見出し画像

ニューブレイカー2024〜岡留英貴〜

 今シーズン新たに殻を破った選手を紹介する企画、「ニューブレイカー2024」。記念すべき第一回は、阪神のブルペン入りを果たした力強きリリーバーです。

名前:岡留英貴(おかどめひでたか)

 こちらが岡留英貴選手。岡留選手は沖縄県糸満市出身の海人で、右投右打の中継ぎ投手です。2021年ドラフト5位で阪神に入団した岡留選手は昨年8試合に登板し一軍デビューを果たしていましたが、今季は9月2日時点で28試合に登板しており、ブルペンに欠かせない存在となっています。

強み:直球とスライダー

 岡留選手の強みは、ストレートとスライダーのコンビネーション。スリークォーターとサイドスローの中間くらいのところから繰り出されるストレートは最速155キロ平均で見ると140キロ代後半を記録しており、そこに右打者から逃げるようなスライダーを織り交ぜます。
 球種の割合で見てもストレート・ツーシームの直球系球種が60%、スライダーが30%とほぼこの3球種で勝負していて、リリーフらしい力で抑える投球を見せています。
 スライダーはカウント球としても決め球としても使っていますが、割合的にはストライクカウントが増えるほどスライダーの割合も高くなっていますね。

課題:火・土曜日の投球

 一方で、現在岡留選手の課題となっている部分は火曜日、土曜日の試合で起用された時のピッチングです。曜日別防御率を見てみると、木曜日や金曜日は通算8試合で失点0とよく抑えられているのですが、火曜日は5試合を投げ7.20土曜日は7試合を投げ5.14と打ち込まれています。それ以外の曜日はかなり抑えられているだけにしっかり締めていきたいですね。
 また月別の成績で見てみると、3、4月は1点台と好調だったものの、5月は3点台、8月に至っては10試合に投げ4.91とだんだん調子を落としてきています。夏バテの影響が大きいと思いますが、涼しくなる9月に巻き返したいですね。

得意打者

 岡留選手が得意としているのは、主にヤクルトのサンタナ選手。サンタナ選手とは3打席対戦して3打数無安打の打率.000と押さえ込んでいます。
 他にも、巨人・岡本和真選手には4打数1安打で、打たれたのもシングルヒット1本と強打者相手に臆せず投げ込んでいることが窺えます。

苦手打者

 一方で、苦手としているのは主にDeNAの選手たち。特に牧秀悟選手には4打数3安打1本塁打とメッタ打ちにされており、この1本が岡留選手唯一の被本塁打となっています。
 また、宮﨑敏郎選手にも、3打席の対戦で2打数2安打1四球と少し苦手意識を持っているよう。球団別の防御率でもDeNAは9.00と飛び抜けていますね。

岡留選手のプレー動画

 やはり映像でみると、球の出所が低く余計打ちづらそうに感じますね。同僚の岩崎優選手とリリースポイントは似ているかもしれません。そしてストレートの威力が良く、おそらく二軍では敵無しというレベルで磨かれていそうです。

一口情報:ちばるさー

 ここでちょっとした情報を。先述した通り岡留選手は沖縄県出身のプロ野球選手ですが、7月28日の中日戦で今季初勝利を挙げた時、お立ち台で「ちばるさー」という言葉を発しました。これは沖縄の方言で「頑張るさ」という意味の言葉であり、これが阪神ファンの中で話題に。その結果、「ちばるさータオル」まで販売されることになったそうです。これからもちばりよー、という感じですね。

まとめ

 今回は岡留選手を紹介しました。まだまだ大卒3年目とフレッシュな存在であり、若手が多い阪神の中でも頭ひとつ飛び抜けた存在になることができそうな、そんなポテンシャルを秘めています。現在チームも3位から首位を追いかけており、終盤戦のキーマンになれるといいですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?