9月8日 阪神vs横浜13回戦

連日よくまあタフなゲームが続く。
チームとしては7点リードしながら勝ちきれなかったのは痛かったが、それはそれとして昨日ストッパーになってしまった近本と大山の二人が結果を出してくれたのは嬉しいことだ。(筆者の推しは近本大山木浪に藤浪北條といった94年組である。)

まず昨日の今日でも変わらずに1番センター近本、5番サード大山といったオーダーを組んでくれたのを見て「よかったなあ」という後方保護者面だ。矢野監督はかなりオーダーを固定する方だと思うが、選手としてはその方が断然やりやすいのではないだろうか。

初回、先頭の近本が先発坂本の2球目を捉えて中前打。これがチーム全体にリズムを生んだと思う。積極的に振っていく近本が自分のスタイルを崩さずに打てたこと、しかもここ何試合か当たりの無かった中でこれが重荷を払う一打になった。結果的にこの回大山の満塁弾が飛び出し4点先制。大山としても外の変化球に我慢しながらベルト上に浮いてきた球を積極的に打ちにいくという自分のスタイルでしっかり打てたのは良かった。どうも大山は「絶対ここで打たなければ!」という場面や試合では力みに力んでポップフライかボテボテのゴロになりがちなところがある。常に肩の力を抜いて打てれば間違いなく一流のスラッガーなのだが。今日も一発出て「こういう日の大山はよく打つんだよな」と思いながら見ていたら本当に次の打席でもバックスクリーンに放り込んだので笑ってしまった。

六回裏に大和のセンター前で二塁走者の神里が本塁突入したのを近本が刺したプレーがあったが、あれは非常に大きいプレーだった。ミスがあった翌日に似たような場面が回ってきて、そこでしっかり結果を出せたのは近本本人にとってかなり自信になっただろう。前の打球、野手の正面、ネクストがソトと普通なら三塁を回さないところだがやはり昨日のプレーを受けてだろう、三塁コーチ(横浜の三塁コーチが上田だったの調べて今知った)は勝負をかけてきた。「うわ!やはりきたか、いけるか?」と一瞬ドキリとしたがそこは流石プロという感じでワンバウンドのストライク送球。シュート回転を頭に入れて少し三塁側に放る完璧なプレーだった。近本のメンタル面は改めて強いなと。

今日のガルシアは五回までボールが低めに集まっていて素晴らしいピッチングだっただけに勿体ない結果だった。まあこれも野球である。次回登板に期待するしかない。

糸原の守備はやはりレベルが高い。それも厳しい場面でいいプレーができるのだから頼りになる。今年は木浪が坂本に守備率で迫るくらいの高い安定感を見せているし、糸原離脱時にセカンドに入ってよく頑張った植田の守備範囲も相当広い。さらに最近ファームから上がってきた小幡の守備も凄いものがある。色々と言われてはいるが内野守備はかなり立派なのではないかと思っている。チーム失策数こそリーグ1位だがランキングで見れば6位にようやくボーアの6個、8位に大山の5個といった感じだ。本拠地が土の甲子園でよくやっている。

スアレスも実に頼りになる。九回の佐野との勝負などほとんどまともに打てる球が無かったのではないか。回跨ぎも増えてきたので少し負担の方が心配だ。守屋なり藤川なりがいてくれると心強いのだが…

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