雑記(自分と未来)

ゆらめく稲穂の波がふんわりと光を放ち、ざわざわと騒がしくも心地よい音を立てる。儚く力強く迸るエネルギーに魅了されていた。何とも言えない気持ちになった僕は明日のことを考えた。考えても何もわからないことに不安を覚えた。それでも考えながら家に帰った。

「どこに散歩行ったの?」母が聞いてきた。僕は「わからない」と返した。プライベートの時間だから触れてほしくなかった。他人はこうも、他人にとってのプライベートとパブリックの区別がつかないものなのか。僕がどこへ行ったかは僕だけが知っていればいい。

言わなきゃわからないというが言いたくないこともある。わかってほしくないこともある。それをわかっていないのだろうか。僕の家族はやたら関わってくる。家族だからといえばそうだろうが、ずっと一緒にいると気が狂いそうになる。別に嫌いなわけじゃない。

僕がそういう時期なだけだ。僕は日によって気分が全く異なることが多い。いや、多くなった。精神科に通うような状態になってからだ。理由もなく不機嫌な時もあればその逆もある。母も気分屋だが今は僕の方が変わりようが激しい。家にいても孤独に感じるようになった。

僕のそういう面倒くさい部分はTwitterで散々晒してきた。家族にも言っていないようなこともたくさん言った。言うなれば、Twitterは僕そのものだ。思想や趣味なんかは余すところなく見せてきた。誰よりも正直に生きた。それでもフォロワーは168人だ。

数字が全てじゃないが、これでしか自分の価値を測れなかった。フォロワーを増やそうとしていたわけじゃないから増えないのも仕方ないと思うようにした。珍しくポジティブに考えることができた。いや、ただの言い訳か。

僕は、あわよくばこのnoteでお金を稼げたらいいなと考えている。誰もこの文章を面白いと思わないから無理だと思いつつも、文章を書くのは嫌いじゃないから続けてみる。あれ、目的あるじゃん。でもこんなにも虚しいのはなぜだろう。

ずっと続けていれば、いつか誰かに気に入ってもらえる文章が書けるようになるのだろうか。誰か一人でも僕の能力にお金を払ってくれるなら、僕は幸せ者になれる。薄々気づいていた僕が望む未来。それは自分の能力で人を楽しませ、自分で自分を豊かにできる未来。


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