学びで過去が変えられた話
過去に起こったことは
どうあがいても変えられない
ことはなく
精神世界の学びでは
過去も未来もそして現在も
同じ次元に存在していて
今の意識を変えることにより
過去の記憶はどうにでも
変えることができるといいます
そもそも時間という概念も
相当あいまいな部分があって
時間の流れ方も絶対的とは
言えないそうです
このことについて
メンターの「松田 豊さん」が
過去の動画で詳しく説明しています
宇宙の視点で見れば
時間の流れなんていい加減なもので
そもそも人間が考えた時計の速さに
自分の生活を合わせることは
無理があるといいます
宇宙的視点から見た
過去と未来や時間の概念について
学びを続けていくと
過去に起こった事象の記憶が
あっという間に別の事象として
書き換えられてしまいます
今回は実際に私の記憶が
変化したことを書き記します
父親に対して芽生えた軽蔑の感情
昔気質の職人であった私の父親は
頼まれごとに首を横に振ることのない
気風の良い男でしたが
見栄っ張りのお酒好きが難点で
飲み屋の帰りには必ず誰かを連れて帰り
家の中で酒盛りが始まります
それは子供の私にとって
大変迷惑な話で
眠くもないのに布団へ促され
そんな夜は兄妹の顔も
暗く沈んでいました
酒盛りをする仲間の一人に
父が「セイさん」と呼ぶ老人がいました
私はこの「セイさん」が苦手でした
いつも背中を丸めているので
小太りの体がさらに丸く見え
後頭部にわずかに残る白髪頭と
極度の近眼による分厚い眼鏡
いつでも同じ服装のそれは
汗と埃が入り混じって
異臭を放っています
戦争で片腕をなくしているため
酔いが回ると体を支えられず
手の中のコップのお酒が
畳の上に撒かれることは
珍しいことではありませんでした
こうした風貌や振る舞いを
子供の私は恐れていました
同時に怖い大人を連れてくる
父親に対して
次第に疎ましく思うようになります
そんな父が事故に遭い
長い療養生活に入ります
入退院を繰り返すため
当然のように
職も失ってしまいます
これは職人の父にとって
堪えられないことです
やりきれない気持ちは
お酒に向かい
やがて内臓のほとんどが
機能しなくなり
55歳でこの世を去ります
父の衰弱は同時に
家庭の貧困化の始まりでした
私の10代は生活保護によって
ようやく保たれるものでした
その結果私の中で父親というのは
貧困生活を強いた情けない存在であり
軽蔑の対象として刻まれました
それでも与えなさいが意味するところ
精神世界の学びを続けていく中で
引き寄せたいのなら先に与えること
富める者も貧しい者も
与える喜びは同等であることなど
そうした精神性を知り得ました
仏教の教えである托鉢も
この与える喜びを
私たちに説くためのものです
松田さんが引用する
マザーテレサの言葉の中にも
与え続ける尊さを説いたものがあります
これらを学ぶうちに
父がしてきた行為に対し抱いていた
軽蔑の感情は間違いであったと
気付かさされてしまいました
気味が悪いくて
恐れていた「セイさん」は
戦争で家族を失っていたため
高齢でありながら身寄りがなく
片腕がないので
満足な職にも就けません
きつい体臭も毎日入浴できないことが
原因だったのかもしれません
見た目が悪くお金もないこの老人に対し
父はいつも笑って応対していました
もしかしたら我が家に来ることが
「セイさん」にとって
唯一の楽しみだったのかもしれません
父はその楽しみを
惜しみなく与えていたのです
当然精神世界について
学んではいませんし
宗教も毛嫌いしていましたので
誰かから教えられての
行動とは考えられません
これに気付いた時
私の中の軽蔑すべき父は
一瞬で消えてなくなり
新しく尊敬の対象として
生まれ変わったのです
とてもではないですが
今の私に父と同じことはできません
貧しい人を家に連れ込み
家族の迷惑よりも
相手の喜びを優先して与える
父の中には常識では測れない
尊いものが隠れていたのです
まさに
今の意識が書き換えられたことで
過去の事象が変わった瞬間でした
過去に起こった事象それ自体は
変わりようがないのですが
その事象を受け止める
こちら側が変わることで
まったく別の事象として
存在しなおすのです
同じ次元にとどまっていれば
過去もまた
同じ次元でしか存在しませんが
こちらの次元を変えてしまえば
過去も次元を変えて存在するのです
過去も未来も現在も
次元シフトによって
思いのままになるというのは
こういうことなのかと
実感した出来事でした
過去に苦しむというのは
今の自分を変えることで
解消できる
簡単なことだったのです
ここまでお読みいただき
ありがとうございます
あなたのもとに 素晴らしいことが
たくさん たくさん
降り注ぎますように
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