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NTT フレッツ光 IPv6関連まとめ

この記事では、ややこしいフレッツ光のIPv6に関すること
ついてザックリまとめて、解説してみようと思います。


この記事を読むことで、今まであやふやだったIPv6に関することが、
整理整頓でき、理解が深まると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

そして、参考になりましたら、このnoteのフォロワーになっていただけるととても励みになります。

まずフレッツ光の契約状況により、IPv6が使えるか使えないかについてですが、いかなる契約状況においてもIPv6は使えると言えます。

極端な話、回線につながっていなくとも、端末側、パソコンで、
IPv6が有効になっていれば、リンクローカルアドレスというIPv6アドレスが自動生成されて端末同士はIPv6での通信が可能になります。

リンクローカルアドレスとは、ipconfigコマンドで確認した時に、表示されるfe80で始まるIPv6アドレスのことです。

フレッツ光回線とつながることで、回線側から、グローバルのIPv6プレフックス情報が流れてきます。

そして、ホームゲートウェイなどが、そのプレフィックス情報を、LAN側に、再配布します。
その情報をもとにパソコンなどの端末は自身のIPv6アドレスを生成し、
回線側との通信が可能となります。

回線から流れてくるIPv6のプレフィックス情報ですが、
ひかり電話契約のあるなしによって、方式が異なり、
ひかり電話契約なしの場合は、RA方式
ひかり電話契約ありの場合は、DHCPv6-PD方式
となります。

パソコンが処理できるのはRA方式ですが、
ひかり電話契約がある場合は、ホームゲートウェイなどがあり、
その装置がDHCP-PD方式を処理し、LAN側にはRA方式で配布してくれます。

このような理屈で、ホームゲートウェイの下部LAN側にヤマハルーターなどを設置する場合、ヤマハルーターのIPoEの設定は、ひかり電話の「契約していない」を選択すればよいことになります。


では、話を元に戻しますが、配布されたIPv6情報をもとにIPv6アドレスを生成し、回線側とIPv6で通信できるようになったパソコンが、どこと通信ができるかが、契約状況によって、変わってきます。

フレッツ光には、フレッツ・v6オプションという契約があります。
現在は、フレッツ光を契約すると無条件に、いつの間にか契約されています。

では、このフレッツ・v6オプションの契約なしの場合、
フレッツ網内にあるIPv6のサイト、サービス情報サイトへのアクセスは可能です。

また、IPv6の通信を使うNTTのオンラインストレージサービス フレッツあずけ~るPROの利用は可能とになります。つまり、NTTがフレッツ網内で提供しているIPv6通信を使うサービスはフレッツv6オプション契約なしでも利用が可能ということです。

フレッツ・v6オプション契約ありの場合は、
v6オプション契約者同士の折り返し通信が可能になります。

各拠点のルーターを適切に設定すれば、インターネットを経由せずに、
フレッツ網を使って、IPv6のVPN拠点間通信が可能になります。

以下の動画で、ソフトイーサが提供しているフレッツ網内のIPv6 ダイナミックDNSサービスについて解説をしているので、ご興味のある方は、そちらもご覧ください。

さらに、ISPとIPoEプランの契約をすると、
IPv6インターネットへの通信が可能になります。

そして、IPv4 over IPv6機能対応ルータを使うと、IPv4インターネットへの通信も可能になります。

この仕組みで、PPPoE接続時に混雑すると言われる網終端装置を迂回してインターネットへアクセスできるといいうことになります。

プロバイダとIPoEプランの契約をすることで、IPv6インターネットとの通信が可能になると言いましたが、もう少し詳しく解説します。

IPoEプランの契約をプロバイダとしますが、多くの場合、そのプロバイダは代理店的な役割で、実際には、IPoE接続事業者であるVNEの設備により、IPv6インターネットへの通信が可能になります。

OCN、朝日ネット、ビッグローブなど、プロバイダ兼VNEの場合もあります。そして、契約されたVNE経由でIPv6インターネットへの通信が可能な
IPv6アドレス情報が、NTTの設備内のアドレス管理機能より払い出されることになります。こうしてIPv6インターネットへの通信ができるようになるわけです。

また、少し話は変わりますが、フレッツ光回線を経由してIPv6インターネットへ接続する方式は、IPoEだけではありません。IPv6 PPPoE方式での接続も可能です。

これは従来のインターネット接続方式PPPoEのIPv6版ということに
なります。プロバイダ側およびルーターも対応している必要があります。

最後に、参考ですが、Googleなどで、

IPv6 VNE IPoE

をキーワードにして検索すると、
非常に詳しい資料が検出されます。

IPoE方式とVNEの役割

VNE事業者とは - JANOG

この2つは特に、参考になると思います。

より詳しく学びたいという方は、ぜひ、このドキュメントにも目を通してみてください。

この記事の内容の動画はコチラ




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