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チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その17〜

 来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第十七回はヤクルトの深刻な投手陣状況を変えに来た、若き助っ人です。

名前:ミゲル・ヤフーレ

生年月日:1998年5月1日(25歳)

出身:ベネズエラ・スリア州

 ミゲル・ヤフーレ選手はベネズエラ出身の投手で、右投右打、身長は185センチ、体重79キロと細身の選手です。
 最速152キロのストレート変化の大きいカーブや縦カット、スライダーなどを投じるプレースタイルであり、先発にもリリーフにも適性があります。

 ヤフーレ選手は2015年にニューヨーク・ヤンキースと契約してプロ入りすると、15年、16年はルーキー級でプレー。主に先発で投げ好成績を残していましたが、2017年に右肘のトミージョン手術を受けており、1年を棒に振ります。
 復帰したのは2018年。A級で14試合に先発し、4勝3敗、防御率3.90と復活をアピールしました。
 2019年はA+級、AA級に所属し、オフにはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を避けるためロースター入りを果たすなど飛躍の年でもありました。
 そして、2020年にメジャーデビュー。この年は3試合に登板、7イニングスを投げて防御率1.29と来季が楽しみな成績を残します。
 すると、2021年1月に1対4の大型トレードで他3人と共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍。21年は4試合に登板したものの、防御率は8.40と芳しくありませんでした。
 2022年も12試合に投げて防御率8.88と改善せず、オフに自由契約に。サンフランシスコ・ジャイアンツへの移籍が決まります。
 しかし、今季はAAA級でシーズンを過ごし、メジャーでのプレーは無し。AAA級では16試合に登板し2勝5敗、防御率5.97という内容でした。
 そして、2024年からはヤクルトとの契約が発表。来季からは新しい国でのプレーとなります。

大リーグ史上初めて「89」を着けた男

 2020年にヤンキースでメジャーデビューを果たしたヤフーレ選手ですが、その時に背負った番号は「89」。実は、ヤフーレ選手がつけるまで89番はメジャーでは誰も着けていませんでした。冗談みたいな話ですよね。日本では、今年のWBCでも指揮をとった栗山英樹氏も89番を背負っていましたね。
 メジャーでは、どうやら2020年シーズン開幕前まで86、89、92が未使用だったようで、9月ごろにヤフーレ選手が89番をつけたことによって0〜99まで全ての番号が使われたようです。
 調べたところNPBではそのような番号はないようです。圧倒的に人数の多いメジャーリーグの方が空き番が多いなんていうのも面白いですね。

ヤフーレ選手のプレー動画

 ストレートは平均的に90マイルほど。調子が良ければ95マイルほどまで上がっていますね。
 厄介そうなのがチェンジアップとスライダー。チェンジアップは落差があり、低めからボールゾーンに落とせればかなり空振りを奪えそうです。そして、スライダーは横変化が大きいですね。一度MLBの公式Instagramで、あの前田健太選手らと共に厄介なスライダーとして紹介されたことがあるくらいの変化球で、決め球に使えば投手不利の神宮でも優位に立てるかもしれません。
 また、多彩な変化球を持っているのも日本向き。打者ごとに目線を変えられるので、表ローテにも食い込んでいけるかもしれません。

まとめ

 ヤフーレ選手はベネズエラ出身の投手で、145キロ前後のストレートとスライダーやチェンジアップをはじめとする多彩な変化球を操る選手です。まだ25歳と若く、複数年で契約をする前提なら来日後の成長も見られるでしょう。ヤフーレ選手は入団に際し、

 「素晴らしい機会を与えて頂いて感謝しています。いかなる役割でも、自分の最大限の力をチームの勝利に向けて発揮し、優勝トロフィーを奪還できるよう一生懸命頑張ります」

スポーツ報知 2023年12月7日 17:15配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。背番号は99に決まっており、若き右腕が日本でどんな青写真を描くのか楽しみですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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