ヤマハルーター PPPoEマルチセッション設定例
今回の記事では、ヤマハルーターで複数のPPPoE接続設定をして、
アクセスするサイトによって、どのPPPoE接続で通信させるかを設定する手順をご紹介しようと思います。
図は今回の検証環境の構成イメージ図です。
NVR510で、インターネットへの接続のPPPoE接続①とサービス情報サイトに接続するためのPPPoE接続②の2つを設定します。
通常のWeb参照をしたい時は、PPPoE接続①経由で、
サービス情報サイトにアクセスしたいときはPPPoE接続②経由にする動作検証をしてみようと思います。
サービス情報サイトはIPv6で、アクセスできるサイトもあるので、
サービス情報サイトへのアクセスのために、この設定をするケースは稀です。
サービス情報サイトへのアクセスを例にPPPoEの複数の設定をしたときのサイトによって、PPPoE接続を使い分ける例として、ご覧いただけば参考になると思います。
設定のポイントです。
1つ目はルーティングの設定で、サービス情報サイトへのアクセス時は、
フレッツに接続したPPPoE(pp 2)を利用するように設定。
ip route 220.210.194.0/25 gateway pp 2
ip route 123.107.190.0/24 gateway pp 2
設定例のIPアドレス帯に行くときは、PP2へ通信してくださいという経路情報を設定するということです。
表示されてるIPアドレス情報がどこから出てきたかというのは、
後ほど説明します。
ポイントの2つめは、サービス情報サイトのURLの名前解決には、フレッツに接続したPPPoE接続先にあるDNSサーバーを使用するように設定。
dns server select 100002 pp 2 any .v4flets-east.jp
このdns server selectという行を追加します。設定後、再起動を行ってください。
dns server selectコマンド関しては、以下の記事を参考にしてください。
設定のポイント①についてですが、
IPルートに設定するIPアドレス情報は、
このサービス情報サイトの情報が書いてあるNTTのホームページでルーティングアドレス情報というものがあります。
こちらに、最新ルーティングアドレス情報とあって、ここに記載してあるアドレスが、ルーティング設定に使ったものです。
サービス情報サイトという記述があるので、ここのアドレスを参考にルーティングの設定をしていきます。
この情報は、ほとんど変わらないと思いますが、もしかすると将来変わるかもしれませんので、その辺はご承知おきください。
具体的な設定手順とデモンストレーションは、以下の動画をご覧ください。
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