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やまのぼりの美瑛ワーホリまとめ

一ヶ月の美瑛ワーホリが終わった。
自分でもすごい経験をしていると思った。

応募締切を過ぎて応募して、一度は断られたけれどなんとか受け入れてもらえることになり、結構気合が入っていたな。


北海道の冬は初めてだった。寒冷じんましんが出たり、雪遊び中に頭を打って病院に運ばれたり、最初の一週間は本当に帰らなくてはいけないかもしれないと本気で思った。

そこへ、留学生の子や、もうひとりのワーホリの子が来てくれて本当に助かった。
シェアハウス自体、経験が少なかったからとても楽しかったし、私達はとても良いメンバーだったと思う。真夜中の雪道のど真ん中を騒ぎながらずかずかと歩き、雪を被りながら笑いあったことはなんて良い思い出なんだろう。


好きな人と好きなところで暮らすこと。わたしの将来の夢を叶えている人たちに出会った。なんて羨ましいのだろう。夢だと思っていたことが目の前にあって、その人達といろんなことを話して、もっともっと自分の夢を叶えたくなった。


東京にいたら、空を見上げること、太陽の光の変化に気づくこと、空気のするどさを感じることがあっただろうか。
オフィスの窓を見て、今日は綺麗な夕暮れになるぞと思ったことがあっただろうか。
自然の感動を何も邪魔しない大野原があっただろうか。
空の色、様々な雪、微妙な気温の変化、太陽の光、暗くなる森、照らされる丘。いろんなことを知ったし、それらを表現する言葉もたくさん教えてもらった。
毎日、自分が心動かされたものを写真に残し、それを人に伝えることは、とても豊かなことだった。


”よそ者”、”若者”の私達に出会ってくれた人々。
どこの誰かもよくわからないような女子大生に、本気で話をしてくれる。美瑛という町は。
自分は何が良いと思っていて、昔こういうことがあって。大人の仕事は一筋縄ではいかなくて、北海道という土地で暮らしていくことはすごく厳しくて。
わたしは全部受け止められただろうか。


あの、まっさらな丘を越えると、ひっそりと暮らす人々がいる美瑛。ここだけ現実とは切り離されたおとぎ話の町のようだった。でも、そこには住んでいる人がいて、熱い血が流れている。20歳になったわたしは、雪で迷子になって、小人が住む三角屋根の町にたどり着いた。いろんな小人さんからいろんなことを教えてもらったけど、それらは何ひとつ同じものはなかった。ただ美瑛ではゆっくりとした時間が流れているのだ。


わたしのこれからの人生で、何度この美瑛で過ごした冬を思い出すのだろう。
もう戻らない日々を思い出して泣いてしまうのだろうな。
本当に美しかったな。


いただいたサポートは画材などに使わせていただき、もっとかわいい絵を描きます!!