チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その19〜
1月1日に発生した令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表しますと共に、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
野球を通して、被害に遭われた方々の心の傷や、被災地が少しでも早く元の姿に近づけるよう、筆者も出来ることをやっていきます。
来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第十九回は幼少期から日本でのプレーを夢見ていた、中日期待の長距離砲です。
名前:アレックス・ディカーソン
生年月日:1990年5月26日(33歳)
出身:アメリカ合衆国・カリフォルニア州
アレックス・ディカーソン選手はアメリカ合衆国出身の外野手で、左投左打、身長は190センチ、体重は104キロと大型の選手です。
メジャー通算40本塁打のパワーが武器で、近年長打力不足に喘いでいる中日にとっては大きな補強となりました。
ディカーソン選手は2008年のMLBドラフト48巡目でワシントン・ナショナルズから指名されますが、契約せず大学進学を決めます。その後、2010年には日本で開催された第5回世界大学野球選手権大会にアメリカ代表として選出され、当時4年生だった斎藤佑樹氏や伊志嶺翔大氏などと戦いました。
そして、2011年にピッツバーグ・パイレーツから3巡目指名を受けプロ入り。2012年にはA+級で年間MVPを受賞するなど活躍を続けます。
2013年オフにはトレードでサンディエゴ・パドレスへ移籍。この時のトレード相手は後に巨人で活躍するマイルズ・マイコラス選手でした。
2014年オフにはルール・ファイブ・ドラフトでの流出阻止のためロースター入り。徐々にメジャーデビューが近づいてきました。
2015年はマイナーで開幕を迎えたものの、8月にメジャーデビューを果たします。この年は8試合に出場し2本のヒットを放ちました。
2016年は5月にメジャーデビューを果たすと、キャリア初のホームランをグランドスラムで決める勝負漢っぷり。最終的に84試合に出場して打率.257、10本塁打、37打点でした。
しかし、ここから出場機会が激減。
2017年は怪我でシーズンを棒に振ると、翌18年には尺骨副靭帯を断裂。トミージョン手術を受けることになりました。
復活のシーズンとなった2019年は6月にトレードでサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍。移籍前と合わせて78試合に出場、6本塁打、26打点という成績を残しました。
2020年はコロナで全60試合制の中52試合に出場。ここでも10本塁打を放ちました。
2021年はキャリアハイの111試合に出場。打率.233、13本塁打、38打点とチームに貢献しました。
しかし、2022年は開幕から打撃不振に苦しみシーズンの大半をAAA級で過ごし、オフにFAとなりました。
2023年は、開幕前からWBCイスラエル代表に選出。2人しかいない外野手枠のうちの1人として奮闘しました。
今シーズンはメキシカンリーグ、アメリカの独立リーグに所属したものの、中々成績が振るわず。
そして、来季からは中日でプレーすることが発表。詳しい理由は分かりませんが、夢だった日本球界でのプレーが叶いました。
愛称は"おじいちゃん"!
そんなディカーソン選手ですが、アメリカでの愛称は「Grandpa(おじいちゃん)」だったようです。
どうやらジャイアンツ時代のイベント「プレーヤーズ・ウィークエンド」で全選手が背ネームをニックネームにした際、ディカーソン選手が「GRANDPA」にしたことから、その愛称が定着したそうです。
また、2019年にAAA級のチームに所属していた頃、そのチームの投手コーチが現在中日投手コーチをしている大塚晶文氏で、今回の獲得にはその縁もあったそうです。なんというか、世界は狭いですね。
ディカーソン選手のプレー動画
打球はセンターからライト方向が多いですね。外角のボールでもセンターへ運んでいるので、逆らわないバッティングというよりかは若干強引に引っ張るバッターのようです。
守備・走塁面では著しく悪い部分は無さそうです。球際に強いというような評価もされているので、それが広いバンテリンドーム ナゴヤでどのようになるか気になりますね。
まとめ
ディカーソン選手はアメリカ合衆国出身の外野手で、メジャー通算40本塁打のパワーを誇る通称"おじいちゃん"です。
打撃には目を見張るものがありながら、守備走塁も決して悪いわけではなく、ある程度各項目を伸ばしつつ1項目を傑出させているタイプの助っ人だと筆者は思っています。
ディカーソン選手は入団の際、
とコメント。背番号は「94」に決まっており、細川成也選手、岡林勇希選手、大島洋平選手、ブライト健太選手などすでに飽和気味の中日外野陣と競争し、レギュラーを掴むことはできるでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
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