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のぼ〜る広報のイチオシ〜読売ジャイアンツ投手編〜

 本記事の筆者・のぼ〜る広報が、各チームのイチオシ投手と野手を1人ずつ紹介シリーズ、題して「のぼ〜る広報のイチオシ」。曜日は具体的に決めていませんが、随時更新していくシリーズものとなりますので、投稿した際は気にかけてくださると幸いです。第15回は、異次元のストレートを持つ堀田賢慎選手です。

堀田選手ってどんな人?(成績)

 2001年5月21日に岩手県石巻市で生まれた堀田選手は、身長186センチ体重85キロ(Wikipedia情報)と、プロ野球投手の平均身長を5センチほど上回る長身投手です。
 青森の甲子園出場常連校・青森山田高校在籍時には3年春に最速148キロ、3年夏には151キロに到達と脅威の上達スピードを見せます。しかし、最後の夏は3回戦で宿敵・八戸学院光星高校に敗れ、自身の甲子園出場の夢は叶いませんでした。しかし、長身から投げ下ろされるノビのあるストレートは同世代の高校生と比べてもずば抜けており、2019年のドラフトで巨人に1位指名を受けました。
 巨人ファンの多くはルーキーイヤーから一軍での姿を見られると期待していましたが、シーズン開始直後の4月初めにトミージョン手術を受けることを発表。1年目の一軍登板は絶望的で、その年は治療に専念、オフに育成契約に移行となりました。しかし、年末には手術を乗り越え球速は落ちるどころか4キロアップ。22年3月11日に支配下復帰を果たしました。
 同年3月31日のヤクルト戦に初先発すると、プロ初のマウンドとは思えない投げっぷりで、6回を無失点に抑え見事プロ初勝利を挙げました。その後は球種の少なさが露呈したことなどにより2勝にとどまったものの、2軍では奪三振率8点台を記録するなど術後も衰えていないことを見せつけました。来季はローテ死守を宣言しており、彼の活躍は必見です。

堀田選手ってどんな人?(エピソード)

 現在はストレートを武器に一軍での活躍の場を虎視眈々と狙っている堀田選手ですが、2018年、高校2年冬時点での最高球速は138キロ。ここから半年間で13キロも球速を上げられるようには思えませんよね。しかし、この球速アップには彼の並々ならぬ努力が隠れていました。
 時は少し遡って18年秋の東北大会。青森県大会を順調に勝ち進んできた青森山田高校でしたが、1回戦で大崎中央高校と当たるとサヨナラ負けを喫し、なんと1回戦にしてトーナメントから消えることとなってしまいます。この時に失点してしまったのが堀田選手。2点のリードをもらいながらも最終回に3点を失ってしまい、負け投手となってしまいます。この時に堀田選手は肉体改造に取り組むことを決意。
・食事は1日6食
・ウエイトトレーニング
・ほふく全身をトレーニング内容に入れる
 など主に体重と筋肉を増加させる目的で行い、一冬で16キロの増量に成功しました。長身なだけでなくがっしりとした体つきになった堀田選手の球速は言わずもがな上がり続け、最終的に10キロ以上の球速上昇に繋がったというわけです。ただ食べて太るだけなら簡単かもしれませんが、堀田選手の場合そのエネルギーを筋肉に換えるという相当な努力が必要なことを冬の間行い続けたのです。間違いなくこの経験は彼の今後のプロ野球人生にとっての大きな自信になるでしょう。

堀田選手のここがイチオシ!

 筆者が堀田選手の推している部分は、

浮き上がるような軌道を見せる難攻不落のストレート

 です。YouTubeなどで上がっているような動画を見れば分かっていただけると思いますが、彼のストレート、とにかく凄いんですよ(語彙力が消えるほどに)。普通の投手ならホームベースに近づくにつれ少しずつ垂れてくるのですが、堀田選手のストレートは沈んでこないどころか浮き上がってくるような錯覚を覚えます。これが150キロ超えのストレートなので、実際に打席に立てば目が追いつかないのではないでしょうか。

 以上が、堀田選手の紹介でした。まだまだ制球は荒削りですが、最近はチェンジアップやカーブで緩急をつけて空振りを奪う場面も多くなってきています。打たれる心配は一度忘れて、ストライクゾーンに甘くてもいいから自信を持ってストレートを放れるようになると、もっと彼の魅力が増してくるのではないでしょうか。最大の武器・ストレートで、1軍でも躍動してほしいですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典

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