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チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その18〜

 来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第十八回は神宮で愛を持ってプレーすることを誓った、若きラテンの右腕です。

名前:ホセ・エスパーダ

生年月日:1997年2月22日(26歳)

出身地:プエルトリコ・自治連邦区ポンセ

 ホセ・エスパーダ選手はプエルトリコ出身(国籍はアメリカ合衆国)の投手で、右投右打、身長は183センチ、体重は77キロという長身の選手です。
最速150キロを超えるストレート縦に大きく割れるカーブで三振を奪いに行くピッチングスタイルが魅力で、26歳という年齢にも目がいきます。

 エスパーダ選手は2015年のMLBドラフト5巡目でトロント・ブルージェイズから指名されてプロ入りしますが、2019年までマイナーでプレー。その期間はA級が最高クラスで、A+級以上に昇格することができませんでした。
 そうして芽が出きらず燻っていると、19年オフに行われたルール・ファイブ・ドラフトボストン・レッドソックスから指名を受けます。
 20年はコロナによりマイナーリーグの試合が中止になりましたが、21年からはA+級やアメリカの独立リーグでプレー。22年に在籍した独立リーグでは8試合に登板して1勝2敗、防御率3.61という成績でした。
 その後、同年7月に保有権がサンディエゴ・パドレスへ譲渡され、移籍となります。移籍後はA+級に配属されました。
 そして、今季は開幕前からWBCプエルトリコ代表に入れ替え可能選手として選抜。出場は無かったものの、大きな躍進となりました。さらにこれを皮切りに、AA級、AAA級と昇格。最終的にはメジャー契約を果たして9月にメジャーデビュー。1試合の登板に終わりましたが、1回を投げ2奪三振、2与四球、無失点の好投でした。
 来季からメジャーに定着か、というところでしたが、ヤクルトへの入団が発表。日本球界への挑戦が始まります。

WBC代替メンバー入りから半年でメジャー!

 今季初めてメジャーの土を踏んだエスパーダ選手ですが、先述した通りWBCプエルトリコ代表の入れ替え可能選手に選抜されてからわずか半年でメジャーデビューを果たしたシンデレラボーイなんです。日本でいう、"逆"宇田川選手のようなものでしょうか。
 エスパーダ選手は昨季までAA級以上でのプレーが無かったものの、世界大会の重要なバックアップメンバーに選ばれたプレーヤーです。つまり、この1年で急成長したということになりますね。
 26歳と若くまだ全盛期も来ていないでしょうから、日本で化けたらとてつもない選手になりそうです。筆者は中日のライデル・マルティネス選手に匹敵する実力があるのではないかと期待しています。
 
 また、彼の公式X(旧Twitter)のプロフィール欄には、「Nickname PADA-CHAN🐼🐧🇯🇵」とあります。おそらく「パンダちゃん」なのでしょう。来日した時にはぜひそう呼んでみたいですね。

エスパーダ選手のプレー動画

 躍動感あふれるフォームをしていますね。筆者は、こういう派手なピッチングフォームの選手は好きですね。めちゃめちゃいいです。
 ストレートは91〜92マイルほどなので、平均的には150キロ前後といったところでしょうか。ただ、高いところから投げているので落差はかなりありそうです。
 そして、やはりカーブの変化量が凄まじいですね。このボールのコントロールを間違えさえしなければ日本で大成できると思います。

まとめ

 エスパーダ選手はプエルトリコ出身の投手で、エネルギッシュなフォームから150キロ前後のストレートや落差の大きいカーブを投げてくる若き右腕です。WBCレギュラーメンバー候補選出からわずか半年でメジャーデビューを勝ち取った出世プレーヤーであり、日本でのさらなる成長も見込まれます。ヤクルトでは主にリリーフ、守護神候補として考えられており、投手不利の球場とどう混ざり合うか楽しみです。エスパーダ選手は入団の際、

 「この素晴らしいチームでプレーできる喜びと、ファンの皆さまからの声援、チームメートへの応援を楽しみにしてます。そして私がいつもチームを愛してきたように、スワローズに2024年の優勝をもたらすことができるよう、愛を持ってフィールドで貢献したいと思っています」

日刊スポーツ 2023年12月18日 13:57配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。背番号は「39」に決まっており、エスパーダ選手の愛を持ったフィールドでの貢献が早くみたいですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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