ゴールデングラブ賞受賞者が発表!今年の守備の達人は誰だ!〜セリーグ編〜
本日11月10日、「2023年度第52回三井ゴールデングラブ賞」の受賞者が発表されました。
今回は、セリーグのゴールデングラブ賞受賞者を紹介していきます。
ゴールデングラブ賞の起源、選考の方法
まず、ゴールデングラブ賞の起源について軽く触れさせていただきます。
ゴールデングラブ賞は、卓越した守備でチームの勝利に貢献した選手を表彰するという目的で、1972年に「ダイヤモンドグラブ賞」という名前で創設。その14年後の1986年に、現在の名称である「三井ゴールデングラブ賞」になりました。
日本プロ野球選手の中で、後述する条件を満たす選手の中から、新聞社、通信社、テレビ局、ラジオ局のプロ野球担当記者として5年以上にわたり現場での取材を主に担当している記者の方々がポジションごとにその記者が適すると思う選手、または「該当者無し」に投票します。
また、2001年からは利便性向上や無効票の削減化を目的として、以前までの手書きの投票に変わりインターネットによる電子投票システムを導入しているそうです。
受賞者には現役50万円と、実際にその選手が使っているグラブで型を取った、使用することもできる金のグローブが送られます。
ここでとやかく言う必要は無いかもしれませんが、近年はSNSの普及により、匿名投票という性質から投票内容に疑問が残るという声が大きくなってきている気がします。例えば、あまり守備のイメージがない選手に1票入っていたりだとか、明らかに守備の上手かった選手がいるのに「該当者無し」に投票する記者の方がいたりだとか。Twitterなどでも、この時期はそういう記者の方に対する感情のこもったコメントが飛び交います。
ゴールデングラブ賞とは、本来素晴らしい守備力を誇り、「守備の人」としての一面を強く持っている選手を表彰するアワードであり、守備の数字が良かったから選出される、されないというものではありません。本人が本気でその選手がゴールデングラブ賞にふさわしいと思っているのなら周りに合わせる必要もありませんし話は別ですが、"自分のお気に入りだから、守備は知らないけど入れてやろう"という精神はやめてほしいですね。資格を持っている記者として、全ての選手を平等に評価してもらいたいです。
ゴールデングラブ賞の選出基準
筆者の主観的な意見は置いておいて、ゴールデングラブ賞の選出基準について紹介します。
ゴールデングラブ賞には投手・捕手・内野手・外野手の全てのポジションについての基準があります。
今季のペナントレースは143試合だったので、3分の1以上は47試合以上、2分の1以上は71試合以上ということになりますね。
また、外野手はレフト・センター・ライトの区別は無く、「外野手」というカテゴリーで選考されます。
ゴールデングラブ賞受賞者
それでは、本題に参りましょう。今季のセリーグのゴールデングラブ賞受賞者は下の9名です(以下一部敬称略)。
投手 東克樹(DeNA)
次点 伊藤将司(阪神)
捕手 坂本誠志郎(阪神)
次点 中村悠平(ヤクルト)
一塁 大山悠輔(阪神)
次点 J.オスナ(ヤクルト)
二塁 中野拓夢(阪神)
次点 菊池涼介(広島)
三塁 宮﨑敏郎(DeNA)
次点 岡本和真(巨人)
遊撃 木浪聖也(阪神)
次点 長岡秀樹(ヤクルト)
外野 近本光司(阪神)
岡林勇希(中日)
桑原将志(DeNA)
次点 秋山翔吾(広島)
今季のゴールデングラブ賞は阪神が5選手、DeNAが3選手、中日が1選手と、わずか3球団による構成となりました。その中でも阪神は半分以上を占める5選手と、今季日本一になった球団の守備がどれだけ堅かったか分かります。
投手 東克樹選手(初受賞)
投手ではDeNA・東克樹選手が選出。今季16勝、勝率.842で二冠を達成したサウスポーは、26の守備機会で失策0の守備率10割を達成。見事、球団初の「投手でのゴールデングラブ賞受賞」を達成しました。東克選手は、
とコメントしました。
捕手 坂本誠志郎選手(初受賞)
捕手では、阪神・坂本誠志郎選手が選出。坂本誠選手は、怪我で長期離脱した正捕手・梅野隆太郎選手の代わりとしてキャリアハイの84試合に出場すると、失策1、後逸もわずか1で守備率は.997。見事初めてのアワードに輝きました。坂本誠選手は、
と、喜びのコメントを残しました。
一塁 大山悠輔選手(初受賞)
一塁は、阪神の4番・大山悠輔選手で決定。岡田彰布新監督の元「4番・ファースト」として全試合に出場すると、強烈な打球も体の正面で止める守備を見せ、守備率.994で受賞。
とコメントした大山選手。日本一に大きく貢献した選手の1人でした。
二塁 中野拓夢選手(初受賞)
熾烈な投票数争いを見せた二塁は、次点の広島・菊池涼介選手の猛追を振り切り、阪神・中野拓夢選手が初受賞。岡田監督の意向でセカンドに主戦場を移すと、本来の広大なレンジに加えて送球が安定し、全143試合にフルイニング出場。守備率.988でゴールデングラブ賞に輝きました。
中野選手は受賞したことについて
と胸を張りました。
三塁 宮﨑敏郎選手(5年ぶり2度目)
三塁では、DeNA・宮﨑敏郎選手が5年ぶりに選出。愛称「プニキ(プーさんの意)」の左右に抜けようとする鋭い打球を、グラブを絡めとるようにして好捕する様はファンから「プーさんのハニーハント」と呼ばれ、守備率は.964を記録しました。宮﨑選手は、
と、確実性を意識していたことを明かしました。
遊撃 木浪聖也(初受賞)
遊撃からは阪神・木浪聖也選手が初の選出。「恐怖の8番打者」として主に「8番・ショート」の座につくと、126試合で守備率.982と安定した成績を残しました。木浪選手は
と驚きながらも、来季へ向けてさらなる活躍を誓いました。
外野 近本光司(3年連続3回目)
阪神・近本光司選手は、今季もセンターとして卓越した守備を見せ、セリーグ最多得票数の287票で3年連続3回目のゴールデングラブ賞を獲得しました。その確実性は、127試合に出場しなんと守備率10割。エラー0という快挙が、近本選手の守備の凄さを際立たせます。近本選手は、
と、チームの中心らしい発言を残しました。
外野 岡林勇希選手(2年連続2回目)
外野手の2人目は、岡林勇希選手が2年連続2回目の選出となりました。今季は143試合に出場すると、その強肩を生かし捕殺4、失策も6で守備率.981の好内容を残しました。岡林選手は
と喜ぶと同時に、来季への雪辱を誓いました。
外野 桑原将志選手(6年ぶり2回目)
外野の3枠目は、DeNA・桑原将志選手が受賞。俊足を生かした広大な守備範囲と、失敗を恐れないハッスルプレーが魅力で、今季は122試合の出場で守備率.989という内容でした。桑原選手は、
と、これからの抱負を語りました。
まとめ
今回は、2023年度三井ゴールデングラブ賞を受賞したセリーグの選手を紹介しました。明日は侍ジャパン練習試合の対巨人戦、明後日にパリーグ編を投稿する予定ですので、ぜひそちらもお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
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