見出し画像

【人間観察】今朝、本当の優しさを観た!

今朝、霧雨の中、わが家のひとり娘を、車でJRのK駅へ送っての帰り道、国道の赤信号に掴まった。

目の前の横断歩道を、行き交う人を眺めていたら、白い杖を携えた若い男性と、同い年位の女性とのカップルが、右側から渡り始めた。

白い杖は、まるで彼の目の様に、道路事情を的確に、彼に伝えているようだ。

付き添いの女性は、指一本触れていないのに、正確に段差を認知して、男性は歩き進めているのに感動した。目が不自由なのに普通の人と同じぐらいのスピードで歩けるのに感動。

それ以上に、付き添いの女性の心遣いに感動した。<やまのぼ>なら、二の腕を掴んで、ハイ段差があるよ!前から自転車が来たよ!と、微に入り細に入り案内してしまうだろう。

それは一見、優しい行為に見えるけど、目の不自由の人の自立を妨げることにもなりかねない。本当の優しさとは、彼の自立力を培うようにしてあげることだと、二人を眺めていて気づいた。

人間の情報は、目から得るのが80%だといわれる。<やまのぼ>は、信号が変わるまでの間、瞼を閉じて彼の「闇の世界」の難儀さを改めてイメージする。

<やまのぼ>は常日頃、ジロジロ見ることは論外で、「いい意味での無視」が、障害者の方々に対する優しさだと誤解していた。

本当の優しさとは、彼らにとって何が一番大切かを考えてあげることだと、今朝の、<赤信号>で改めて気づかせてもらった。

付き添いの女性は、姉弟か?ご夫婦なのか?いずれにしても、彼の近しい人だろう。二人はつかず離れずに道路を渡り切ったとき、信号は青色に変わった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?