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オリックス・茶野がプロ初のサヨナラタイムリー!ディグプロ8月2日

 猛牛の売り出し中若手外野手が、チームを劇的勝利に導きました。
 今回は、8月2日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

巨人対ヤクルト戦

東京ドーム

18:00プレイボール

スコア 巨人9-2ヤクルト

スタメン
巨人        ヤクルト
1 二 吉川尚   1 左 並木
2 遊 坂本勇人  2 捕 中村悠
3 右 梶谷    3 中 塩見泰
4 一 岡本和   4 三 村上宗
5 左 秋広    5 右 サンタナ
6 捕 大城卓   6 二 山田哲
7 中 ブリンソン 7 一 J.オスナ
8 三 門脇    8 遊 長岡
9 投 グリフィン 9 投 高橋奎

 巨人、ヤクルト共に中6日でグリフィン、高橋奎が先発します。

 巨人の暴力的な打線が序盤から猛威を振いました。1回にヤクルト・サンタナの2点タイムリーツーベースによって先制を許した巨人でしたが、直後の1回裏には坂本勇人の復帰後初となるソロ、岡本和のツーランで3点を取りすぐさま逆転します。
 さらに坂本勇人は2回に回ってきた第二打席でもツーランを放つなど大活躍。右太腿の怪我からの復帰後打率を.500に乗せたスラッガーは、

 「バッティングは早い段階からできていた。試合をイメージしてマシンを打った」。

スポーツ報知 2023年8月3日 5:20配信の記事より一部抜粋。

 と、治療中も実戦に近いレベルで練習ができていたことを明かしました。 

 その後、岡本和にもこの試合2本目のホームランが飛び出すなど、5本塁打を含む9得点の猛攻を見せた巨人。
 先発・グリフィンも初回以降はしっかりと立ち直り、ヤクルト打線を7回被安打3、2失点に封じる好投を見せてマウンドを降りました。

 8回に吉川尚の犠牲フライによってトドメの9点目を追加し、7点リードで迎えた9回は、巨人・堀田が登板。先頭のサンタナにツーベースを浴びたものの後続をピシャリと抑え、巨人が快勝しました。

勝利投手 グリフィン(5勝5敗)
敗戦投手 高橋奎二(4勝7敗)
本塁打
巨人:坂本勇人11号ソロ
   岡本和真23号ソロ
   ブリンソン8号ソロ
   坂本勇人12号ツーラン
   岡本和真24号ソロ

巨人先発のグリフィン。7回2失点の力投を見せ、5勝目を挙げました。
ヤクルト先発の高橋奎。初回から援護点をもらいながらも守りきれず、4被弾で4回6失点KOされました。
1回、復帰後初ホームランを放つ巨人・坂本勇人。
1回、先制の2点タイムリーツーベースを放つヤクルト・サンタナ(画像真ん中)。

中日対阪神戦

バンテリンドーム ナゴヤ

18:00プレイボール

スコア 中日3-1阪神

スタメン
中日      阪神
1 左 大島  1 中 近本
2 中 岡林  2 二 中野
3 一 細川成 3 右 森下翔
4 三 石川昂 4 一 大山
5 捕 宇佐見 5 三 佐藤輝
6 右 川越  6 左 ノイジー
7 二 福永裕 7 捕 坂本誠
8 遊 龍空  8 遊 木浪
9 投 メヒア 9 投 秋山拓

 中日は中5日でメヒア、阪神は4月1日ぶり、中121日で秋山拓が先発します。

 1、2回を無失点に抑える立ち上がりを見せた中日先発のメヒア。今度は投球だけでなく打撃でも活躍を見せます。
 0-0で迎えた2回に二死三塁のチャンスで打席が回ってくると、2球目をヒッティング。123キロのカットボールを捉えた打球はレフトへの先制タイムリーツーベースとなり、メヒアの自援護で中日が1点を先取します。

 直後の3回に阪神・近本のソロによって1-1の同点に追いつかれてしまった中日でしたが、それでも流れは渡しませんでした。
 同点で迎えた5回、無死一塁で岡林。粘っての9球目、インローの際どいコースに来たストレートを弾き返すと、打球は一塁線を抜けるツーベースに。さらにヒットエンドランだったこともあり、一塁ランナー・大島は生還。中日が1点を勝ち越します。
 ここまで十六試合連続ヒットを継続中の岡林は、

 「細川さんや(石川)昂弥の前にランナーを出すことが僕の仕事。調子の良い悪いはありますが、1試合で1本打つことを継続できればいいと思います」。

中日スポーツ 2023年8月3日 5:45配信の記事より一部抜粋。

 と、積土成山の活躍を誓いました。

 宇佐見にもタイムリーが飛び出し、5回に2点を追加した中日。メヒアがアクシデントにより3回での降板後は1イニング継投で6人のリリーフが登場し、2点リードで迎えた9回はR.マルティネスが安定の三者凡退。
 中日がコツコツと積み重ねて勝利を掴み取りました。

勝利投手 齋藤綱記(1勝)
敗戦投手 秋山拓巳(1敗)
セーブ R.マルティネス(1勝1敗24S)
本塁打
阪神:近本光司5号ソロ

中日先発のメヒア。3回1失点と好投していたものの、3回をもって緊急降板しました。
阪神先発の秋山拓。5回途中3失点と中盤で勝ち越しを許し、4ヶ月ぶりの一軍登板で勝利とはなりませんでした。
3回、一時同点のソロを放つ阪神・近本。
5回、勝ち越しのタイムリーツーベースを放つ中日・大島。

広島対DeNA戦

MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島

18:00プレイボール

スコア 広島4-2DeNA

スタメン
広島      DeNA
1 二 菊池  1 中 桑原将
2 右 野間  2 左 関根
3 中 秋山翔 3 三 宮﨑
4 三 上本  4 二 牧
5 捕 坂倉  5 一 佐野恵
6 一 堂林  6 右 大田
7 遊 小園海 7 遊 大和
8 左 末包  8 捕 山本祐
9 投 森翔  9 投 濵口

 広島は中6日で森翔、DeNAは6月16日ぶり、中46日で濵口が先発します。

 広島は初回からヒットと四球で一死一、三塁のチャンスをつくると、繋ぎの4番・上本がライトへ先制のタイムリーを放ち、1-0とリードに成功します。
 さらに2回には、一死三塁の場面で森翔が転がしたショートゴロの間に三塁ランナー・小園海が生還。2点目を追加しました。

 広島先発の森翔はDeNA打線相手に粘りのピッチングを披露。4回には無死からの四連打で1点を失ったものの、最小限の失点に抑え、6回1失点で降板。8本のヒットを浴びながらの粘投に森翔は、

 「1人1人しっかりいけた。引きずらずにいけたことが、最少失点でいけた要因じゃないかなと思います」。

日刊スポーツ 2023年8月2日 22:19配信の記事より一部抜粋。

 と分析しました。

 その後、スコア変わらず2-1で迎えた8回に2点を追加し、4-1で9回を迎えた広島。
 土壇場で守護神・矢崎が山本祐の代打・梶原にタイムリーツーベースを浴びましたが、無死二塁のピンチを0点で抑えゲームセット。
 広島が競り勝ち、連敗を3で止めました。

勝利投手 森翔平(4勝1敗)
敗戦投手 濵口遥大(5敗)
セーブ 矢崎拓也(4勝21S)

広島先発の森翔。自己最長の6イニングスを1失点に抑え、4勝目を挙げました。
DeNA先発の濵口。序盤を狙われ、6回2失点の粘投を見せたものの5敗目を喫しました。
1回、先制タイムリーを放つ広島・上本。

西武対ソフトバンク戦

ベルーナドーム

18:00プレイボール

スコア 西武2-0ソフトバンク

スタメン
西武       ソフトバンク
1 中 ペイトン 1 中 牧原大
2 遊 源田   2 二 川瀬
3 左 鈴木将  3 右 柳田
4 一 マキノン 4 指 近藤健
5 二 外崎   5 一 中村晃
6 指 栗山   6 遊 今宮
7 三 呉念庭  7 三 リチャード
8 捕 古賀悠  8 左 周東
9 右 長谷川信 9 捕 甲斐
  投 與座     投 石川柊

 西武は中6日で與座、ソフトバンクは中8日で石川柊が先発します。

 試合は3回まで両チームにヒットが出ない慎重な立ち上がりに。両チーム通じて初ヒットが記録されたのは3回裏でした。
 先頭・呉念庭が四球で出塁し、二死二塁のチャンスを作った西武。この場面で打席はこの日1番に入っていたペイトンに回ります。その5球目、高めのカットボールを捉えると、打球はセカンドの左を抜ける先制タイムリーとなります。

 4回にも呉念庭のタイムリーで追加点を挙げ2-0とした西武は、先発・與座の快投が光ります。
 5回までパーフェクトピッチングを継続する文句なしの立ち上がりを見せると、6回には2本のヒットを浴びながらも、周東から併殺を奪うなど無失点。相手に隙を与えません。

 結果これがこの試合最大のピンチとなり、以降は再びパーフェクトピッチングを披露。
 被安打2、無失点のまま2点リードで9回を迎えると、先頭の周東の代打・柳町をレフトフライに打ち取りワンアウト。甲斐の代打・増田珠を三振に斬ると、最後は牧原大をセンターフライに打ち取ってゲームセット。
 與座が被安打2、与四死球0ので自身初の完封勝利を挙げました。試合時間2時間8分という脅威の速さで終わらせた與座は、

 「(古賀のリードが)非常に良かった。首を振って打たれたケースがあったんですが、頭をしばかれました。(完封は)うれしいことですし、なかなか2点差でということがなかったのでうれしい。(ウオーターシャワーを)初めて浴びせてもらって非常に気持ちよかったです」

東スポWEB 2023年8月2日 21:01配信の記事より一部抜粋。

 と笑顔で語りました。

勝利投手 與座海人(2勝2敗)
敗戦投手 石川柊太(3勝5敗)

西武先発の與座(画像右)。9回104球を投げ、被安打2、0与四死球の圧投で完封勝利を挙げました。
ソフトバンク先発の石川柊。6回3分の2を投げ2失点の力投も與座に数枚上のピッチングをされてしまい、5敗目を喫しました。
3回、先制タイムリーを放つ西武・ペイトン。

ロッテ対日本ハム戦

ZOZOマリンスタジアム

18:00プレイボール

スコア ロッテ6-8日本ハム

スタメン
ロッテ       日本ハム
1 中 岡     1 二 加藤豪
2 遊 友杉    2 左 松本剛
3 指 石川慎   3 三 清宮幸
4 左 山口航   4 右 万波
5 二 中村奨吾  5 一 A.マルティネス
6 三 ブロッソー 6 指 野村佑
7 一 安田尚   7 遊 奈良間
8 捕 田村龍   8 捕 伏見
9 右 荻野    9 中 五十幡
  投 美馬      投 上原

 ロッテ、日本ハム共に中6日で美馬、上原が先発します。

 試合は、両チーム序盤から点の取り合いに。
 2回、二死二塁から奈良間のタイムリーで日本ハムが1点を先制したものの、直後にロッテに2点を取られ、逆転を許します。
 しかし、直後の3回にA.マルティネスの勝ち越しタイムリーなど打者一巡の猛攻で日本ハムが4点を取り逆転すると、すぐさまロッテも3点を取り、スコアは5-5に。

 しかし、4回に日本ハムが3点を追加して再びロッテを引き離すと、今度は3回途中からリリーフしていた日本ハム・マーベルの好投が輝きリードした展開を保ちます。
 3回無死から登板していたマーベルは、そのまま第二先発のごとく4、5、6、7をすいすいっと無失点で投げ続け、5回無失点の好リリーフを見せて降板しました。

 スコア変わらず5-8の3点リードで9回を迎えた日本ハムは、守護神・田中正を投入。ポランコに一発を浴び2点差に迫られましたが、後続を断ち切りゲームセット。
 日本ハムが乱打戦を制しました。
 なお、この試合で5回無失点の好リリーフを見せた日本ハム・マーベルが来日初勝利をマーク。米国から応援に駆けつけていた父の前でのファーストウィンに、

 「日本で1勝目を挙げることができてうれしく思います日本の、ファイターズの選手の皆さんと一緒にプレーすること、自身を持って投げられたこと、伏見さんもいい配球をしてくれましたし、守備の皆さんも自分の勝利に貢献してくれてうれしく思います」

スポニチアネックス 2023年8月2日 21:57配信の記事より一部抜粋。

 と笑みを浮かべました。

勝利投手 マーベル(1勝)
敗戦投手 中村稔弥(1勝1敗)
セーブ 田中正義(2勝2敗17S)

ロッテ先発の美馬。3回途中5失点と炎上し、早期に降板しました。
日本ハム先発の上原。3回にアクシデントが発生し、2回3分の0を投げ5失点で緊急降板しました。
2回、一時勝ち越しのタイムリーを放つロッテ・田村龍。
来日初勝利を手にした日本ハム・マーベル(画像右)。画像左は父親のジョンさん。

オリックス対楽天戦

京セラドーム大阪

18:00プレイボール

スコア オリックス3×-2楽天

スタメン
オリックス     楽天
1 右 野口智   1 遊 村林
2 二 宜保    2 二 小深田大翔
3 遊 紅林    3 右 小郷
4 中 中川圭   4 指 浅村
5 一 頓宮    5 一 伊藤裕
6 三 宗     6 左 岡島
7 指 セデーニョ 7 三 フランコ
8 捕 若月    8 捕 太田光
9 左 渡部遼   9 中 辰己
  投 宮城大     投 荘司

 オリックス、楽天共に中6日で宮城大、荘司が先発します。

 両先発ピンチで先制点を与えない粘りのピッチングを披露し、3回まで得点が入らない立ち上がりとなります。
 均衡が破れたのは4回表。楽天は先頭の小郷、浅村の連打で無死一、三塁のチャンスを作ると、伊藤裕が併殺打を転がす間に三塁ランナー・小郷が還り、1点を先制します。
 主導権を握られたオリックスでしたが、5回に無死一、三塁のチャンスを作ると、宜保のタイムリーで同点に追いつきます。

 その後、7回には楽天・岡島のソロとオリックス・宜保のこの試合2本目のタイムリーで両チーム1点ずつを奪い、2-2の同点のまま試合は9回へ。

 9回表を無失点で抑えたオリックスは、二死から2四球と1本のヒットで満塁の大チャンスを作ります。一打サヨナラの場面で、打席には7番・茶野。
 この試合代走から指名打者に入っていた俊足の若きレフティーは、安樂の2球目を捉えます。アウトハイにきた150キロのストレートを弾き返すと、打球はジャンプしたショートの上を抜けるセンター前へのサヨナラタイムリーに。

 「最近、バッティングが良くなかったので、まずは1本出たことがうれしかった。打席に入る前から初球からいこうと思っていたので、振れたことがまずは良かった」

スポーツニッポン 2023年8月3日 6:00配信の記事より一部抜粋。

 と笑顔で振り返ったルーキーのサヨナラタイムリーで、オリックスが快勝しました。

勝利投手 平野佳寿(3勝1敗16S)
敗戦投手 安樂智大(1勝1敗)
本塁打
楽天:岡島豪郎6号ソロ

オリックス先発の宮城大。6回1失点の好投も、勝ち負けは付きませんでした。
9回、プロ初のサヨナラタイムリーを放ち味方から祝福を受けるオリックス・茶野(画像左から2人目)。

順位表

パリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 オリックス  55-35- 2 ---
2位 ロッテ    47-37- 4 5.0
3位 ソフトバンク 46-44- 2 9.0
4位 楽天     43-49- 1 13.0
5位 西武     41-50- 1 14.5
6位 日本ハム   40-55- 0 17.5

セリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 阪神     52-38- 4 ---
2位 広島     54-40- 1 2.0
3位 DeNA   47-44- 2 6.5
4位 巨人     47-45- 1 7.0
5位 ヤクルト   39-52- 2 14.5
6位 中日     37-56- 2 18.0

まとめ

 オリックス・茶野選手、さすがでしたね。22年の育成ドラフト1位で入団し、すぐに支配下登録を勝ち取った「走」が一番の武器の選手。しかし、今回のサヨナラ打のように勝負強さも併せ持っており、これからのオリックスを支える1番バッターとなってくれそうです。
 独立リーグで花開いた猛牛のホープが、これからもチームに勝ちをもたらすでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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