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たまには昔を振り返って


今日は春分を前にして
自分の中にいる
「嫌悪している若かった自分」
文章に書きだし
そうした気持ちの
断捨離を試みようと思います

「旅の恥はかき捨て」とか

「終わり良ければすべて良し」など

世の中には便利な言葉があります




「若気の至り」

これもそうした言葉の一つでしょうか




若い時の思い出は良いものもありますが




中には

今でも恥ずかしくなるような

出来れば思い返したくないものもあります




当然私にも「あの時の自分はなぁ・・」

というものが一つや二つ・・いやもっと




若いころは人生経験が浅いくせに

斜めから世の中を眺めることが

格好良いものだと信じて

疑わないところがあります




一般とは違う考え方や

大衆に迎合しない生き方

一匹狼やアウトローという言葉が

魅力的な響きで聞こえてくるものです




でも結局は誰も「あしたのジョー」を

演じ切ることができず

大衆の中の歯車の一つになって

「これもまた幸せのカタチ」などと

自分を慰めて生きていくのです




そうしてある日気が付きます

大衆の中の一人であっても

なぜかひとが集まる人と

遠ざかってしまう人がいることに


勘違いの「物知り君」


人とは違った角度でものを見たり

変わった捉え方をすると

周囲から一目置かれるようになり

なにか事が起こると意見を求められ





そのうち自分は特別なんだ



勘違いしていた若いころの私




まるでクイズを答えるように

聞かれていないことまで話を広げ

感心している相手を見て

鼻高々になっていたのです



そもそも

特別知識が豊富だったわけではなく

目の前の話題について

たまたま情報を得ていたとか



情報の枝葉について書かれていたものを

偶然読んでいた程度のことで

実に浅はかな知識を

ひけらかしていたのです



その程度のことを

少し大げさに面白おかしく話すので

周りはその話法に騙されて

私を「物知り」として見ていました



しだいに何を聞かれても

それなりに答えている自分が

嫌になってきます



浅はかで薄っぺらであることを

何よりも自分がわかっているからです




たまに話題の事柄について

実際に経験している人がいれば

どう逆立ちしようとも歯が立ちません




海で泳いだ経験のない人間が

海水の塩辛さを表現しろと言われても

答えようがないのと一緒ですよね



「知らない」「わからない」

返答できるようになるまで

随分と長い時間を要してしまいました


人の話を聞けなくなる


バブル景気真っただ中

「軽薄短小」は格好良いと同義語でした



顔かたちに多少の難があっても

「面白いやつ」と認められれば

その場のヒーローになれる時代




いかに自己主張ができるか

それは仕事よりも大切なこと


あの頃は本気でそう考えていました




人の話も聞いているふりをするだけ

むしろその話を奪って

面白おかしく膨らませ

自分の手柄に変えてしまう



誰かの話も最後まで聞こうとせず

話の2割くらいで

何を言いたいのか決めつけてしまいます


途中で違うとわかっても

そこから軌道修正すれば良い

そんな風に考えていました




だから知識が浅くなるのです

1度聞いた話も深く掘り下げず

広く浅くあれもこれも次から次へ

表層だけの知識をあさっていました





一つの話題もどうせ1月も経てば

みんなきれいに忘れている

新しい話題を追いかけていいるほうが

有意義で回りもそれを望んでいる



まるで今たたかれているマスコミと

同じような状態でいたのです


行き詰る先に見えてきたもの


広く浅く誰にでも受けの良い姿勢は

次第に自分自身で耐えられなくなります




40代に差し掛かるころ

私自身がリストラという

大きな転機を迎え

この先も続くと思っていた道が

急に途絶えてしまったのです



それまでは人生について

「何とかなるさ」で通してきたものが

「何とかならない」という現実を

突きつけられてしまったのです




当時は本当にへこんでしまい

何も考えられない状態でした



そんなときです


何をするでもなく外を歩いていた私に

知人の父親が声をかけてきました



「何だか大変なようだな」

すでに私の身に何が起きているのか

知っているようでした




暫く愚痴をこぼしていた私に

その方はこう言いました


「まずはここまでやれたことに感謝しないと」



当時の私はこれに反発します

他人事だと思って・・

そう思ったのです



そんな私を諭すように

その方は自分の苦労話を交えて

考え方ひとつで目の前の事象は

どのようにも変化すると教えてくれました




この話をすぐに飲み込むことが

当時の私にはできませんでしたが



今思えばこれが精神世界の学びや

自己啓発などに興味を抱いたきっかけでした



私のメンター「松田 豊さん」は

失敗や挫折の大きさと

成功する大きさは

比例の関係にあるといいます




ジャンプをするときも

膝を曲げて屈まないと

高く飛べませんし

もっと高く飛びたければ

その場にしゃがみ込み

頭を最大限に低くする必要があります




もう若くはない私にとって

これからの学びは真剣勝負です

一回りも二回りも大きくなって

魂に磨きをかけていきたいと思います


これを読んだあなたも
自分の中に
自分を嫌悪する部分があったら
何かに書き出してみたり
言葉にして吐き出してみてください


そうして


過去の自分を
赦してあげてはいかがでしょうか



ここまでお読みいただき
ありがとうございます

あなたのもとに 素晴らしいことが

たくさん たくさん

降り注ぎますように






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