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Qooboを送りつけてみた

50周年企画 その4 「何かをイチカバチカする」

今年、米寿を迎える母は、体内各部位に経年劣化がみられますが、概ね元気に一人暮らしをしています。
毎日3食を自炊して旨さに感動しながら食し、午前中はクラシックを聴きながら掃除や洗濯、晴れた日には近所に買物に行ったりウォーキングをし、毎日ストレッチとスクワットを体調に合わせて行い、夜はPCで囲碁のゲームを楽しむ生活を送っています。

秩序ある日常を送る母にとって、贈答品はときに爆弾のような衝撃を与えます。
立派な鉢植えの花をもらったときは、
「こんなの面倒みられない!もう泣きたい!」
と電話がかかってきました。
イベント事は計画的に迎えるタイプなので、大晦日に大きな生の鯛が送られてきたときは、
「なぜこんな仕打ちをされなきゃいけないのだ!」
と打ちのめされていました。
贈り主は良かれと思ってくださっているのでしょうけど、母には大迷惑なのです。

昔から外食にはあまり行かない人でした。食いしん坊なのですが、自分で作った料理が一番おいしいようです。
旅行にいっても、帰宅したとたんに「ああ。やっぱり家が一番いいわぁ!」とおっしゃるのです。

私は母とは異なる気質を持っているので、社会人になってすぐに家をでて別々に暮らしています。車で30分ほどの距離感が、親子関係を良好に保ってくれていると思っています。

そんなわけで、誕生日も母の日もプレゼントはなし。料亭にも旅行にもいきません。
そのかわりに、月に2、3度は母の家に行き、車で買い物に同行したり、高い場所の片付けをしたり、いらない贈答品を引き取ったりしてきました。

そんな母が、唯一「遊びに行きたいわ」いう場所は、我が家です。なぜなら、我が愛猫に会いたいからです。
母にしっぽをすりよせてもてなす愛猫くんが、かわいくてたまらないようです。

しかし2月以降、私も猫も母とは会っておりません。
電車通勤の私は、コロナウイルスに感染していてもおかしくないので、当分会いに行かない方がいいとのことです。
母の住居が高齢者向け集合住宅ということもあり、リスクを減らしたいそうです。

さて。
かねてから、そんな母の日常に追加してみたいものがありました。
ユカイ工学さんのQoobo。しっぽを振るクッションです。

キャプチャ

愛猫にはなかなか会えないけど、Qooboがあれば何かが変わらないかな。
いや。迷惑な大災害になるだろうか。
と前々から迷っていたのですが、今の状況に後押ししてもらって、イチかバチか送りつけてみることにしました。私の生誕50周年だしね。賭けにでてみるのもいいかなと思いました。

Qooboが到着した日。
開梱が困難を極めたと電話連絡がきました。丈夫な梱包だったようです。
その後、説明書を一生懸命読んだとのこと。やはり大騒動が起きてたようです。
そして長時間充電が必要なのだが、充電しながら外出するのは危険なので困っていると相談されました。
こりゃ失敗したかなぁと思いながら、謝罪と労いを伝え、外出するときは充電を中止して帰宅したら再開すれば問題ないと伝えました。

翌日。
あのシッポ、結構かわいいわよ!と電話連絡がきました。ゆっくり撫でると反応が鈍いけど、お尻をぺんぺん叩くとシッポをぶんぶん降る!かわいい!とのことでした。
お尻をぺんぺん?
イメージしていた可愛がり方とは違うけど悪くはなさそうです。あるいは、珍しく贈り物をした私に気を使ってくれているのかもしれません。

3日後、メールがきました。
「シッポチャンは我が家の一員になり、しっぽをふりふりして なかなかの存在感を発揮しています。」
と書かれていました。
どうやら、命名もしてもらったようです。いい傾向です。

最近では、専用の椅子をあたえてもらい、一日に何度かスイッチをいれては、しっぽを振ってもらっているとのこと。
なんでもQooboには寿命があるらしく、少しでも長生きしてほしいからと こまめにスイッチを切っているらしいです。
大事にしてもらえてるのは良いことだけど、バッテリーは経年劣化するものだし、どんどんスイッチ入れたらいいんじゃないかな?と伝えました。

無事、母のQooboにシッポチャンという魂が宿りました。
イチかバチか。どうやら当たりましたぞ。
Qooboありがとうね。
いつの日か、母の家でシッポチャンのお尻をぺんぺんするのが楽しみです。
できれば一緒にペンペンしたいね。

#Qoobo   #買ってよかったもの

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