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チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その8〜

 来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第八回は北の大地に足を踏み入れる、高身長リリーバーです。

名前:パトリック・マーフィー

生年月日:1995年6月10日(28歳)

出身:アメリカ合衆国・アリゾナ州

 パトリック・マーフィー選手はアメリカ合衆国出身の投手で、身長196センチ、体重96キロと高身長の選手です。
 テークバックの大きいフォームから最速159キロのストレートに加えツーシーム、決め球となるパワーカーブを操るマーフィー選手は、新庄監督から先発として期待されています。

 マーフィー選手は2013年のMLBドラフト3巡目でトロント・ブルージェイズから指名され、当初予定していた大学への進学を取りやめ高卒でプロ入りすると、翌年に手と腕の痺れから肋骨が神経を圧迫していることが発覚。その除去と右肘神経の除去を目的とする手術を受け、14年、15年は手術とリハビリで思うように投げられませんでした。
 2016年に復帰すると、2018年にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出阻止を目的としてロースター入りを達成。
 
 メジャーデビューを果たしたのは2020年。9月中旬に昇格すると、この年は4試合に登板して防御力1.50、5奪三振と好成績を残します。
 しかし、これからという2021年に右肩関節を捻挫してしまい、故障者リスト入り。復帰したものの、8月にDFAとなりました。
 その3日後、ウェイバー公示を経てワシントン・ナショナルズへ移籍。2021年シーズンは移籍前を含めると25試合に登板して0勝3敗、防御率5.14、29奪三振という成績でした。
 2022年は4月下旬にDFAとなり、同チームとマイナー契約を締結。そして、オフにFAとなりました。
 
 その後、22年12月にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだマーフィー選手。今季はAAA級で42試合に登板(うち先発4試合)して6勝4敗、防御率3.69、97奪三振という好成績を残したものの、メジャーから声はかからず。
 オフにFAとなると、12月4日に日本ハムと契約合意したことが発表。新庄監督のもと日本一を目指します。

決め球はドロップ?パワーカーブ?

 そんなマーフィー選手、先述した通りウィニングショットに落差の大きいカーブを持っていますが、このカーブどうやらパワーカーブという種類のボールのようです。最近カーブの種類がとても多いですよね。NHKの野球番組・球辞苑でもカーブについて取り上げていたような気がします。
 そこで、今回は様々なカーブについて簡単にまとめてみました。今回調べてみると案外面白かったので、今度別の機会にもっと詳しく調べてみようと思います。

 ①カーブ:現在の日本で投げられている一般的なカーブで、楽天・岸孝之選手のカーブのように縦にも横にも曲がる
 ②ドロップ:昭和や平成初期に多くの選手が用いていたカーブで、元巨人・桑田真澄氏のように縦主体で斜めに曲がる
 ③スローカーブ:通常のカーブよりもかなり球速が遅いカーブ。元近鉄・星野伸之氏のように、球速が100キロを切ることも珍しくない。
 ④パワーカーブ:通常のカーブより球速が速いカーブで、ソフトバンク・石川柊太選手のように速く急激に落ちる
 ⑤ナックルカーブ:通常のカーブよりも球速が速く、元オリックス・ディクソン選手のように、縦・横ともに急激に曲がる
 ⑥特殊系カーブ:楽天・津留﨑大成選手のマッスルカーブのように選手やファンが命名した物、変化は人それぞれ

 簡単にまとめるとこんな感じですね。この中だとマーフィー選手のカーブは、プレー動画を見た限りパワーカーブに近い気がします(プレー動画は下で添付させていただきました)。

マーフィー選手のプレー動画

 球速は、安定して90マイル後半出ていますね。先発ではどうなるか分かりませんが、リリーフであれば出力は問題無さそうです。
 そしてカーブの球速帯はおよそ81〜83マイル(130〜133キロ)ほどなので、パワーカーブに見合ったスピードが出ています。
 もう1つ厄介そうなのがシンカー。日本で言うところのツーシームですが、この変化球、球速帯がストレートと被っているので、滑りづらい日本の公式球にアジャストできれば、打者にとってはかなり嫌なボールになりそうです。

まとめ

 マーフィー選手はアメリカ合衆国出身の投手で、テークバックの大きいフォームから160キロ近いストレートとパワーカーブ、シンカーを投げます。
 ストレートの球速に対してパワーカーブの球速は130キロ台とやはり速く、ツーシームもカウント球として混ぜれば脅威的な存在となりそうです。
 マーフィー選手は入団に際し、

 「2024年シーズン、北海道日本ハムファイターズの一員としてプレーすることを光栄に思います。まずは、ファイターズ入団の機会をくださった球団関係者の方々に感謝いたします。北海道でファンの皆さんにお会いし、フィールド内外で日本の文化に触れることをとても楽しみにしています。ファイターズのユニフォームに袖を通し、新たなチームメイトと共にプレーする日が待ち遠しいです。チームの勝利に貢献できるよう、そして日本一の座を北海道へ持ち帰れるよう尽力いたします」

Full-Count 2023年12月4日 13:04配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。文章の長さからも真面目さが見て取れる気がします。メジャーでは主に中継ぎを務めていたマーフィー選手ですが、キャンプやオープン戦ではどちらを担うのでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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