シェア
tomorrow
2020年10月31日 21:20
去年の今頃は、夕方から夜になるこの時間に、お母さんが入院している病院に、毎日歩いて通っていた。暗くても寒くても、病室に行けばお母さんがいた。お母さんは弱っていたけれど、私を判ってくれて、皺々の手を振ってくれた。お父さんの事もお母さんの事も好きだった。受け止めてもらえなくても好きだった。私はその事をちゃんと思い出すため、確かめるため、この土地に戻って来たんだとここ数年の流れを思う。