。

大阪公演ではアウトロで𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人がニヤニヤしてて次の曲もうアレやんと確信しました。
そう、アレです。

harmony to the west


ウー!ハー!天下無双です!

説明不要!叫べ!暴れろ!

一寸先は光のアウトロから直結ハー!フロア絶叫。
声出しのできなかった1stライブではコールを録音したものを送ってそれを流してもらうというスタイルでした。

しかぁし!もう我々は解き放たれてしまったので思う存分叫ばせていただきました。もう誰にも止められねえ。
声出し解禁で1番やって欲しかったのがこれだったのでここまでよく温存したなと。

小泉萌香さんの『いやこちら山の下に500年』の歌い方や(通称500年マウント)
『なんだかんだで一緒も悪くない』の歌い方など見どころが多すぎるんだなぁこれが(悟空デレ)

三蔵法師と孫悟空が喧嘩しながらの珍道中をパフォーマンスで表現しているんですが𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖お2人が密着して睨み合っているイチャついてるではありませんか。
フン、俺は硬派なファンだから安易な………


バカデケェ声出た


セピアの虹

MCを挟んで最後の最後にセピアの虹。
やはり最後はこの曲でしょう。
しっとりとGOOD and EVILを締め括りました。
𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖を追い続けてきて今回が初めての声出しありの公演だったのでコロナ禍での道のりを思い熱いものが込み上げてきました。

GOOD and EVILは終わってもまた次の旅へ出ましょう。

『君が隣で笑ってくれるから』



史上最高の夏

史上最高の夏が何故史上最高の夏なのかそれを紐解いていこうじゃないか。

𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖という世界観


音楽と物語は一緒に歩く
このコンセプトを余す事なくライブに落とし込んでくれるので我々は迷う事なくライブに没頭できるんですね。
それを実現するために運営側がどれだけのことをしているのかは想像すらつきません。
GOOD and EVILに際してのストーリーだったり、空想エスケープのリミックスだったりSKITだったりが新たに書き下ろされています。
クリエイターの方々には本当に頭が上がりませんね。
さらに加えて衣装にダンサーにVJに照明に………数え出したらキリないですね。
これら全ての方が最初のスタッフロールやパンフレットに名前が載っているのでチーム𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖なんだなぁと思わせてくれます。
唯一ナレーションのやたら声のいいおじさんだけが不明です。一体何者なんだ。




そして客席に座ったお前。
𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖2人が出す無理難題なペンライト芸についていけるの凄いと思います。
これ大事なのが「やらなくてもいい」し物語の解釈は人それぞれバラバラで当たり前だから違う色でもいいんですよね。

パフォーマンス勝負

やはり何よりも𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖お2人のパフォーマンスのパワーあってこそですね。
1stのときからそうですがMC無しでぶっ通しでパフォーマンスするんですよね。
今回はアンコールまで一切合切MCありませんでした。
次はコレ、次はコレと凄まじい勢いで披露されるパフォーマンスはまるで短編舞台を何本も連続で見ているかのような気分でした。

その中でも同じモチーフで作曲された曲が3曲連続で並ぶ
VOICE→passport→マイペースにマーメイド
Queen→wonder girl→気まぐれチクタック
は3部作のミュージカルを見せられたような気すらします。
初披露の新曲は楽しかったですし今まで披露したことのある曲も演出を変えていましたし
なにより𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖のパフォーマンスの進化でパワーアップしていましたね。

図書館で見つけたGOOD and EVIL
どのページをめくってもどれもこれも最高の1ページでした。


ファンクラブ会員番号245番による推しポイント


お待たせしました。厳選した私の推しポイントでございます。みなさんの推しポイントもよろしければ教えてください。

  • 眠れぬ森

  • VOICE

  • アンチクライアント

  • Queen

歌もダンスもお芝居もすっっっごいんだから。

示された次の物語

1stの終わりでは𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 will go to the villans worldの文字で我々に次の展開を期待させてくれました。
今回は
Villa( )ns 
LOVE
With “i”,𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 will go look for LOVE
の文字が現れました。

本来ヴィランズは「villans」ではなく「villains 」と表記されますのでこの( )に入るのはi 
i →アイ→愛→LOVEって事でしょうか。
失くした”i”(愛)を探しに行くといった趣でしょうか?
それで次のシングルがLove is a potion
ワクワクしますね。

それだけではありません。
MCの告知で次のイベントの予定も公表されました。
アニサマもデイワン出ますし(俺は行けねぇけどな)これからも𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の旅は終わりません。


ファンクラブ入ってねぇやついる?
いねぇよなぁ!

スタッフ裏話やオフショットなどなど月額500円とは思えないほど充実したファンクラブですのでぜひご検討ください。


最後に

ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。
かきたいことが多すぎてえらいボリュームになってしまいましたのでここまで読んでいただいた方には感謝してもしきれません。

私は𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖が好きで、客席で一緒にライブを作り上げられるあの唯一無二の空間が大好きです。

また1人でも多くの方が𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の曲を聞いてみようかな?とかライブ行ってみようかな?と思っていただけたならこれに勝る幸福はございません。

またどこかの会場で同じ時間を過ごしましょう。
ありがとうございました。

信綱

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