見出し画像

チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その5〜

 来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第五回は西武に加わる、俊足強打のアウトフィールダーです。

名前:フランチー・コルデロ

生年月日:1994年9月2日(29歳)

出身:ドミニカ共和国・アスア州

 フランチー・コルデロ選手はドミニカ共和国出身の外野手で、身長190センチ、体重102キロの左投左打と大柄なレフティーです。
 パワーと、最高時速31.38km/hを誇る走力が武器であり、フライ系の打球を打って長打を稼ぐタイプのバッターです。

 コルデロ選手は2011年にサンディエゴ・パドレスと契約してプロ入りすると、2016年にはA級、AA級、AAA級と1年で3段階昇格して活躍。オフにはルール・ファイブ・ドラフトでの流出阻止目的にロースター入りも果たすなど大躍進を遂げました。
 翌17年にはメジャーデビュー。30試合に出場して打率.228、3本塁打と爪痕を残します。
 順調にいっていたコルデロ選手のメジャー生活でしたが、2018年に開幕から40試合で7本を放つ活躍を続けていたものの5月に故障者リスト入り。右肘の手術によりシーズンを棒に振る事になってしまいました。
 19年も9試合の出場にとどまると、20年にはトレードでカンザスシティ・ロイヤルズに移籍。
 21年には3球団トレードによってボストン・レッドソックスへの移籍が決まりました。この年は48試合に出場したものの、打率は.189、本塁打も1本と本調子を出せずにシーズンが終わりました。22年はキャリアハイの84試合に出場も、打率は.219とイマイチ。
 今季は所属をニューヨーク・ヤンキースに移したものの、24試合の出場にとどまり打率.188、6本塁打と殻を破れず。
 そして、今季オフに西武との契約を発表。ロッテ・コルデロ選手、同僚・アブレイユ選手に続き今季3人目のヤンキース出身の日本球界挑戦者となりました。

高校の名前が長すぎる!

 そんなコルデロ選手ですが、獲得に際しX(旧Twitter)では、コルデロ選手の出身校の名前が長すぎると話題に。その名前が…

 インスティテュート・ポリテクニコ・デ・アズア・プロフェソラ・テレサ・ディグナ・フェリス・デ・エストラーダ高校

 めちゃめちゃ長いですね(笑)。ちなみに、この単語を調べてみたところ、

インスティテュート→学会・研究所
ポリテクニコ→イタリア、ミラノの科学誌やミラノ工科大学
→「出身の」、「所有の」を表すスペイン語の前置詞
アズア→地名、アスア州のこと
プロフェソラ→先生、教師
テレサ→スペイン語の女性名
ディグナ→偉大な、立派な
フェリス→幸運な、嬉しい
エストラーダ→ロシアの大衆娯楽

 という結果が出ました。ちょっとスペイン語について詳しくなれましたね(笑)。エストラーダだけは明確な答えが出なかったので、もしスペイン語に詳しい方がいらっしゃれば教えていただけると嬉しいです。
 アズアはコルデロ選手の出身であるアスア州と一致しているので、イタリアでも有名なミラノ工科大学の名前がついていることからも、コルデロ選手は有名大学の付属高校である地元高校に通っていた事になるのでしょうか。

コルデロ選手のプレー動画

 どうやらメジャーで主に守っていたのはライトのようですね。ファーストも少し守っていたようです。これまで残してきた打率から察するにコンタクト力に秀でているわけではなさそうですが、当たれば外角のボールでも引っ張ってフェンスを越すだけの力はありそうです。
 ただ、外野守備ではボールの追い方に一抹の不安を感じました。送球面でもコントロールはあまり良くなさそうなので、DHや、山川選手なき後のファーストで起用すれば花開くタイプの選手に思えます。
 また、最高速度は原付の法定速度を超える時速31.38km/hととても俊足なため、1番や2番でかき回してもらうのもありかもしれません。

まとめ

 コルデロ選手はドミニカ共和国出身の外野手で、コンタクト力には若干の難があるもののパワーと走力はメジャー級。守備は正直西武の選手の方が安心できると思うので、上位打線でDHや、ファーストなどで起用すれば、いい成績を残してくれそうです。
 コルデロ選手は入団の際、

 「ライオンズのユニフォームを着る機会を与えてくれた皆さまに感謝します。誇りと敬意を持ち、このユニフォームに袖を通します。監督、コーチやチームメイトとライオンズファンの皆さまにお会いできることが待ち遠しいです」

BASEBALLKING 2023年12月7日 15:29配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。背番号は「55」に決まっており、試合の流れを変える一振りが見られるのが今から待ち遠しいですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?