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港町の洋品店にて

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私の書く文が好きだと言ってくれた方がいたので、嬉しくなりました。もしも、この文章が好きな人が他にもいてくれたら、楽しみにしてくれる人がいたら、と書いてみる事にしました。私の頭の中…
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2020年10月の記事一覧

あの階段を上がって

あの階段を上がって

去年の今頃は、夕方から夜になるこの時間に、お母さんが入院している病院に、毎日歩いて通っていた。暗くても寒くても、病室に行けばお母さんがいた。
お母さんは弱っていたけれど、私を判ってくれて、皺々の手を振ってくれた。

お父さんの事もお母さんの事も好きだった。
受け止めてもらえなくても好きだった。
私はその事をちゃんと思い出すため、
確かめるため、この土地に戻って来たんだと
ここ数年の流れを思う。

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